ないちょの雑記帳

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竹島紛争はいったん終息したものの・・・・・

2006-04-25 | 主張
竹島近海における海底地形調査についての日韓の紛争はとりあえず先送りとなり、根本的な解決にはいまだ至らず、火種が残る結果となった。

もともと、竹島を巡る日韓の紛争は終戦直後の李承晩ラインの設定から始まる。このとき韓国側は竹島近海で操業していた日本漁船を銃撃・拿捕し、4000名近くにも上る漁民を拉致した。その漁民のほとんどは島根・鳥取県の漁民であった。

その後韓国側は竹島に警備隊を配置し、実効支配した。竹島近海の日韓の排他的経済水域については当面、共同管理となったが実際は日本側の漁船は一切その海域に立ち入ることができず、締め出された形なって現在に至っている。

そのような歴史的経緯を背景に今回の問題がおきた。日本側の危機感として、このまま韓国側の竹島をめぐる行動は、竹島を韓国領として国際的に認知させ、その状態を既成事実化するという懸念に基づいている。

今回の外交交渉でとりあえず、日本側が海底地形調査を中止し、韓国側が6月に国際会議での海底地形名の提案を先送りすることで妥結したが、この先韓国側がこの提案をしないという合意ではないため、今後も同じ問題で日韓間での紛争はつづくことになる。

いままで日韓の懸案事項については、ほとんど韓国側の要求を日本側が呑むという構図であったが、今回は韓国側が譲歩するという形となった。これは日韓間の関係が徐々にではあるが対等な関係に変化し始めている兆しであり、歓迎すべきことである。今回の妥結は真に対等な国と国の付き合いとなるための一里塚となってくれるはずである。

ただ、韓国側の海外に向けた活動は熾烈であり、日本は著しく立ち遅れている。外務省はもっと海外に竹島の領有権について韓国以上アピールし、竹島を巡る紛争について世界に伝えなければならないだろう。

参考記事:”正しい”歴史認識への第一歩か?
       竹島の日。
       揺れる竹島周辺海域の海底地形調査


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