昨日書いたことを有言実行すべく、多くのサイトやブログを読みまくって南半球(Southern Hemisphere)問題について考える資料を集めています。といっても、今は英文サイトばかり読んでいるので、実はまだ日本のサイトやブログは調べていません。
現状、日本のサイトは地理学的・天文学的な知見を確認するために読んだ程度なので、多々ある英文サイトの内容を整理した後で、日本人の書いたサイトやブログも探してみるつもりです。
――で、正直なところ、今、悩んでます。
それというのも、意見が分かれているからです。詳細は次回に譲りますが、四柱干支の変更や修正に関して、主に4つの見方が提唱されています。
1.不要論
2.必要論
3.折衷案
4.独自理論
僕自身は、日本の著作からの影響で、少なくとも季節に関わる月支は冲となる支に変更するものだとばかり思っていました。
しかし、1の主張によると、全くそんなことは考えなくてよく、北半球でも南半球でも同じ八字を使いなさいと言っています。一年の始まりも立春のまま。南半球では季節が逆転しているのは事実として受け入れるも、八卦や四柱干支は地球全体に関わる普遍的な概念なので、地球上のどこに住んでいようと変更は無用だとする説です。
主張の要点は、大雑把に言って次の二つ。
半球が異なっても方位磁石が指し示す南北は同じだということ。
緯度が問題なのではなく経度が問題なのだ(太陽の動きが東から西であるのは同じ)ということ。
これによると、方位の概念が曖昧になる極点付近はともかく、少なくとも赤道直下については議論する必要性がなくなります。すなわち、通常通りの八卦や四柱干支を使えば良い、というわけです。(ただ、個人的には蔵干はどうなのか、と思う。まず、熱帯地方では四季そのものが気象学的にも感覚的にも出揃わない。)
2は、地理学的・気象学的・天文学的など、様々な理由から南北を反転させるのが妥当だとする論です。この場合、東西も反転させるという論も少数ながらありますが、主流派は東西は据え置きで、南北の概念のみ逆転させることを主張しています。(僕自身も、もしこの考え方を採用するとしたら東西は変更しない)
すなわち、(北半球における)後天八卦の震と兌はそのままに、坎⇔離、巽⇔艮、坤⇔乾に変換するという具合です。
これは主に、オーストラリアやニュージーランドなど、南半球に生きている人達が主張することが多いようです。実際の季節感や天球の見かけの動きを思うと、正否はともかく、これはこれで納得できる論旨です。
ただ、熱帯地方というか赤道上の国においては、2の論だと八卦の概念が成り立たなくなってしまうため、その辺の議論は避けている風潮もあるような感じです。(東西のラインは震と兌で同じでも、南北はどちらも寒冷の意味を持つ坎になってしまう上、艮・巽・坤・乾の四遇の割り当てが推論の域を超えない。)
3は、1の延長上にあるもので、月支を含め四柱干支は変更せず。しかし季節が反転していることを考慮して、五行のエネルギー値は調整したほうがいい、とする説です。しかし、今のところ具体的なデータが入手できていないので、どのように見ているのか(設定しているのか)までは分かっていません。
4は、風水羅盤や方位磁石を使用しない流派による見解です。「black hat Feng Shui」(黒帽派風水)で検索すると、色々出てきます。また、画像検索すれば使用される概念図が一発で分かります。個人的には「玄空八卦」や「心易風水」と言われた方がピンときますが。
林雲大師という方が主導する考え方で、日本では鎌崎拓洋さんが確か『風水・秘密の開運法則』という本の中で解説していた気がします(すみません、本をしまい込んでいて確認できません)。この場合、心理学的な視覚効果などに力点を置いており、伝統的な風水とは趣が異なりますが、単純なためか割合に海外でも受け入れられているようです。
4については別の知見が必要っぽいので、今回の論点とはずれているかもしれません。問題は、南半球や赤道付近の国、そして極地方に関して、北半球で作られた概念がそのまま通用するのか(半球の南北に関係なく普遍的な概念なのか)ということです。
とりあえず、現状は英語圏のサイト・ブログ・PDFなど、20~30ほどのコンテンツを読んでいる最中です。どれも細かい字の長文で苦労してますが、なによりも厄介なのが中国語を音写した文字が使われている場合です。英語なら意味を推測できるけど、中国語の音写じゃ、何なのかまるでわからない。今回の調査のおかげで幾つかの文字には慣れましたが、そのうちに忘れそうだ。。。^^;
明日か明後日にはリンクを整理してUPしようと思っています。
もう少し、待ってください。
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