cosmosのたわごと

コズモと申します。
笑いを日々求めて生きている女のたわごとです。
聞いてやってください。
チョイナチョイナ~

古本屋に行ったあの日の出来事。

2007-02-16 | uni student

おひさしぶりですみなさま。
どうでもよいことですが、久し振りにブログを書いてると2回もおじゃんにしてしまいました。
もう泣きそうです。結構頑張ったのに・・・なのでもうひと頑張りして書き上げようと思います。
でもあいかわらず大したことない内容です。うぅぅ
明日も働きます。週休二日とか言っちゃってる人々が羨ましいです。
いままで怠惰に過ごしてきた罰が当たったのですね。でも頑張りどころなので明日も早起きします。

グチを聞いてくれてありがとう、みなさん、では、お楽しみください。



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2年前の冬のある日、財布の中身がほぼ空っぽになった私はなんとかお金を作ろうと
本を売る決意をした。私は本が好きなので家には本がたくさんあったのだ。

以前一度だけブック○フに本を売ったとき、紙袋ひとつで1400円くらいになったので
まぁ一日は余裕ですごせるくらいの金額にはなった。
なので今回はさらに量を増やし、1500円以上を期待していた。
しかし私の家からブックオフまではチャリをぶっ飛ばして坂を上り下り登りしなければならない
道のりだったので近所にある小さな古本屋に行くことにした。

   

売る本を選んでいる間にときは夜になろうとしていた。
暗闇の中紙袋を持って家路へと急ぐ車のライトを浴びながら寒空の中歩いていると
自然と涙が出てきそうになった。「なんてかわいそうな私なんだろう」

なーんて自分に浸りながら古本屋に着いた。
私は初めての店に入るとき意味もなく緊張してしまう。
ましてや本を売るという慣れない行為をするなんてさらに緊張が増した。

中に入るとレジに覇気のなさそうなおっさんが一人いるだけだった。ほんとうに小さな店だった。

   

小奇麗な店だった。
心もとない私は一目散におっさんに向かった。おっさんはテレビを見ていた。
そして本の入った紙袋をおっさんの目の前に置いた。

   

なぜか「印象よくしたら金額が上がるかも」と汚い心を持った私はニヤニヤしていた。
最大限の笑顔だった。あはは 悲しい色やね。

「(いくらになるか)計算するので少々お待ちください」と言われた私は本棚に向かった。
久し振りにちびまるこちゃんを呼んでまたニヤニヤしていた。
この漫画は何度読んでもおもしろい。

   

するとお客さんが入ってきた。
見てみると田舎の中学生ヤンキー3人組という風体だった。

   

「万引きでもしそうだな・・・」
などといかん妄想をしつつ私はまたちびまるこに興じていた。

なかなか査定も終わらない。私は違う漫画も読みつつ時間を潰していた。



すると後ろの方でぼそぼそと話している声がしてきた。
おっさんが何か言っている。
私は耳をダンボにして聞いた。

   

おっさん「君ら何度も来てるよな。初めて万引きしたんか?ちゃうやろ。慣れてるわ。
         そこの中学の生徒か?大人しく待っときや。警察呼ぶから。」

ヤンキー「いや、初めてです。ちょっと待ってください」

おっさんはどうやら警察に電話しているようだ。「万引きです」なんて言っていた。

私は少々興奮していた。
だってこんな場面を見たのはテレビで「万引きGメン」以来だったんだもの。


ひょぇ~~、明日友達に言いふらそう、なんて思っているとおっさんが言った。

「買い取りでお待ちのお客様」

おいおい、私しかいないだろう。
しかもヤンキーたちが突っ立っているのはレジの横。
私は彼らを横目にお金を受け取ることになる。どうせなら警察さんよ、すぐに来ておくれ。

そんな私の小さな願いは誰にも伝わることなくレジへと向かった。

   

私は平静を装って+いくらになるか期待を抱いておっさんが計算機を叩き終わるのを待った。

「かちゃっ」

最終結果が出たらしい。

「えっとぉ・・・14点で・・・」











「480円になります。」







480円!?





   

おいおい、そりゃないだろう。

本って重いんだよ?
ひとりで歩いて持ってきたんだよ?
横に警察を待ってるヤンキーがいるんだよ?

悶々と数秒間考えてるとおっさんがまた言った。

「この金額で買い取りになりますけどよろしいですか?」

「もうちょっと高くなりませんか?」
私はこの言葉が言いたくてたまらなかった。

「買取は辞めておきます」
この言葉も言いたくてたまらなかった。
しかし、散々待った挙句またこの重い荷物を持って帰る姿をヤンキーたちに見られたくなかった。

どうせ次の日彼らは自分らが補導されたネタをクラスの連中に喋るついでに
「そのときな、本を売りに来てた女がいててんけどその金額480円やで!
 ありえへんやろ!おまけに持って帰りよった!意味なー!」

なんていわれるのがオチに決まっている。

私に言える言葉はこれしかなかった。

「あ、それでお願いします。」



ヤンキーたちの視線を感じた。私は彼らをまったく見なかった。

私は小銭をおっさんから受け取り店の出口へ向かった。
ちょうどそのとき警官が一人、二人と入ってきた。
どうせならもうちょっと早く来てくれればよかったのに。

次の日、私は友達にお金を借りることにした。

彼らが二度と万引きなどしませんように・・・そして私のことなど覚えていませんように。


それでもボクはやってないを見たよ

2007-02-02 | movie


みなさんお元気してらっしゃいます?私は風邪もひかずなんとかやっております。
最近見たい映画がいくつか出来まして、目移りしております。
今年お初の映画は邦画です。

          

   それでもボクはやっていない

電車で痴漢に間違えられた青年が、“裁判”で自分の無実を訴える姿を、
日本の裁判制度の問題点を浮き彫りにしつつ描く。
監督は「Shall We ダンス?」で有名な周防正行監督。


いやぁ、よかった。
2時間半ほどの結構長い映画でしたが、時間を忘れるほど見入ってしまってました。
ストーリー展開もスピード感があり、俳優さんたちもリアルでいい。
もたいまさこさんが主人公(痴漢した疑いをかけられてる人)の母親役でとってもよかった。
ただ、加瀬亮と親子って考えたときにちょいと無理があると思ったけど。(笑)

   

ほんと日本の裁判制度について考えさせられましたよ。
私は幸運なことに?まだ裁判というものを体験したことはないのですが、
リアル感が味わえました。体験したこともないのにリアルだったって言うのも変でつね。
でもね、なんかもう、「そんでそんで?どうなるの?あぁー、もう!今度こそ!」
みたいな。入り込んじゃいました。

裁判官の仕事、とか。被害者の想い、とか。被告人の主張、とか。
私も「ない頭」で考えましたよ。

もうね、映画の論評とかわたしにゃできまへん。いまさらじろう~♪
文章力もない私がそんなことしちゃいけないですね。

とにかく、私は好きでしたこの映画!