ナンパ師、選挙参謀-。
この1年で演技派との評価をゆるぎないものにしたライアン・ゴズリング(31)。
新作では、感情表現を徹底的に抑制した静かなタッチで孤独な主人公を演じ、物憂げな表情やしぐさから、セリフでは表現し尽くせない“語り口”を雄弁に披露してみせた。
作品はジェイムズ・サリス(67)のクライムサスペンスがベースだ。
ゴズリング扮する名もなき若者は、昼はハリウッドのカースタントマン。
その天才的な運転技術を買われ、夜は強盗の逃走に手を貸すドライバーだ。
同じアパートの住人アイリーン(キャリー・マリガン)と恋に落ちるが、ほどなくその夫が刑務所から出所し、アイリーンと息子は、夫の借金トラブルから命を狙われるようになり…。
デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督(41)は「複雑な人間像に引かれる」といい、特にアンチヒーローに興味をそそられるそうだ。
義憤を覚えた主人公の「変身」も監督が大切にする要素で、前作、前々作でもさまざまな形での主人公の「変身」をしっかりと描いた。
幼い頃に見た日本のテレビ番組「ウルトラマン」シリーズに夢中になった影響が大きいと明かした。
もともと「スピード感に異常なほどの興奮を覚える」という監督だが、交通事故に3度も遭い、何度も運転免許試験で不合格となり、取得を断念。
本作はドライ富山バーとして果たせなかった夢を、自作の中で変身した自分の分身に実現させた側面があるという。
3月31日公開。
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