岡ちゃんはうつむいたまま喋り始めた。
岡ちゃん 「自分は金山を走るの自信があったんだよね‥。
結構前なんだけど、金山で激アオりされたことがあるんだよ。
その時はもう走りに自信があった時で、青いFDに最初から最後までアオられまくったことがあって、あの時はホント走り屋辞めようかと思ったよ。その青いFDは金山最速じゃん。」
僕はそんなトップの動向なんて知らない。
速い車が後ろから来たらコース途中でも即譲るつもりだ。
坂本 「そんな速い車がいるんだね。」
岡ちゃん 「そうだよ。その時も走り屋辞めようと思っても辞めなかったけど、僕は今日で走り屋辞めるよ。」
ガビーーーン!
坂本 「僕を走り屋に誘ったのは岡ちゃんじゃん!」
岡ちゃん 「関係ないよ‥。」
いつも、岡ちゃんといえば〝自慢する人を嫌い堅実で謙遜の強い〟性格だった。
特に自分を大きく見せることはしない性格だった。僕と反対だ。
謙遜の強い岡ちゃんが「走りに自信があった」だなんて‥岡ちゃんの思いが垣間見えた。
僕はしばらく立ち尽くしてしまった・・・。
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