□作品オフィシャルサイト 「人生の特等席」
□監督 ロバート・ローレンツ
□脚本 ランディ・ブラウン
□キャスト クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、
ジョン・グッドマン、スコット・イーストウッド、ロバート・パトリック
■鑑賞日 12月9日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
『グラン・トリノ』で俳優業から監督業に専念すると宣言し、もう俳優としてのイーストウッドは
観れないと諦めていたところに吉報が。
まるでこのガスという役こそ、彼の俳優としての血を再び甦らせたのだろうか。
早くに妻を亡くしたガス(クリント・イーストウッド)は一人娘のミッキー(エイミー・アダムス)の
面倒を見ず、すぐに親戚に預けてしまう。
それでもメジャーリーグのスカウトとして、各地を転々としながら娘と過ごしたわずかな時間が、
女の子ながらもその父のスカウトとして特徴をしっかり記憶に残してしまっていた。
しかしながらミッキーはガスへの反発からか、喜ばせるためか、弁護士としての道を進む。
引退を勧告されるガスだったが、その目の衰えを知ったミッキーは、父の目となり耳となる
つもりで、父を追って旅立つことになった。
スカウトたちのある選手の争奪戦で、イーストウッドはその選手がカーブが打てないと判断し、
娘にブレが出るかどうかをチェックさせる。
父と娘の絆の再生と、娘の恋愛、スカウトとしての今後等々、様々に織り成す人間模様を
この渋いイーストウッドが坦々と演じ続ける。
昔から、決して上手い俳優ではなかったが、それでもヒット作を生み、また監督としてもビッグネ-ムだ。
粗忽で頑固ながら、スカウト人生を振り返りつつも、自分の目と耳を信じて歩いていく。
父親がずっと隠していた秘密をやっと父の口から聞き、勧めていた弁護士事務所の
自分のクライアントの交渉から外され、この弁護士事務所に嫌気が差したミッキーは、
何故か“蛙の子は蛙”で父が頑なに取るなと言っていたバッターを球団が取り、失意の
父の元に、偶然発掘した新人ピッチャーを父と球団の手土産として連れて帰る。
球団は最後までバッターに拘ったスカウトを首にし、イーストウッドにスカウトを委ねる。
父と娘の、長きに渡って入っていた心の亀裂。 父の老いと娘の自立。
修復するにはあまりに長い時間の経過。 でも、そこにはそれを修復するのに不可欠な
同じ血が流れているのだ。
老いて、また監督として、決して上手くはない演技ながら、燻し銀の演技を引き出すためには、
十分過ぎるキャリアのイーストウッド。
そして、そのイーストウッドを上手にサポートするエイミー・アダムスは気丈な娘役を熱演。
ガスの旧友で彼の信者でもあるピートを演じるジョン・グッドマンも仲裁役的位置で良かった。
オーナー役、T-1000(笑)のロバート・パトリックも老いて渋い。
そして、イーストウッドの実息であるスコット・イーストウッドも出ていた。
ちなみに監督は、イーストウッド、メリル・ストリープ共演で話題になった「マディソン郡の橋」以来、
17年に渡り、イーストウッドから映画製作を学んだロバート・ローレンツ。
なんとなく、イーストウッド監督の色合いの出た映画でしたね。
これからもイーストウッドは監督業もそうだが、ぜひ俳優としての演技も見せ続けて欲しいものです。
佇まいと役柄で見せるような。
でも、それが十二分に生かされ、長い間に培ったものがきっちりにじみ出る。
イーストウッドならでは!ですよねえ。
いやーー、さわやかに劇場を後にできました。
こういうイーストウッドもいいかな~でした。
>決してうまい俳優さんじゃないですよね。
佇まいと役柄で見せるような。
そうなんですよね(笑) 割りに坦々としていて幅は無いのですが・・・。
>でも、それが十二分に生かされ、長い間に培ったものがきっちりにじみ出る。
イーストウッドならでは!ですよねえ。
そうそう、ならではですよね!
生きてる限り、観ていたいハリウッドスターです^^
イーストウッドの俳優復帰うれしいですね。
監督は彼の弟子だとか。
このコンビでのさ作品にまた出会いたいものです。
>イーストウッドの俳優復帰うれしいですね。
本当にこれは嬉しいことです!
>監督は彼の弟子だとか。このコンビでのさ作品にまた出会いたいものです。
日本で言うイーストウッド組みたいなものなのでしょうか?
いい映画が出来そうですね^^
>『グラン・トリノ』で俳優業から監督業に専念すると宣言し、もう俳優としてのイーストウッドは
観れないと諦めていたところに吉報が。
弟子のために 「ワシがやる出演してわい」といってくれたんでしょうね。 お迎えが来る前に(→失礼)
>何故か“蛙の子は蛙”で父が頑なに取るなと言っていたバッターを球団が取り、失意の
父の元に、偶然発掘した新人ピッチャーを父と球団の手土産として連れて帰る。
ありえね~っと思ってしまいました(笑)
できすぎやろ~ さすがアメリカンドリーム
>オーナー役、T-1000(笑)のロバート・パトリックも老いて渋い。
むしろ この人が ガスを引き摺り下ろしにかかる パソコンカブレのイヤミキャラをやってたら よかったかも。
>そして、イーストウッドの実息であるスコット・イーストウッドも出ていた。
冒頭のみでしたね。スランプ気味の選手役。
まあ グリーンボーイ俳優かつ身内びいきさせ過ぎると味がなくなると思って はじめだけ登場させたんでしょうか?
>これからもイーストウッドは監督業もそうだが、ぜひ俳優としての演技も見せ続けて欲しいものです。
これを最後に、なんて ピリオド打たないで 生涯現役貫いてほしいものです。 お迎えが来る日も そう遠くないと思いますので(→またまた失礼)
>お迎えが来る前に(→失礼)
かもしれません。
>できすぎやろ~ さすがアメリカンドリーム
まあまあ、ありがちなハリウッドということで(笑)
>ガスを引き摺り下ろしにかかる パソコンカブレのイヤミキャラをやってたら よかったかも。
それも一理・・・あるかも(笑)
>はじめだけ登場させたんでしょうか?
二世は必ずしもDNAを継いでいるとはおもえないところですが(笑)
>生涯現役貫いてほしいものです。 お迎えが来る日も そう遠くないと思いますので(→またまた失礼)
老いてあの渋さですからやはり動けるうちに動いてほしいですね^^