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douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

古き良き斬新

2004-09-15 | 雑記
伊藤若冲の作品がパッケージに使われているお茶があったので買った。
500mLが4種類、350mLが2種類のデザインがあるらしい。
私が買ったのは『菜蟲譜(さいちゅうふ)』の部分が使われているもの。
葛生町立吉澤記念美術館にあり、HPで全体図が見られる。
巻き物になっていてすごく長い。

伊藤若冲は江戸時代の画家だけど、その作品が紹介される時に「斬新」という言葉が使われる事が多いように思う。
300年も経っているのに、なんでなんだろう。
古いイメージの日本画に対して、色鮮やかな鶏が「新しい」のだろうか。
古く感じるというのは言い換えると見慣れてしまったという事。
日本画といえば浮世絵とか水墨画とかいうふうに、いつのまにかイメージが作られてしまって、そのイメージから離れている為に新鮮に思えてしまうのかも。
逆に日本画がもっと色鮮やかなものとしてイメージされていたら、雪舟の水墨画などの侘び寂がとても「斬新」に感じるかも知れない。

お茶を飲みながら、そんな事を考えた。

ディレッタント

2004-09-13 | 雑記
最近、本を読んでいるとたびたび出会う単語。
ディレッタント。
まず何語?微妙に英語ではないような気がする。
フランス語っぽいかな、とか思いつつも、適当に読み飛ばしていたが、さすがに気になって、辞書を引いてみた。
そこには、学問や芸術を趣味として愛好する人、しろうと芸術家、好事家、などとある。
なんか、わかるようなわからないような説明だ。
芸術を趣味として愛好する、というのは、大雑把に言って絵を描く事なのか、絵を観る事なのかどっちなのか。

私は全く絵を描く趣味はないが、趣味で絵を観る。
私はディレッタントと言って良いのか。
「私はディレッタントだから」とか言うとなんとなくかっこいいような気がするのだけれど
間違っていたら、とんでもなく恥ずかしい。
(この文章がすでに恥ずかしい、という気もする)

これがディレッタンティズムとなると、道楽的な芸術趣味、などとなる。
ますますわからない。

今まで、文章として出会った事はあるが、会話で出会った事がないだけに危険だ。
勘で使用するには難易度が高い。
まだまだこの単語を使いこなすには私は未熟、という事かも。

言葉の宇宙

2004-09-12 | 雑記
『毛皮のマリー』 寺山修司作 VHSにて

全てのセリフが選び抜かれていて、この鋭さは人をも殺せるかも知れない。
言葉は嘘。心は本当。嘘は心。本当は言葉。
狭い狭い部屋の中に綺羅綺羅しい言葉の宇宙。

受け継がない血。受け継いだのは絶望。
知らない世界。教わったのは孤独。
手に入らない充足。容易い快楽。

疎外、孤独、悲哀、絶望、倒錯、快楽、全て殺して標本にしてしまえば良い。

そして逃げられないように一つずつ、ピンで留めてしまえば良い。

受け継がれるもの

2004-09-09 | 雑記
ケーブルテレビで『坂本龍一のアフリカエレファンティズム』という番組を見た。
坂本龍一が人類発祥の地と言われるアフリカで旅をする。
そこで人類考古学博士や象の研究者やマサイ族の長老と出会い、対話する。

9.11の事件後、なぜこのようなことになってしまったのか。
人間の攻撃性とはなんなのか。
これからの未来はどうしたら良いのか。
それらの答えを探す旅。

悲しい事だけど、人類にはもともと攻撃性が備わってしまっているのだろう。
しかしその攻撃性を知性や倫理で抑える。
人類にはそれだけの可能性があるはず。
そこに未来の希望があるだろう、という結論だった。

人類考古学者の言葉で
「人はなんらかの理由で、自分とは違う文化や宗教を受け入れる事ができない」
というものがあった。
その学者は「教育が解決するだろう」と言っていたが、
だとすれば、人類の歴史は教育の失敗の歴史だ。

9.11のあの悲劇は確かに人間の攻撃性によって起きたのかも知れない。
そして、そういった攻撃性を持った人間を、「攻撃」しているのが現状。
しかし人間にあそこまでの攻撃性を備えさせたものはなんだったのだろう。
それを考える必要がある。
攻撃を行った人間を捕らえても、攻撃性はまた別の人間に受け継がれるだろう。
人を変えて、形を変えて、時代を越えて、いつまでこんな「攻撃性」のリレーを繰り返す?

コピー&ペースト

2004-09-07 | 雑記
ウィリアム・モリスがデザインしたテキスタイルのふとんカバーを買った。
セールだったのでまくらカバーとセットで7000円くらい。
ベージュに緑や赤で草花の模様。パターンだけど緻密に絡み合って素敵。
もともとは壁紙用とかにデザインされたんだろうか。
ウィリアム・モリスのデザインがこうしてコピー&ペーストされてカバーになって遠く私の部屋にある。
そんな不思議にくるまりながら、今日もおやすみなさい。