douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

ピピロッティ リスト:からから その2

2008-02-21 | 美術
記憶と手元のパンフレットをたよりに。

「星空の下で」
入ってすぐの部屋でのインスタレーション。
ぐるぐると目の回るような映像が床に投影されている。
映像はこの地上と宇宙が繋がっていることを思わせるように、
宇宙かと思うと室内だったりして浮遊している。
音楽と合わさって解放感を感じる作品。

「ヒーリング」
救急箱を使った作品とのこと。箱にはピピロッティリストによって
言葉が書かれているのだけれど、英語と何語かで。
あまり意味がですね…わからずで…
側面にはモニターが埋め込まれていて赤血球の映像が流れている。
なんだか、生きるって代謝だって思う。
傷ついてもいずれ治るもの。

「溶岩の坩堝で我を忘れて」
どこからか「ヘルプ…」という声がすると思っていたら
廊下の床に仕込まれた小さなモニターからだった。
床の表面にではなく、床に穴を開けているところがすごい。
溶岩の炎に包まれたリスト自身の映像。
こんな小さなすき間で助けてと叫び続ける。
もしかしたらずっとずっと気づかれないかもしれないと思うと、怖い。

「部屋」
巨大なソファーやテレビのリモコンがある部屋で映像を見るというインスタレーション。
ソファーに座るにはよじ上らないと行けないし大変。
”世の中州のすべてが大きく見えた子どもの頃に戻ったかのような錯覚を覚える”と
あるのだけど、私はあまり大きくならなかった大人なので、
大人になってからも、世の中の大抵のものが大きく見える。
このインスタレーションほどじゃないけど。

まだ続きます。