今日は、ボクちんこと、本名 おれっちの命日です。
おれっちは、ままっちが大病をわずらって3ヶ月近く入院している時に、
某庭にて、野良猫さん3兄弟として生まれました。
兄弟の中でも、一番、トロくてどん臭くて、
いつもいつも兄弟に、たたかれて邪魔にされていた子です。
ままっちが退院できてから、その子に会いに行って、
あまりにも、いじめられているのを見かねて、家に連れてきました。
そして、まずは、健康診断を兼ねて検査のために動物病院へ連れて行きました。
すると、先生から、
「この子の心臓には、穴がいっぱい開いていて、
いつ発作を起こしてもおかしくない状態です。」
と言われました。
そんなだから、他の兄弟に比べて動きなどの点で遅れをとっていたのでしょう。
それからは、とにかく、ハーハーさせないように
あまりおもちゃで遊ばせることもなく、
ゆったりと過ごしてもらうことに、ままっちは専念しました。
だから、一緒に暮らしていた他のネコさんは、おもちゃが出てこなくて
少し不満だったかもしれません。
それでも、何度か、チアノーゼが出てしまい、深夜に病院のお世話になったこともあります。
動物病院でも、臓器に関して得意不得意分野というのがあります。
ままっちが通っていた先生が、
「心臓を得意とする先生がいるので、一度、そちらで詳しく検査をしてみたら?。」
と勧めてくださったのでそうすることにしました。
ニンゲンの赤ちゃん用の超音波で心臓を診てくれたようです。
そこの先生は、
「確かに、穴は開いてますけど、普段の生活に気をつけて暮らせば、
大丈夫、まだまだ生きられます。」そう言っていただきました。
その言葉を胸に、ままっちは、その子と13年間暮らしたわけです。
しかし、去年の今日、ボクちんは、旅立ってしまいました。
去年の11月30日の夜も、ボクちんは元気で、普通にご飯を食べて、
チッコして、
夜、寝る時は、ぱぱっちの体をいつものように踏んづけて、そして怒られて…
そんな風なごくごく普通の1日でした。
12月1日、ボクちんは、朝、目が覚めて、トイレに行ったようです。
トイレで、ウンPがしたかったようで踏ん張りましたが、
2粒しかでていませんでした。
ボクちんは、もともと、便秘症なんです。
そこでいきんでしまったのでしょう…
そして、5歩くらい歩いたら、なんだか、体がふわ~っとして倒れてしまったようです。
ままっちが、目を覚ましたのは、その直後だと思います。
まだ、体温も温かかったですし、硬直も始まってませんでした。
「ボクちん!ボクちん!。」と大きな声で叫びました。
ぱぱっちに向かって、「ボクちんが息してないよ。」と叫ぶと
ぱぱっちは、「え?!ウソ!。」と言って、飛び起きてきました。
でも、ボクちんは息を吹き返しません。
チッコももらしてなかったし、苦しんだ表情もしていないのです。
まるで、ただ寝ているだけのようにも見えました。
しかし、現実は…
ままっち達は、ボクちんに何もしてあげることができないままで、
そのまま、旅立ってしまいました。
ボクちんが旅立ってしばらくしたら、ままっちの夢に出てきました。
それはそれは、太陽がサンサンと輝いてる黄色い空に
緑色のネコ草が床一面茂っている場所で、空気も澄んでいるところです。
そして、その真ん中に木の切り株があって、
そのうえに、ちょこんとボクちんが座っているのです。
「ボク、ここに着いたよ。」と、ままっちにお知らせしてくれたんでしょう。
うんうん、わかった…
そこにいるのなら安心だね。
周りをよく見渡してごらん。
ボクちんが一緒に暮らしていたネコさんが、そばにいると思うから…
その子に挨拶して、また仲良くしてもらいなね…
ままっちは、夢の中だとわかっていても、
ボクちんからのお知らせだと思っていたので、
そのようなことを伝えました。
ままっちは、この景色を見るのは2度目です。
きっと、ここが皆さんの言うところの「虹の橋」なんだろうなぁ~と思ってます。
とてものどかで素敵なところです。
ボクちんは、そこで静かに暮らしてる…
ままっちを見ながら、感じながら、きっと待っていてくれているんでしょう。
世話のかかる子ほど愛着のあるものです。
ボクちんは、立ちションもするし、
足の裏まで毛がボーボーで、スリップして床をすべっていくし、
もともとだけど、トロいし、
病気がちで、ネコの癖に花粉症だったし…
思い出したらキリがないものです。
もっとおもちゃで遊ばせてあげれば良かった…
おもちゃの入っている引き出しを開けると、
それだけで、寝床から起きてきて、
ままっちの足元にいたっけね…
ボクちん、大好きだったよ、うう~ん、今でも大好きだよ。
ままっちは、ボクちんが、ただ旅立ったのではなくて、
ままっちの大病を持っていってくれたのだと思っています。
ままっちの病気は、ボクちんが生まれた時に診断されたもの。
そして、今の医学では完治しない病気であること。
それを抱えながら暮らしています。
でも、ボクちんが、この家から旅立ってから、
ままっちは、一度もこの病気が再燃しておらず、
もちろん、1年のうちに、何度も繰り返していた入院もしていません。
ボクちん、どうもありがとう。
ままっちに最大の贈り物をしてくれたんだと思っています。
ボクちん、そこの居心地はどうですか?
また、たまには、夢に出てきてください。
お付き合いありがとうございます。
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