中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

化けの皮がはがれだした「民主党」

2009-12-17 09:32:29 | Weblog
 毎朝、某大手一般紙を読んでいると、なかなか「鳩山政権」に厳しい。先日行われた「事業仕分け」だけはそれなりに評価していたが、3兆円の削減目標が結果的に6000億程度に終わったことで、これも「なんだかなあ…」という論調になっていた。そして首相母による偽装献金問題、沖縄の米軍基地移転問題等々、問題続出に「首相はきっぱりとしたリーダーシップをとるべし!」と毎日手厳しくやっている。全くもって同感だ。

 9月に民主党が圧勝し、政権交代が実現したときから「おそらく何も変わらんやろう」という予測はたっていた。ただ、長らく続いてきた自民党政権ももう飽きたし、一回やってみたら…という思いは少なからずあった(といっても、選挙で入れたのは他の政党だったが)。民主党が打ち出したマニフェストは、はなから信用していなかったもものの、どれだけそれをやれるかは、注目してみていはいた。

 ところが、だ。たった3カ月で化けの皮が次々とはがれてきた。我が家の“財務大臣”もこぼしていたが、例の「子供手当て」は一体何なの?と。所得制限は設けないんちゃうの?と。そりゃあ、高額所得者の家庭まで子供手当てを支給することはないが、あんたらあのとき自信満々に大風呂敷を広げたんとちゃうの!これじゃあ選挙に勝つために“ウソ”をついたとしか思えん。実際にそうやないか。

 今朝のワイドショーで、漫画家のやくみつる氏も「これは言葉は悪いが詐欺でしょう」と断じていた。俺もそう思う。財源がないにもかかわらず「自分たちなら財源を確保できる。絶対やります」と声高に謳いながら、いざ政権を取ると「やっぱりなかった。変更は国民も納得している」とあっさりマニフェストを変えてしまうのは、手の込んだ詐欺行為に等しい。ほんと腹が立つ。あの仏頂面したダースべーダーのような幹事長もええ加減にせんといかんよ。

 毎日毎日野球や競馬の話題でワイワイやっているけど、生活を取り巻く環境がこれだけ不安定では今後心細くなる限り。政治家の人たちにはもっともっと下々のことを考えた政治をしてもらいたいよ。国民は困っている。苦しんでいる。泣いている。ダースべーダーに反旗を翻す“ジェダイの騎士”が早く現れないものかね。

ごもっともな西武・涌井の「怒り」

2009-12-16 19:02:47 | Weblog
 西武のエース・涌井が「年俸2億円」を保留した。我々一般庶民からすれば「2億で十分やないか」と思わなくもないが、春先のWBC出場から1シーズン通してエースの活躍をした彼にすれば、8000万増でも納得できなかったようだ。ある新聞によると、球団の交渉役が「沢村賞は査定外」と言ったらしい。これには涌井同様、首をひねった。

 沢村賞というのは、プロの選考委員(過去の受賞者)が「それ相応の成績を残した本格派投手」を選出するもので、今年の涌井はこの賞に恥じないだけの成績を収めた。確かに、賞自体は査定のポイントではないにしろ、まるきり査定外、と一刀両断してしまうのはどうかと思う。ただ、これも新聞の伝え方が違っているかもしれないので、一概には言えないのだが…。

 涌井の希望する「2億2000万円」は全然おかしくないと思う。ダルビッシュが3億3000万円をもらっていることを考えれば、それくらいはやっていいのではないか。リーグ優勝をしていれば希望通りになったかもしれないけど、来季のさらなる奮起を促す意味でもなあ。あくまでこれは何の関係もない個人的意見。球団には球団の論理があるのは百も承知している。

 ブログの模様を「冬バージョン」に替えてみました。かわいらしすぎますかな?

ゴジラ松井の「エンゼルス」って?

2009-12-15 12:02:02 | Weblog
 ゴジラ松井が来シーズンにプレーする球団が決まったようだ。エンゼルスと1年契約の5億8000万円で、ほぼ合意に達したらしい。東海岸のニューヨークから西海岸のカリフォルニアに移り、メジャー8年目のシーズンを戦うことになったわけだが、彼はもう向こうで骨を埋めるつもりなのだろうか。「ここでワールドチャンピオンになるためにやってきた」と、ヤンキースに来たとき言っていたの…。そのヤンキースで悲願を達成したのだから、もういいではないか。と、俺は思うのだが。

 エンゼルスはかつて長谷川が所属していたチームで、馴染みがないわけではない。ただ、無着苦茶知っているかと言えば、そうでもないのだ。そこに移り、松井は何を目標に戦っていくのだろう。「2球団でのWシリーズ王者」がひとまずの目標だろうが、それ以外に何があるのか。個人タイトルが狙えるならいい。しかし、年齢的にも身体的にもそんな状況にはない。果たして松井が最高のモチベーションで戦えるのか。はなはだ疑問である。

 これまで何度も書いてきたように、早く日本に戻ってきてほしい。現役でプレーできる時間は残りわずかだ。両ひざの状況を考えれば、あと5年全力でやれたらいい方だと思う。ならば、日本球界で“最後の奉公”をしてほしいのだ。将来の日本プロ野球界を担う少年たちに、ナマの松井を見せてほしいのだ。もう十分メジャーでやったではないか。ヤンキースを離れる今回を機に、日本に戻ってきてほしかった。多くの少年たちのように、俺もナマで見たかった。

 しかし、決まった以上は頑張ってほしい。日本に戻るその日まで“爆弾”が破裂しないことを、ただただ祈る。

「マートン」を獲った意味は?

2009-12-14 12:32:00 | Weblog
 「残り2週」がスタートしました。グダグダと書いてきたこのブログもさあ、ラストスパート。と言っても、競馬ばかりですんませんなあ。野球がないさかいに、どないもおまへんでっしゃろ。お、そうそう、名指しで失礼しますが、当ブログの愛読者でいらっしゃる「勝ち頭」はん、阪神JFをゲットされたそうで、めでたいことですなあ。こっちはもう貧すれば何とやら、ですわ。どないでもなれ、って感じですかな。

 週の初めは野球の話題から、としましょう。昨晩、甲子園ボウルを観にわざわざ名古屋から出てきた大学の先輩(大の阪神ファン)と、来季の阪神について何やかやと話をした。「城島は使えるのか?」とか「金本はあかんのとちゃうか?」とか「外国人はまたスカか?」とか…。いろいろ聞かれたが、こっちだってはっきりとはわからない。ただ「城島は確実にやりますよ」とだけ答えた。その他は本当にわからない。

 特にわからんのが助っ人。投打で3人ほど獲得したが、いずれも未知数。こればかりはいくらキャンプ、オープン戦でよくても当てにはできない。ポイントは「日本野球への適性力」で、これがあればまず成功すると言っていい。悲しいから、ここ数年はこれに欠ける選手が多かった。野手はほどんど馴染めなかった感じがする。スペンサー、フォード、メンチ…。この3年間、彼らに共通するにはこの部分である。

 投手2人は別にして、野手のマートンには「?」がいっぱいつく。その力量もそうだが、獲った理由もだ。確かに赤星が電撃引退し、センターのポジションが空白になった。だが、そうだからといってすぐマートンをはめるわけにもいかんだろう。仮にレフト・金本、ライト・桜井とすれば、センターを守る選手の負担は相当覚悟しなければならない。助っ人の実力が未知数な以上、現段階では「平野」を想定しておくのが無難。そこに、マートンと新人の藤川や甲斐、といった選手を争わせるといった感じか。赤星引退の他に、彼の獲得理由があるのかもしれんが、ちょっと俺にはわからん。

 外国人選手はあくまでプラスα。そう考えておけば、たとえ悪くても多少は辛抱できる。しかし、編成担当、特に助っ人に関わる球団関係者は気が気でないやろうな。その答えは、4カ月後にはわかる。そこまでじっくりと見極めまひょ。

やったぞ「関大カイザース」!

2009-12-13 16:19:49 | Weblog
 お話にならない競馬のことなどどうでもよろしい。きょうは何と言ってもアメフト「甲子園ボウル」だ。いやあ、興奮しました。声も出ました。心臓も胃も腸も、すべての五臓六腑が飛び出しそうになるほど、吠えまくりました。もちろん、心の中で…。いやあ、我が母校はよくやった。よく戦い、よく勝った。62年ぶりの大学日本一だよ。ほんと、素晴らしい。

 自分が大学生だった頃は「関大イーグルス」といって、さほど強くなかった。関西学院との“関関戦”でも常に負けていたような気がする。それだから応援に行ったこともなかった。「強くない」というイメージがずっとあったので、今年の快進撃にはびっくり。しかも「カイザース」と名前が変わっているではないか。そんな関大アメフト部が、格上と見られていた法政を破った。前評判を覆しての勝利だけに、監督、選手は鼻高々だろう。

 選手の多くが卒業した「関大一高」は、歩いて10分程度のところにある。言ってみれば“近所のあんちゃんたち”が全国を制覇した感じで、ただ関大卒というだけのおっさん記者も誇らしい。マスコミ界には関大卒の人が多くいるが、皆喜んでいることだろう。何せ、野球部が不祥事を起こしことで後ろめたさを感じていたところでの快挙なんだから…。アメフト部の彼らが、多くの関大生、関大卒業生を癒してくれた。競馬で惨敗続きのこのおっさんも、十分癒されました。

 競馬、でっか?アパパネね。この間「アパネネ」と誤表記していたのを、さっき気付きました。そんなんだから当たるはずもおまへんな。しかし、◎をメイショウデイムとしたのは少し無理があったかな。2着に○アニメイトバイオが来ただけに悔しいな。1番人気の16は出遅れが全てだろう。普通に出ていれば、もっと際どい差になったはずだ。

 またまた銭を失ったが、きょうはよろしい。我が母校の快挙を祝して、一杯飲もう!

穴なら「9・カスク」か?

2009-12-12 11:24:41 | Weblog
 ええい、もうどうにでもなれっ!もう捨て鉢である。わからん。なんぼ枠順を穴が開くほど眺めて見ても、どれもこれも来そうで決められない。どうせ当たりっこないのだ。ここは思い切り穴でも狙ってやる。

 印はこうだ。笑わずに見てちょうだい。

 ◎1  メイショウデイム
 ○6  アニメイトバイオ
 ▲9  カスクドール
 △16 シンメイフジ
 △18 アパネネ
 △9  タガノエリザベート
 △2  ジュエルオブナイル
 △7  ラナンキュラス
 △12 タガノガルーダ
 
 最内枠に入ったメイショウデイムを◎に大抜擢。これを外して買うわけにはいかない。福永が最短コースをスルスルと通ってゴールに飛び込む。○はバイオ。これはきのう書いた通り。そして▲にしたのが9カスクだ。人気薄の馬を突っ込ませたら小牧はうまい。しかも、母親が何年か前にこの阪神JFで2着したキュンティアである。この馬を、某社の記者がPOGで指名していて「キュン、ティ、ア~!」と叫んでいたことを思い出す。血が走るのが競馬としたら、こいつも資格はある。

 △以下はご覧の通り。普通なら16の「新メイフジ」なのだろうが、ここは大荒れと見ている。問題は、買い方だ。馬連で1からの総流し。馬単で印の各馬へ。そして3連複1頭軸流しで印の各馬へ。最後に3連単で1→6→9を少し。これで決まればすべてがひっくり返る。これで夢をつかむ!

「デイム」か「バイオ」か…悩むなあ

2009-12-11 13:12:35 | Weblog
 会社にあがり、今週末に行われる「阪神JF」の出馬表を眺めていると、部局の違う上司から「また競馬を書くのか。パターンやの」と厳しいお言葉。そうです、もうパターンなんです、金、土、日の週末は競馬で書くというのは。G1が続く以上、いいじゃないですか。へボな予想でも、皆さんの暇つぶしにはちょうどいいでしょうが。来年はこれを生業とする―わけだし。おっと、皆まで書いたらいかん、いかん。

 で、何を狙うか。こりゃ迷うわいな。4頭いる「ドール」ちゃんたちのどれかを狙い撃ちするか、それとも3頭いる「タガノ」軍団にするか、日頃お世話になっているメイショウさんのデイムちゃんにするか…。どれからでも行けると思われるだけに、難しいこと極まりない。比較的簡単と思えたこれまでのG1で外しまくっているものが、こんな難解なレースを当てられるはずがない。

 ということで、今現在の◎候補は1枠・1番のメイショウデイムと3枠・6番のアニメイトバイオのいずれかと思っている。メイショウはさっきも書いたように、個人的にお世話になったことがある(理由を話せば長くなるから割愛させて!)のに過ぎないが、前走500万を勝ったレースがなかなかよかった。バイオの方は、京王杯2着という立派な成績を収めている。牡馬に交じってのG22着は評価していい。鞍上も“ウチパク”だしな。

 人気になるだろうフジとアパネネは外枠に入った。昔の阪神1600なら外枠は決定的に不利だったが、今のコースは外でも大いばりで飛んでくる。彼女らの末脚は脅威ではある。ただ、去年のブエナ級かと言えば、違う。ここは内の各馬から狙い、大ヒットをかましたい。印と買い目は後日にね。

「赤星引退」で霞んだ「矢野大減俸」について

2009-12-10 19:44:02 | Weblog
 赤星の「電撃引退」があって書かなかったのだが、矢野の「大減俸」にも少なからず驚いた。70%ダウンってどうよ?それでは年俸なくなるやないか…と思ってたら、7000万円だってさ。ダウン幅もそうだが、それだけ矢野がもらっていたという事実にも少々驚いた。

 長い間正捕手として阪神を支えてきたのだから、2億近い年俸をもらっていたのはわかる。ただ、05年に優勝して以降はもう一つ若かりし頃の輝きはなかったように思う。しかし、年俸だけはそんなに下がらなかったんだね。今年の大幅ダウンは、ここ何年か分の“下げ幅”も加味されているのかもしれんなあ。

 ただ、この報を聞いた瞬間は「ああ、阪神はやっぱり矢野を必要としていないんだなあ」と感じた。本当に戦力として必要なら、ここまで大胆なカットはしないはずだし、これまでもしてこなかった。まして、矢野は故障(手術)が発端になっての成績不振であるのだ。城島が加入した。2番手には育ちつつある狩野がいる。そんな中で、球団は足下をみたのだろう。我々がそう受け止めてもおかしくない、そんな大減俸である。

 それを唯々諾々と、ほとんど繰り言も言わずに飲んだ矢野。シーズン中はいろいろ思うところがあったが、ここに至っては「見返したらんかい!」と思わずにはいられない。交渉の中で、将来的な確約(例えば指導者としての)があったかどうかはわからないが…。いや、これはあまり推測で書かない方がいいな(と言いながら、削除はしないけど)

 赤星の引退は寂しい限りだが、また新たな星が出てくることを願いたい。新庄がメジャーに行き、代わりに赤星が出てきたように…。矢野が頑張る捕手部門もそうだし、外野部門も競争が激しくなる。一つの時代が去り、また新たな時代が訪れるのだ。そう思えば、ワクワクするじゃないか。

さらば、赤星…

2009-12-09 17:53:24 | Weblog
 ついに「この日」がやってきた、か。赤星引退―の一報を受けたとき、そう思った。発表のタイミングには驚いたが、その事実は胸にストンと落ちた。来るべき日が来た。個人的にはむしろ、遅かったと思うくらいだ。

 なぜそういうかというと、自分も赤星と同じ「頸椎ヘルニア」を患っているからである。これは以前にも書いた。ただ、自分の場合は軽度であり、約3年に及んだ投薬の結果、完治には至らないまでも症状は改善できた。赤星は違う。症状も重度でありながら、プロ野球選手として全力プレーをしなければならなかった。2年前だったか「両手がしびれているんです」ということを聞いたとき、そのオフでの現役引退が脳裏をよぎったものだ。

 それから2年も頑張った。大したものだ―と素直に思うし、尊敬に値する。頸椎ヘルニアより重度の病名を彼は口にした。状況は我々の想像をはるかに越え、深刻だったのだ。それでも、来季に向けて頑張ってきた。医者に「もう無理だ」と言われなかったら、ボロボロの身体にムチ打ってやっただろう。そんな男だ、赤星という選手は。

 普通の生活を普通にできるように、身体を慈しんでほしい。まだ若いのだ。まだこれからなのだ、人生は。彼のプレーはもう見られないが、将来を考えた場合、いい選択をしたと思う。「会長、ご苦労様、お疲れさん!」。僭越ながら、そう言わせてほしい。

人が「生きる」意味

2009-12-09 11:55:28 | Weblog
 空は、どこまでも碧かった。
 碧い空は、どこまでも果てしなく、澄み渡っていた。透き通っていた。
 そんな透き通った空が、憎らしかった。
 憎らしい空は、たまらないほど、碧かった…。

 田舎に帰った。三重・鳥羽の空は、きれいに晴れ渡り、清んでいた。それとは裏腹に、自分の心は分厚い雲に覆われたように、濁っていた。従兄が死んだ。50歳で天に召された。あの真っ青な天に、持っていかれた。

 告別式で、泣いた。子供のころ、よく遊んでくれた従兄だった。そんな従兄に病魔が襲った。凶暴な獣(けもの)に食いちぎられるように、短い時間で命を奪われた。獣の名前は、胃ガンだった。憎んでも憎みきれない凶暴なヤツめ…。幼い子供2人が哀れで、泣けてきた。

 人は、必ず死ぬ。誰だって等しく、死は訪れる。早いか、遅いか、は別にして。「死」に向かって、人は懸命に毎日を生きている。従兄は、一級建築士であり、詩人だった。死ぬその瞬間まで、仕事を想い、詞を作っていた。愛する家族の詞を…。「詞のボクシング」という県大会で優勝し、全国大会まで出た持ち主だった。斎場にその詞が流れると、また涙が出てきた。

 人は何のために生きるのか…。それを考えながら、帰ってきた。答えは簡単なはずなのに、わからない。ただ、人として懸命に生きればいい、と思っている。従兄は「人として」懸命に生き、そして逝った。

 プロ野球とも、スポーツとも関係のない、個人的ことを書いた。皆さん、きょうばかりはお許しあれ。