私の過去の楽しみ

私は大学時代一人暮らしをしていました。
新築のとてもきれいな部屋で、お風呂場はちょっと変わったつくりをしており遊びに来た友達はめずらしがってました。
外国のバスタブって感じです。入ったら体を洗えるスペースがあるのではなく、
その風呂自体がバスタブ。この中で体や頭を洗ったり気が向けばお湯をためたりします。

冬になるともう寒すぎて毎日のようにお湯に浸かっていました。
そのとき部屋の電気を消しキャンドルを灯して音楽を聴くのが私の楽しみになりました。

その日は友達がくれた懐メロ特集を聴いて歌ったりリラックスしてました。
松田聖子ちゃんの風立ちぬ、小林明子の恋に落ちて、欧陽菲菲のラブイズオーバー、工藤静香の慟哭などなど。

　　　　　　　　　　

曲が終わり、「次は何かな～？」とのんきに思ってるとなんだかギターの音が流れ始めました。

・・・暗い。

「・・・・・・・・・こんこん、こんこん、釘をさす・・・こんこん、こんこん、釘をさす。

　畳が下からわらってる。こんこん・・・こんこん・・・釘をさす。

　ワラの人形、釘をさす。私の胸がいたくなる・・・」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（題名：呪い　唄：山崎ハコ）



　　　　　　　　　　

びちょびちょのまま急いでバスタブから出て音楽消しましたよ。
真っ暗でキャンドルの明かりだけだと余計に見えそうな気がして・・・。
あ、幽霊は見てませんよ。ふとあんな↑光景が思い浮かんだだけです。

とってもステキなバスタイムでしたがあのＣＤだけは暗いときに聴いてません。
注意しなきゃいけませんね。あ～こわっ。