音楽とアートと詩と……。 いつか見た懐かしい世界へ

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吉田拓郎「 祭りのあと 」1972年

2019年01月06日 | 自分史
吉田拓郎「 祭りのあと 」1972年

 私も若い頃は浴びるほど呑んで、
トラにもオオカミにもなってましたが、
最近は(持病が悪化して)すっかり酒量も減りました。
ウサギさんかネコさんの様になってしまいました。
吉田拓郎さんと云えば、若い頃は酒豪で鳴らし武勇伝を
たくさんお持ちのフォーク界の貴公子でした。
ですが、人は誰もが歳を重ねると色々な病気と闘う様になります。
そのうちに酒量もスッカリ減ったのではないでしょうか?
( 私の勝手な推測ですいません。)

当時「祭りのあと」と云えば、岡本おさみさんの
詩の世界を拓郎さんが歌い上げて新たなファン層を
広げた傑作としてよく知られていますが今更何を、と
お叱りを受けそうですが、この度思い立って詩の内容をよく読み込んでみました。
この歌が発表された当時はLGBTもジェンダー思想もCSRも何のことか
余り気にしなかった頃のお話ですから時代を感じる
部分もありますが、当時に立ち返って読んで頂ければ幸いです。
お酒の嗜み方を教えながら、日本と云う国を考える
きっかけを与えてくれている歌だなぁと感心します。
以下に掲げさせて頂きます。

「祭りのあと」

作詞 / 岡本おさみ 作曲 / 吉田拓郎

祭りのあとの淋しさが
いやでもやってくるのなら
祭りのあとの淋しさは
たとえば女でまぎらわし
もう帰ろう もう帰ってしまおう
寝静まった街を抜けて

人を怨むも恥ずかしく
人をほめるも恥ずかしく
なんのために憎むのか
なんの怨みで憎むのか
もう眠ろう もう眠ってしまおう
臥待月の出るまでは

日々を慰安が吹き荒れて
帰ってゆける場所がない
日々を慰安が吹き抜けて
死んでしまうに早すぎる
もう笑ろう もう笑ってしまおう
昨日の夢は冗談だったんだと

祭りのあとの淋しさが
死んだ女にくれてやろう
祭りのあとの淋しさは
死んだ男にくれてやろう
もう怨むまい もう怨むのはよそう
今宵の酒に酔いしれて


吉田拓郎さんは団塊の世代の代表の様な方なのに
下のライブ映像の拓郎さんは本当にシュッとされていて
歌声にもキレがあり、正に若さを感じます。
例えはヘンですが、老練な船乗りがクジラを
仕留めに行く「白鯨」の中の漁師を思い浮かべてしまいました。

余談ですが、泉谷しげるさんの傑作「黒いカバン」も
岡本おさみさんの作品です。



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