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中橋怜子の 言の葉ノート

自然、人、モノ、そして音楽…
かけがえのない、たおやかな風景を
言の葉に込めて

作曲家は髪が多くないとなれない?

2014-08-19 | 音楽
毎朝ラジオから流れて来る音楽が私の楽しみの一つ。
今朝も何気なく聴いていたらバッハのヘアスタイルがどうのこうのって…。これは雑学女王(自称)としては黙ってはおられない!と言うわけで今日は作曲家たちのあのヘアスタイルについて。

音楽室というとまず思い浮かぶのは作曲家たちのあの肖像画。そして一番左端に鎮座する音楽のお父さん(音楽の父)バッハのヘアスタイル。羊さんのようなモコモコの白い髪。そのお隣のバッハと同い年のヘンデルさんのヘアスタイルはもっとふさふさロングヘア。モーツァルトさんだって耳元のカールが素敵な斬新なスタイル。

『作曲家って髪が多くないとなれないんや…』と私は長い間真剣に思っていました。
あれはカツラだと分かったのは随分後のこと。だって音楽の先生はそんなことちっとも教えてくれなかったんですもの。で、私、怜子先生は何を教えるより先に音楽室にやって来た生徒達に「あれはカツラなんですよ」と教えたのであります。「カツラの下は刈り上げよ!」と。

そもそも昔の西洋では、ノミやシラミが多かったたことから、衛生のために頭髪を短く剃ってカツラを使用するのが一般化していたのですが、神様の前で偽の髪であるカツラなどつけてはいけないという戒律ができ、しばらくカツラの使用は影を潜めました。
ところが、ルイ13世が自分の若ハゲを隠すために、宮廷の正装にカツラを使用したのがきっかけでまたまたカツラブームが!
ルイ14世にいたっては、背が低い(約160㎝)のをごまかすためにカツラとハイヒールを好んで着用しました。カツラのスタイルは頭を高く盛り上げ、権威を象徴するかのように、巻き毛を背や胸に長く垂らしました(今度そう思って肖像画をようく見てみてください)

こうしてカツラはルイ14世治世下に宮廷の内から外へ、上層階級からやがて下層の人々にも流行していったのであります。
ちなみにカツラの髪が白いのは白い粉(スターチ)をふりかけていました。粉がお洋服について大変だったとか。

肖像画で言うと、
バッハ、ヘンデル 全カツラ
ハイドン、モーツァルト 半カツラ
シューベルトもひょっとしたら半カツラ
ベートーヴェン全自毛!

ヨハン・セバスティアン・バッハ
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