占い館『たいようの館』 占い三昧の日々を報告します

占いの定義は難しい。当たる当たらないに始まり安心な要素より不安な要素のほうが多い。ぼくは占い師ではなく推命家です。

夏祭り

2015年07月13日 15時28分09秒 | 占い
小学生だった昭和30年代、
我が家の目と鼻の先にある「日月神社」は、
登校の時の集合場所であり、遊び場であった。
何より待ち遠しかったのは「夏祭り」
       ・
私の地区は、毎年7月の第二土曜日は、
この「夏祭り」のために休みとなる。
子供たちは、大中小3基ある神輿の中の
小神輿を担いで村内を廻る。


途中の休憩所(村の中の家々)では、
当時ごちそうだった甘い麦茶とお菓子が振る舞われ、
悪ガキどもは胸の内側に縫い付けた袋の中に、
これぞとばかりにお菓子を放り込む。
       ・
半日ほどかけて村内を廻ると夕刻。
悪ガキどもは、神輿を担いで廻ることが誇りであり
汗だくと傷だらけの足元は英雄の証とばかりに興奮する。
       ・
夜、出店でかき氷と焼きそば、昼間の戦利品のお菓子を食べて
中・大神輿を担ぐ大人たちを羨ましそうに眺めたものだ。
最後のフィナーレは道路を封鎖しての「火渡り」
麦わらを道路一面に広げ、5mほどの高さまで炎は上がる。
悪ガキどもはいつかオレもと、目を皿のようにして
大神輿に羨望を注ぐ。
        ・

今はもう担ぐこともなくなり、
出店も規制されて出なくなった。
しかしこの神輿はあの時のままで、
子供たちが肩に乗せた丸田や角材も当時のものだ。
このあたりだったかな、なんて、汗がしみこんで
角が削られた角材を触りながら、
しばし、悪ガキに戻った。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。