□作品オフィシャルサイト 「碁盤斬り」
□監督 白石和彌
□脚本 加藤正人
□キャスト 草彅 剛、清原果耶、中川大志、國村 隼、奥野瑛太、音尾琢真、
市村正親、斎藤 工、小泉今日子
■鑑賞日 5月19日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
冤罪で故郷の彦根藩を追われた浪人の柳田格之進(草彅 剛)と娘・お絹(清原果耶)。
二人は江戸の貧乏長屋で暮らしていた。実直な格之進は、囲碁にも長けていた。
ある日、旧知の藩士・左門(奥野瑛太)からかつての冤罪事件の真相を知らされ
仇討ちを決心する。父を思う娘はある約束をし、期限を切られた格之進は、
左門とともに陥れた張本人・柴田兵庫(斎藤 工)を探す旅に出た。
仇討ちを描いた作品は時代劇としてはド定番だと思うし、過去幾つもあった。
主人公・格之進に囲碁の才能があり、その才能を活かしつつも、大店の
萬屋源兵衛(國村 隼)や弥吉(中川大志)と触れあいながらも、
実直な武士としての格之進を演じたの草彅 剛の演技は見事だった。
元々彼は声に説得力があるというか魅力があるというか、僕は好きなのですが、
絵にかいたような実直で一本気なこの格之進を草彅 剛は非常に上手く演じていたと
思ったし、格之進になりきっていたように感じた。
昨夜、「日曜日の初耳学」に彼が出演して林先生のインタビューを
受けていたのを見た。「35歳の転機」や「高倉健さんとの出会い」に
ある意味、生まれ変わろうとしていた草彅 剛を感じた。
ま、別な意味で彼のYouTubeで見ているヴィンテージギター収集は好きだ。
またお絹役の清原果耶の演技にも泣かされた。今回は控えめな演技だったが、
やはり僕の中の彼女の一番の演技は『護られなかった者たちへ』だ。
そして、少しポッチャリしたお庚約の小泉今日子も効いていたと思う。
もうちょっとドスが効いていたら良かったけど(笑)
ただ、柴田兵庫役の斎藤 工にはちょっと違和感を感じた。誰が敵役だったかと聞かれると、
ちゃんとした答えは出せないけれど、ミスキャストな感じはしたなぁ・・・。
それと左門役は結構大事な役どころなので、ここにもう少し存在感のある
キレのある俳優が欲しかったなぁ。中川大志クン、可もなく不可もなく(笑)
草彅クン、以前うちの近くでドラマの撮影をしていて実物にあったことがあったなぁ・・・。
そうそう『碁盤斬り』の題字はあの金澤翔子さんでした。