With the I Ching

易経や四柱推命、暦、占星術などの運命学の記事がメインです。

ゲリラ雷雨のこと。あと、今更ながら福田改造内閣のこと。

2008-08-29 22:37:31 | 占星術

昨日そして今日と、猛烈な雷雨の影響で中部・関東地域は洪水、地崩れ、土砂災害、床上浸水、交通機関の麻痺(運休)などの被害に遭いました。

僕の住んでいる地域でも一日中、激しい雷とゲリラ雨が続き、ペットの犬は不安が爆発して近くにあるものを掻き毟ってしまいました。また、以前に通っていた職場の地域でも被害が報道されていて、みんな無事かどうかメールを交わしています。

近頃は、こうした局地的な集中豪雨+雷が頻発しており、酷い時には1キロ先では全く気象状況が異なるというケースもあります。
土砂降りの地域から数キロも行くと、そこは何事もなくカラッと晴れている。そんな気象が続くと今後も心配になりますね。


そんなわけで、今日は久しぶりに占星術の記事を書こうと思います。
以前に掲載した「2008年東京夏至図」や各種「新月図」を再読して整理し、さらに今後の動向についても考えてみたいと思います。

それと話は変わりますが、福田改造内閣が発足した時に作ったホロスコープを掲載し忘れていたので、それもUPしておきます。今更ですが、先日の太田農相の事務所問題のニュースを見てふと思い出したためです。

では、まずはマンデン占星術で気象などについて見てみたいと思います。

2008年の東京夏至図戦後日本+2008年東京夏至図)』

各地の状況を読むには経緯度を変更しなければなりませんが、ここで東京を用いるのは、それが国政の中心部であるからです。
このことは他の四季図においても同様で、各国の首都のある場所を元に作成し、それを使って大枠的な読解をしていく手順を踏みます。

前回の「福田首相の内閣改造/地震とかのこと(マンデン占星術)」の記事でも多少書いたので、少し振り返って考察します。

2008年の東京夏至図(戦後日本+2008年東京夏至図)を作ると、火星がASC近くにあります。これと向かいにある海王星も加味してジャストの位置に動かすと、名古屋を軸とした近辺の経緯度の地域になります。またこの火星は月・天王星・海王星とYの字(変則YOD=「神の手」の意)を形成します。何か意味があるのかわかりませんが、一応。

YODは、何らかの強制的な力が働くものとして占星術では知られているものですが、それがアングル(ASC-IC-DES-MC)上にあることで、より明確で具体的な現象として表れやすくなっていると考えられます。

火星は4ハウス・カスプのある「さそり」の支配星でもあり、その「さそり」は水のサインです。そこに、海王星(水害や薬害、空気汚染などの“漏れ”)と天王星(雷や事故などの突発性のもの)と月(局所、特定地域)が重なっている。

後付として読むことは予測としては意味を成しませんが、後学のためにも整理しておくことは必要だと思います。データ(経験)の蓄積も大切ですので。

それはそうと、問題は、夏至図の影響期間は秋分の日まで続くということです。
今年の秋分は9月23日ですので、それまでは今回のような雷雨による洪水、浸水、地崩れ(がけ崩れ)、大型台風にも気をつけたほうがいいかもしれません。

それと、「さそり」は地下を示すサインであることから、今回の水害だけでなく、地盤の緩みから来る地盤沈下(陥没)にも警戒が必要かもしれません。

「戦後日本のホロスコープ(内側)と2008年8月1日新月の瞬間のホロスコープ(外側)を重ねたもの」を見ると、ちょうどT海王星がネータルのASCと月の間にあって、今回の水害を誘発していたように思えます。ただ、海王星には先にも触れたように水に関するものだけではないので、何らかのリーク(漏れ)など、他の象意についても考慮したほうがいいと思います。(・・・原発の放射能漏れとかは絶対に止めてほしいですけど)

ところで、ジュセリーノさんの予言での8月6日東京の地震は、どうやら今回のようなゲリラ雨+雷に置き換わったみたいだし、今回の東海地方への集中豪雨も岡崎(これもジュセリーノさんが指摘していた地域。ただし9月13日に地震ということで)が最も酷かったみたいなので、地震になるはずだったエネルギーが雷雨に変化したのかもしれませんね。そうだったらいいのですけど。

この記事の最後に、2008年度の東京秋分図も出しておきます。



それと、「2008年東京秋分図+戦後日本のチャート」も。

秋分図の地平線のラインは、ちょうど「しし」と「みずがめ」に入ったばかりです。
固定宮の始めの度数は強烈な転換が見られやすいのが特徴です。

マンデンでの1ハウスは国民を示しますが、このチャートでは2ハウス・カスプも「しし」なので、財政に関する内容も、3ハウスにある太陽が受け持つことになります。しかも、その太陽も秋分ということで「てんびん」の最初にあります。

で、その太陽には冥王星と月とのスクエアがあるので、残念ながらあまり良い方向性には思えません。国民の生活に大きな変化(打撃)がもたらされる恐れもありますが、今はまだ何とも言えません。

気象については4ハウス、ホラリーでは6ハウスを見たりしますが、とりあえず4ハウスを考えてみます。4ハウスのカスプは「てんびん」にあって、風のサイン。ここ日本では台風は毎年来るので平然としがちですが、風のサインということを考えると幾らか強めのものが来るかもしれないので油断しないほうがいいでしょう。

また、支配星の金星は4ハウスなので代謝なし。これは4ハウスの持つエネルギーが鬱積しやすい状態です。ただ、そこに何か強い刺激があるとタガ(箍)が外れたように暴発することもあるので気になるところです。というのも、4ハウスは気象や国土だけでなく、与党に対する野党を示す部位でもあるからです。

しかし、興味深いことに4ハウスには10ハウス(与党や政府)の支配星である火星も水星とコンジャクトしながら入っています。こうした影響から、与野党の動きが入り乱れるようなことになるのかもしれません。実のところ、金星は派閥を示す11ハウスの支配星でもあるからです。

気象の話に戻ると、戦後日本との合体チャートでは、この時期はまだ海王星がASC上にあるので、現在同様、水害を始めとした海王星関連の問題が懸念されます。ガソリン(原油・石油)も海王星の象意ですし、それらの産出国も海王星に暗示されます。

外交的には7ハウスの土星の影響で、厳しい状況が続きそうです。
ただ、7ハウスの支配星の天王星が9ハウスにあることを思うと、何か外交問題に急展開があるのかもしれません。9ハウスの支配星の海王星は先ほどの4ハウスにある火星や水星とトラインになっていますし。(まあ、天王星の働きは実際には予想できるものでもないのですが・・・^^;)

ちなみに、8ハウスと9ハウスとで支配星がミューチュアル・レセプション(互換)になっています。MRの影響は、その二つのハウスが示す内容が互いにリンクして干渉し合う、ということです。本来、ハウスが行動の鋳型として存在し、それが支配星を通じて行動として表れるわけですが、MRでは原因と結果(衝動と表現)がごちゃ混ぜ状態になる傾向があります。

もっとも、MRを形成している海王星と天王星は、どちらも公転周期が遅い天体であるため、もう随分前からこんな調子が続いています。この二つの天体は、「うお座」時代と「みずがめ座」時代の象徴なので、その入れ替えの時期にあることを意味しているのかもしれません。


/////////////////////////////////////////////////////////////////


続いて、8月の新月と時を同じくして発足した福田改造内閣のホロスコープです。(時間は未確定なので、適当)。フラット・チャートだけで見るならば、ハウス位置が戦後日本のそれと似ています。

正式な発足日は2008年の8月2日の午前(皇居における認証式は10時~11時頃)ですが、ここではその前日の夜、閣僚名簿が発表された日時を事実上の発足として考えています。(その後、首相による会見が19時半頃から行われた。)

これを見ると、福田首相が言った「国民目線で・・・云々」という意志が込められているのがわかりますが、ただ下手にしゃがみ過ぎて首相としての存在感が薄れなければいいんですけど。個人的には今もって内閣としての温度(活動力)が低く思えます。

また、この日時から読み取る限り、福田改造内閣が乗っかっている波は振幅が大きい感じなので、時期によって評価の明暗がハッキリ分かれてくるような気がします。

つい先日の太田農相の「消費者やかましい」発言+事務所問題があったりで、いい流れではありませんし。で、そうしたトラブルが続出して、にっちもさっちもいかなくなってその内に破局・・・なんていうパターンかもしれません。正直、このホロスコープを見た限りでは期待できるようなものでもありません。残念ながら。

金の流れにしても、政策にしても国民にとっては不透明(曖昧)になる配置ですし、今も何だか派閥に忙しいようですし・・・。あれこれやろうとせずに、何か内閣(政府)としての目的を絞ったほうがいいような気がします。透明性や具体性がなければ国民からの信頼は得られないでしょうから。

ただし、あまり政治的な作為に走ると失敗する意味を持っているので、自然な情勢の流れに乗っていくほうが国民の理解が得られやすいだろうと思います。1ハウス・カスプが「みずがめ」という固定宮(フィクスド・サイン)にあるので、上手くいけば長生きできる可能性もあります。・・・虚偽や小細工などの無理をせずにいけばという条件付ですが。(しかし火星との180度や太陽&月との135度といった、厳しいアスペクトがあるので、なかなか難しそうですが。

もっともそれはこのホロスコープで読めば、の話です。2日の正式発足が正しいものなら、また状況も変わってきます。まあでも、現状を考えると、たぶん1日のもので良さそうですけど。


//////////////////////////////////////////////////////////////////


なんだか、今日はパッとしない感じになってしまったようです。
うーん、もう少し整理できれば良かったんですが、仕方ありません。

占星術の面白いところは、解釈者のレベルがはっきり問われるということです。
大概、ホロスコープは現象を正しく映し出していますが、その意味を的確に捉えることができるか、そして正しく解釈できるかは占星術師の力量に左右されます。

だから、自分の実力が及ばなければ現象を読み間違えるし、全く見当違いなことを言ってしまうこともあります。でも、そのことで卑屈にならずに、もっともっと経験を積んで力を付け、そして社会や世界で起きていることをもっとよく知れば的中率も上がるのではないかと思っています。

でも、本当のところは、未来や過去を言い当てたりすることに強い関心を持っているわけではありません。そうしたことは実力を伸ばすための動機にはなるけれど求めるゴールではないからです。できれば、その先にある、もしくはその道中にある「今」をよりよく生きていくにはどうしたらいいのか、そのヒントになることに気がつく手伝いができるようになりたい。それが僕の目標です。

では、また今度。Bye!



コメントを投稿