今日の地球と宇宙の画像 惑星テラ見聞録

ほぼ毎日、NASA、ESA、ハッブルなどの素晴らしい画像を紹介しています。画像未表示の時には、再読込みで・・・

M9.0のスマトラ沖大地震の激甚津波

2004年12月30日 07時42分17秒 | 惑星地球の画像


 地球の固体表層は、組み合う堆積のようにとても柔らかい岩の層に浮かんでいます。そして、移動する混乱部分は、地殻構造プレートと呼ばれています。
 現地時間、2004年12月26日午前7時58分に、インドネシアのスマトラ島があるインド洋の西の地下で、他の構造プレートの下に押し付けられた一方の地殻構造プレートの圧縮状に閉じ込められたエネルギーは、横たわる岩の中で弱点を探り当てました。
 岩が上へ押して、マグニチュード9.0の大地震で海に振動を出すと共に地面を揺らしました。
 津波が、四方八方に展開して大きい波が、インド洋に点在する島々に打ちよせ、スリランカ、南インド、東アフリカの海岸線さえ襲撃しました。
 何万もの人々が犠牲になり、100万以上の人々が、家を失いました。

 この画像は、インドネシア周辺で地殻構造上の混乱部分が、一緒にどのように結合しているかについて示しています。
 最近の地震の震央は、画像で赤色星で示しています。
 そこは、スンダ海溝の東方にちょうど位置して、インド・プレートがビルマ・プレートの下に押し込まれて沈み込みが生じている地点です。
 プレート境界線に沿った青い矢は、潜り込みを示します。
 インド・プレートがビルマ・プレートの下にスライドして、抵抗の地帯と衝突し圧縮状効果が積み重なる原因になります。
 弱体化した構造上に横たわっている岩は、上へ押し上げられます。

 画像で赤い丸円で示した余震の場所に基づいてアメリカの地質調査局は、プレート境界線のおよそ1,200キロメートルが、多分、地震の結果として落ち込んだだろうと報告しています。
 最初の断裂は、広さが100キロメートル以上で、2枚のプレートが衝突する斜面の断層面に沿って、おそらく平均15メートルの垂直移動を生じたと推測されています。
 海の底がこのような種類の『超突き出し』地震で地殻を変形する時の上向きの力は、拳を水面下から立ち上げる状態に似ています。
 水が、『拳』の側面から離れて転がって、飛行機と同じくらい速く移動する大きい波を引き起こします。
 海を横切る波は、海洋で海面をかき乱す程度ですが、浅い海岸に達したならば、地震のエネルギーが何十メートルも空中に波を突き出します。

 この地震によって引き起こされる津波は、およそ4時間でインドとスリランカに着きました。
 波は、最終的にはアフリカ、太平洋、ハワイ、南北アメリカの西海岸に着きました。

 今日の地球画像ページでは、今回の地震で計測データに基づいた波状攻撃する津波の推測動画を見ることができます。
 大きな津波が数度に限らないこと、予想もしないところにも及ぶことなどを地球規模で確認できるでしょう。

 今年のように自然災害が多発すると、『惑星地球の危機』とか『神仏の審判』などと人々の恐怖心理に付け込んでくる集団も多々あります。
 パニックに陥らず、冷静な考察をするよう注意と喚起を希望して今日の地球画像を編集しました。
 地震や津波は、確かに怖く激甚をもたらしますけれども、地球が生きている証拠でも有り、現時点で破滅に至る兆候ではないことを強く訴えたいと思います。
 地球が親星の太陽よりも先に破滅に至るとするならば、それは、核兵器の波状行使等の『人災』であって、地球自身の『天災』では起こり得ないと断言しても過言にならないと思います。

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火星と地球の津波被災の共通地域?

2004年12月29日 08時05分47秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、最近公開された火星グローバル・サーベイヤー(MGS)の映像データからです。
 この画像が『火星』であるという注釈がなくて、凹んでいる所を青く、小高い周辺を薄茶と緑で、多少込み入っているあたりを四角い小さな黒で色彩加工したならば、間違うことなく『惑星地球』の何処かにある風景になるかもしれません。
 ここが火星の大海に面していたならば、惑星火星でも最大規模の津波の『被災地』になっていたかもしれませんね。
 素直に見つめて、この侵食は、風だけで作られたとは思えません。やはり、火星でも過去には流動水が存在し、このような『水の浸食』があった証になりそうです。
 さて、新しい年からは、NASAから毎日メールで届く火星の最新公開画像とカッシーニ画像を新しい項目ページとしてご案内を予定しています。
 速報性形式ですので、関連等については、今日の宇宙画像の格上げページで取り上げる予定です。

* クレーターでクレーターを発掘



 衝突火口とそれらの浸食による破壊の墓地と発掘は、火星の表面の至る所で共通で、繰り返されたテーマです。
 西アラビア大地の多くのクレーターは、古代の堆積岩の明るい薄い色の階層化した露出を見せます。
 火星探査ローバー・オポチュニティー(MER-B)が、遠い南のメリディニア平地で堆積岩を調査したように、これらのクレータ内の堆積岩は、水の中で堆積したかもしれません。
 この火星グローバル・サーベイヤー(MGS)火星オービター・カメラ(MOC)画像は、西アラビアの中の大部分の類似した例より非常に遠い北にあるクレーターで露出している明るい薄い色の堆積岩の例を示します。
 ここは、北緯36.6度、西経1.4度近くに位置していて、堆積岩物質の下と中からの侵食と発掘の様々な状態で、いくつかの古い衝撃クレータを示します。
 映像は、広さおよそ3キロメートル地域をカバーして、左下から日光が照らしています。



 この画像は、火星大峡谷で北西にある凹地の一つカンドル・カズマにあって、小さい台地の最上位で露出する堆積岩の階層化した眺めです。
 大きく黒ずみ風に吹かれた波紋が、台地を囲んでいる平野を覆っています。



 この画像は、ちょうど冬霜が最終的に地面を離れて昇華する前で、晩春の北極の砂丘のグループを示します。
 酸化していなく還元した鉄の豊富な鉱物を含むので、霜の下の砂丘は暗いです。
 砂丘の急落は、この地域で砂の移動に関与する支配的な風が、左(南西)から吹くことを示して、砂丘上の最も険しい傾斜である右(北東)の先端の前に現れます。



 火星の北極の地域での斜面は、階層化した物質の露出を見せます。
 惑星地球の誰も層の構成を知らないけれども、最上の層は、若干の割合の塵と氷との混合であると考えられます 。
 北極の地域での下の層は、砂を含むと考えられます。
 この画像は、北極の地域で、どれが露出するかについて、遅い北の春の斜面の眺めで上部の層の一部を教えます。
 この画像での明るい表面は、霜によって覆われています。

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土星から8400ピクセル5MBの絶品なお届け物

2004年12月26日 07時24分43秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、スクロール気分も多分『爽快』かもしれない土星の全景です。
 ブラウザによっては、ロード終了時に縮小して現れるかもしれませんけれども、できればマウス操作でつぶさに見ていただければとも思います。
 土星の下部(南球)に投影するリングの筋と取り巻いている薄いリングの筋が交差しているのを確認できます。
 また、土星の南極近くには、思わず引き込まれそうなリングの青い影が見えています。
 さらに、リングの右周辺には、衛星の月が小さい点として現れます。青い点が印象的です。
 一般の画像ではこれほど詳細に全てのリングを確認することはできないでしょう。
 ちょっと重いですが、コレクションとしてロードをお奨めしたいと思います。

申し分なく美しい土星



Composition Credit: Mattias Malmer,Image Data: Cassini Imaging Team

 今日の宇宙画像読者へのプレゼントとして、見事に美しい土星の非常に高い解像度眺めを提供します。
 合成画像は、5メガバイトのJPEGファイルの大きさに等しくて、リングの先端から先端までの素晴らしいガス巨人の全範囲です。
 この画像は、2004年10月6日にカッシーニ宇宙船のISSで記録した102のフレームより一緒に接合しました。
 赤・緑・青の組み立ては、カッシーニ・ウェブサイトを通して一般大衆が利用可能に較正されていなくてまた、確認することができない映像です。
 全面的なパノラマは、8400×3000ピクセルの大きさがありますので、かなりトリミングしたバージョンだけがこの画像として現れています。
 眺めを楽しんで、無事で幸せな休暇シーズンを過ごしてください!

 関連1枚目の画像は、惑星木星のようで木星ではない惑星です。
 カッシーニの狭角度カメラで撮ったこのコントラストを強化した映像で、肉眼に外観では木星より味気ない土星が、劇的な眺めを上演します。
 この眺めは、リングに囲まれた惑星のもので、巨大な卵形を少し低い南半球で示しています。
 外見は、木星の長く続く大きい赤い斑点に似ています。
 木星では、そのような南半球特徴は、地球上の高圧仕組みの様に通常反時計回り、あるいは、高気圧性の回転を見せます。
 イメージング科学者は、これの進化と類似した嵐が、土星の嵐で典型的なのかや長く続くかどうかの確認に興味を持っています。
 また、通常、東と西のジェットを交互にすることと関連した共通の暗い帯域と明るい区域が、高い南の緯度で映像で見られます。

 カッシーニは、2004年12月14日に土星のリング面を貫いて、惑星とその素晴らしいリングを横からの眺めで得ました。
 太陽と関連して土星の傾きは、惑星の北半球上へリングの劇的な影を投げます。
 土星の渦巻いている大気圏の中の細部が、また、関連3枚目の画像で見られます。
 この眺めは、リングの暗い側上から見下ろしています。
 リングは下から照らされて、中間の分子密度の範囲が明るい一方、密集と空(から)の領域が暗く見えます。

 関連4枚目の土星の堂々とした眺めは、カッシーニ任務に取り組んでいる科学者に、いくつかの関心を与える現象を捕らえています。
 嵐と稲妻を捜す優れた場所である惑星の夜の大気圏が、前途に待ち受けています。
 土星の影はリングの向こうまで届いています。ガリレオが、1610年にそれらを発見して以来、カッシーニによる次の4年の間に、リングについても最も完全な調査を受け取ることができるでしょう。
 ちょうどFリングの下部右の近くに、直径102キロメートルの小さい羊飼い月プロメテウスがかろうじて見えています。

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愛と情熱が満ち溢れる惑星火星を垣間見る

2004年12月24日 18時26分41秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、そろそろ三の丸あたりまで近づいたかもしれない火星『生命』に関する話題です。
 主役の画像は、太陽系最大の火山、オリンパス山です。
 取り上げた内容は、今週発表された火星の火山の論文に関してです。
 火山といえば熱、熱といえば愛、という連想から、最後の締めは、溢れんばかりの火星の『愛情』表現です。
 時節柄、差し障りのある方も無きにしも非ずと思われますが、遥か遠くから『愛』を叶えようと努力しているかもしれない惑星火星の『愛情』の多さを見習うことも必要かもしれませんね。
 
* 現代の火星の不思議:火山?


Credit : USGS/NASA/ESA

 ヨーロッパのマーズ・エクスプレス人工衛星は、赤い惑星で目標の頭上で展望ショットを撮り続けます。
 著しい明瞭さは、一見したところシミュレーションであるように見えます。
 科学者は、飛行任務のゴールの1つとして、太陽系の最大の火山であるオリンパス山周辺で、それらのマッピング視察を続行しました。
 火星での比較的最近の火山の活動の今週の発表は、居住適性についての議論を加熱しそうです。

 ESAのマーズ・エクスプレス宇宙船に搭載してある高解像度ステレオカメラ(HRSC)で撮った斜視図は、火星にある私たちの太陽系の中で最も高い火山のオリンパス山の複雑なカルデラを表します。
 それは、また、火星で地質学上で最近の火山の活動を見つける最高の機会を提供するかもしれません。
 私たちが、火星の火山の『爆発』を見ることができるならば非常に幸いですけれども、それはとてつもなく大規模な事象になるでしょう。

 火星で衰弱した火山残りが散らばる一方、たった今活発であるような火山は、何も観察されませんでした。
 新しい映像は、これらの火山が単に休止中であるだけで、死んでいない一部があることを示します。
 複雑なオリンパス山カルデラの研究で提案されるスケジュールは、溶岩流が過去200万年以内に激しい火山の活動からあったことを示唆します。

 例えば、カルデラの南の部分の左と前景の湾曲した条線は、構造の断層です。
 溶岩産出が終わったあと、カルデラは空になったマグマ溜室上で崩れました。
 崩壊を通して、地表が拡張で損なわれて、非常に外延的な裂け目が作られました。

 これらの火山の詳細を研究するには、火星ローバーのスピリッツとオポチュニティーに採用されたエアバッグ技術が、将来の火星着陸場所としてはるかに面白い地形で大きく開いた入口に投下することも可能です。
 エアバッグ技術がそれほど素晴らしく機能した今、火山の近くの着陸現場が考えられるかもしれません。

 火星飛行任務の現在の世代は、テーマとして『水に続くもの』を採用しました。
 惑星の複雑な地質歴史を理解するために探索として、それはかつて重要な保存を持ったかもしれません。
 そんなに多くの暖めるものとより湿った火星の場合、生物学的温度範囲と潜在的に地熱の形で原始の「火」を含む微生物の生命に関する他の成分にとってこの標語も必要です。

 多くの場合、どんな惑星でも生命の証拠を探すための最高の場所は、火山に近いです。

 それは、直観に反したように聞こえるかもしれません。しかし、イエローストーン国立公園について考えるならば、それは、実際に巨大な火山です。
 ワイオミングの天候が零下20度以下である時でさえ、火山性の熱によって供給される全ての間欠泉は、水の中と周辺に流してバクテリアとありとあらゆる幸せな小さいものを群がせています。
 それ故に、地球上の生命にとって必要な成分が水と熱であったと考えるので、科学者たちは火星で同じものを探しています。そして、現在、確かに水の証拠を得た一方、まだ熱の源を探し出す課題が残されています。

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大きな太陽のプロミネンスとオーロラ・ギャラリー

2004年12月24日 07時38分38秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、太陽のプロミネンスです。
 時期に合わせて活発な太陽の今の姿をと試みたのですが、私のように控え目で謙虚になったみたいで、面白みがありませんでした。
 ここで引き下がっては緊縮予算に負けてしまいますので、過去の華やかりし時代よりバブル崩壊を連想させる太陽様にご登場いただきました。
 関連の題材もクリスマス休暇に便乗して窮したために、困ったときのオーロラさんたちのご出演です。
 イブでもまだ間に合うかもしれないと膝を抱えているかもしれない御仁様たちに、せめてもの太陽からのクリスマス・プレゼントとしてご賞味いただければと・・・

* 分点と突発的なプロミネンス



Credit: SOHO - EIT Consortium, ESA, NASA

 今年の冬至は、昨日でした。
 北半球では、昼間時間が、今日から次第に長くなります。
 活発な太陽は、1999年9月の昼夜平分時に、宇宙に拠点を置くソーホー天文台より、この過激な紫外線映像で見られる劇的な噴出性のプロミネンスを生み出しました。
 太陽は、北半球で夏から秋へ、南半球で冬から春へと季節変化で天の赤道を横断します。
 昼夜平分時は、太陽の位置によって定められて、昼と夜の長さが等しい事象として知られています。
 熱いプラスマは、磁場を巻きつけることによって太陽の表層より上に高く打ち上げられます。
 プロミネンスは、どれほど大きいのでしょうか?

 主役画像の説明での問いの答えを関連一枚目に用意しました。
 さて、あなたは地球を見つけることができるでしょうか?
 青い小さな球が、太陽のプロミネンスと比較したときの地球です。
 関連画像にマウスを当てたら隠れてしまいます。
 とてつもない大きさがあるプロミネンスですから、まともに地球を向いて襲うならば、甚大な影響を惑星地球に及ぼすこともあります。
 強力な太陽の影響から私たち惑星地球の生命を守っているのは、とても薄い地球大気圏と地球の磁場圏です。
 どちらかひとつでも欠けたり破損するならば、惑星生命の絶滅に至るのはとても容易なことです。
 そして、その危機が刻一刻と忍び寄っています。
 暖かさが恋しい季節ですが、今一度、惑星地球の環境に心を向けてみませんか?

今日の宇宙画像 2004年12月22日号へは、ここをクリックすると移動します。


地球からのクリスマス・カード ブライス峡谷で爪先立つ松の木

2004年12月23日 19時22分11秒 | 惑星地球の画像
 今日の地球画像は、地球からのクリスマス・カードです。
 主役は、渓谷の縁に立つ危なっかしい松の木ですが、見方によっては、しぶとく生き抜いているともなりそうですね。
 脇役は、雲と虹、珍しい2重の太陽の柱と薄明の光線などです。
 拡大画像は、例によってカードでは大きすぎますが、ホンの地球からの心付けとしてお受け取りいただければと・・・

ブライス峡谷で爪先立つ松の木



Credit and Copyright : Wojtek Rychlik

 昇る太陽によって美しく照らされているのは、アメリカのユタ州ブライス国立公園の彫刻されたブライス渓谷です。
 この画像は、2004年9月4日に撮りました。
 後期の中世代と初期の新生代の時代と推定される微量の鉄と酸化マンガンを持っている砂岩と石灰石の岩層は、主に暖かい色の原因となります。
 前景で足場を保持するのに苦労して爪先立っている針葉樹は、たぶんピニヨン松で、厳しい環境で奮闘しています。
 それは、明らかに谷が下の方に浸食作用した実例として目立つ形態を見せています。
 木が苗であったとき、それは土壌の地表のもとで枝分かれする根の構造を始めました。
 時間の経過と共に土は、根をますます離れてさらす侵食を起こしました。
 木の年齢によって、この峰に起こっている浸食の速度を決定することは興味深いでしょう。

 見事な秋の虹の画像は、2004年10月初めにアメリカのマサチューセッツ州のラネスブロ近くで撮りました。
 地平線にほとんど接触している遅い午後の太陽と共に通り過ぎている暴風雨が、この誇り高い虹を起こしました。それは、バークシア山脈の光り輝く秋葉から引き抜かれるようでした。
 主要な虹の内部で、余分な弓形が見えています。

 過ぎ去りしこの5月のある日、シンガポールのセントナ浜辺上空に興味をそそる積乱雲が登場しました。
 この独特の雲は、成熟した段階でほとんど頂上が撮影者の頭上にあり、ほぼ全ての空に及んでいるのは金床(アンビル)です。
 シンガポールは、赤道のちょうど北にあって、複峰性の雨量パターンとして2つの異なった雨期を経験します。
 これらの期間の間に、短期であるが、激しい雨を起こす暗雲が、まさしくほぼ毎日、発生します。



 かなり特色のある上下の太陽柱(サン・ピラー)を示す画像は、カナダのオンタリオで2002年10月21日に撮りました。
 太陽は、西の地平線の近くで雲によって遮断されて、ソーラーディスクが位置を定められるところから、光の短い列があちこちに投射しています。
 下層の大気圏での平らな板のような氷晶の積み重ねは、板の底を離れて反射する日光に結びつきます。
 この場合、光は、底と積み重なった結晶の上部から離れて反射しています。
 一般的に、太陽が地平線に近いとき、太陽の柱が観察できて、光の反射した筋がソーラーディスクより上に集中しますけれども、「二重の」柱は、あまり見られません。

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宇宙から2004年のクリスマス・カード

2004年12月23日 13時29分56秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、宇宙からのクリスマス・カードです。
 もし私たちの近くにタランチュラ星雲があるならば、全空の4分の一を占めます。
 太陽系の惑星土星に似ている星雲は、私たちの太陽のような星の終焉模様です。
 真紅の宇宙の海から不気味に頭をもたげている星雲は、星々が誕生し育まれている星の保育園です。
 惑星状星雲の砂時計星雲は、星々の時間を刻むようにも見ることができるでしょう。
クリスマス・カードとしてはちょっと大きめになるかもしれない拡大画像をぜひご堪能願います。
 
* タランチュラ星雲(30ドラダス=かじき座)



Credit: ESA/NASA, ESO and Danny LaCrue

 タランチュラ星雲は、ローカル宇宙で最も活発な星が誕生している領域として知られています。
 タランチュラ星雲は、南の空の大マゼラン雲(LMC)内で、170,000光年離れていて、大きい白く濁った区画として明らかに肉眼に見えます。
 天文学者は、この小さめの不規則な銀河が、そのライフ・サイクルで現在、乱暴な時代を経験していると思っています。
 この銀河は、天の川を周回していて、いくつかの近い遭遇がありました。
 天の川との相互作用のいずれかが、タランチュラ星雲として見える精力的な星の形成部のエピソードを引き起こしたと思われます。
 タランチュラは、私たちがローカル宇宙で知っている最大の星の保育園です。
 実際、星々、ガスと塵のこの巨大な複合体が、オリオン星雲の距離であるならば、日中見えるであろう空の4分の1を覆っているでしょう。

 ちょうど画像の中央より上に、R136と呼ばれている非常に熱い星々の巨大な星団があります。
 R136内の星々は、また、私たちが知っている最も大きい星々の一つです。
 R136は、また、非常に若い星団で、その最も古い星々が『ちょうど』500万才ほどです。
 しかし、小さい星々がさらに生まれていますので、天文学者は星の進化の初期を理解しようとR136を観察しています。

 画像の下部の端の近くで、星団ホッジ301を見出せます。

 土星星雲(NGC 7009)は、1782年9月7日のウィリアム・ハーシェルの最初の発見のうちの1つでした。
 この著明な惑星状星雲は、初期の外観の観測で惑星土星のリングとの微かな類似を真横向きに持っていたので、惑星土星の名前を付与されました。
 NGC 7009は、高密度で青と赤いガスの卵形の端で境界となる暗い空洞の中心で、明るい主要な星を持ちます。

 深紅の海から頭を起こした悪夢の獣に似ているこの天体は、たんなるガスと塵の柱です。
 地上からの映像で、円錐の形があるのでコーン星雲(NGC 2264)と呼ばれるこの奇怪な柱は、混乱した星形成領域にあります。
 円錐星雲は、M16柱のいとこになります。
 主に冷えたガスから成って、両方の領域での柱は、猛烈な紫外線放射で若い大規模な星々から離れて侵食されることに抵抗しています。
 円錐とM16のような柱は、星の出生の豊富な領域で一般的です。
 天文学者は、これらの柱が星々を発育させる保育器であるかもしれないと思っています。

 惑星状星雲は、私たちの太陽に類似した星の発展の結果に関して最後の段階を代表します。
 IC 418の中央の星は、数千年前赤色巨星であったけれども、星雲を成形するために宇宙の中にその外層を噴出して、今や約0.2光年の直径に拡大しました。
 中央の星の残りは、赤色巨星の熱い核でそこから紫外線放射を外に溢れさせて周囲のガスに入って、蛍光を発する原因を作っています。
 星雲は、次の数千年にわたって宇宙に徐々に散らばり、星は冷めて白色矮星として何百万年もの間をかけて消えて行きます。

 砂時計星雲は、その生涯の終焉で『死への震え』を経ている太陽のような星によって形成されるガスの薄い雲です。
 星は、その核の炉を維持するのに十分な燃料を得る困難に陥って、今は2つの方向にその表面上の物質の一部を流しだしました。
 太陽のような星は、誕生してからおよそ100億年後に、とても冷めてとても大きくなりさらに赤くなって、『赤色巨星』として知られている天体に移行します。
 赤色巨星は、熟成して終局的には、表面の外の層を投げ棄てます。

今日の宇宙画像 2004年12月21日号へは、ここをクリックすると移動します。


グランドキャニオンの眺め

2004年12月20日 18時28分35秒 | 惑星地球の画像


 この素晴らしい画像は、北アリゾナにあるグランドキャニオンの壮大さを明らかにします。
 異なる岩彩色は、堆積時の状況の標識で、重ね合せは、最も古い岩を示します。
 峡谷の底にあるヴィシヌ片岩は、10億年前の姿ですが、上の堆積物の岩層は何百万年も若いです。
 コロラド高原の隆起とこの地域の一般的な傾斜とともに、コロラド川による切削は、地球の歴史で私たちに素晴らしい広々とした綴りを提供しました。



 中国では、現在、惑星地球で最大規模になるの電力ダムを建設途中です。
 2,309メートルで谷間を遮る高さ185メートルの三渓ダムが完成した時には、世界で三番目の大河揚子江を制御することになっています。
 揚子江は、最近の世紀だけでも数千人の命を奪った破滅的な洪水で有名で、災害の被害総額は何百億円にも達しています。
 洪水防止を除いて、この大きいダムの主要なもう一つの利益は、およそ1000万人の人々に電力を供給することです。
 川の水が最終的に留められるならば、長さ560キロメートルの湖ができて、およそ175メートル水位を上げます。
 それで、揚子江に沿った町は取り壊されていて、高地で再建されていますが、ほぼ150万人の人々が、影響を受けます。
 この巨大なプロジェクトのダム底側は、湖がいっぱいになったあと、例えばこの画像の大寧川の素晴らしい谷間や揚子江の支流が永遠に失われるということです。
 この写真は、2002年8月9日に撮りました。

今日の地球画像 2004年12月20日号へは、ここをクリックすると移動します。


パープル・ムーンのタイタンと土星の『UFO』?

2004年12月20日 09時10分29秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、パープル・ムーンのタイタンです。
 公開したてホヤホヤの画像です。
 ですから、月日号も中抜けで20日号としました。
 12月13日の最接近飛行では、タイタンがとても『水』が豊富な天体であることもわかりました。
 おまけに、土星システム全体が地球以上に水氷が多いことも確認されました。
 このことは、私たちの地球だけが『水』や『水の変化物質』に恵まれているということではなく、太陽系でも普通のようなものであるとも言えるでしょう。
 これは取りも直さず、天の川銀河そして宇宙全体でも至極一般的な事象であるとも言えるかもしれません。
 おまけの土星リングを飛行する『UFO』モドキさんには、知的生命体が搭乗しているのでしょうか?

* タイタンの多くの層



Credit: ESA/NASA/JPL/Space Science Institute

 カッシーニが、タイタンの夜側リムの超高層大気の紫外線映像で自然の色彩のようにカラー加工さて示すように、霞の層の驚くべき数から成るとわかりました。
 多くのすばらしい霞層が、表面より上に数百キロメートルに広がっています。
 これが夜側景であるけれども、直射日光を受けているただ細い三日月だけの霞層は、大気圏を通して散らばる光によって明るいです。
 映像は、カッシーニ宇宙船の狭角度カメラで撮りました。
 ピクセルにつき0.7キロメートルの目盛りで、およそ12枚の異なった霞層をこの映像で見ることができます。
 ここで示されるリムは、赤道の地域で南緯およそ10度です。

 カッシーニのタイタンへの2回目の最接近飛行は、曖昧な月の『前』と『後』の表情を完成させて、タイタンで天候変化を起こす最初の直接証拠を提供しました。
 2ヶ月未満の以前に得た映像では、タイタンの空が月の南極の上で観察された雲の小区画を除いて、雲から開放されていました。
 カッシーニ科学者がタイタンの天候の直接的な証拠を見た範囲になる中緯度領域では、初めて離散的な雲特徴を見ることができました。これは、以前に測定することができなかった領域で、風速と大気循環を得ることができることを意味します。

 カッシニは、12月13日の月曜日にタイタンの表面の1,200キロメートル以内をさっと通り抜けて、ほんの1日後に凍った月ディオーネの接近観察を行いました。
 接近飛行の間、カッシーニは、それ自身の白熱で微かに光っている大気圏と共に、タイタンの夜側の衝撃的な眺めを捕らえました。これで科学者は、客観的な霞層を研究することができ、この霞層はタイタン上空の約400キロメートルに広がっています。
 明らかに前に見られなかったタイタンに関して、カッシーニのカメラからの映像は、タイタンの断続的な雲の中ですばらしい詳細と同様に地域を示します。表面上の特徴は、明らかに衝撃であるかもしれませんが、高さなどに関するデータ情報もまだありませんので、決定付けたりすることは早計になるでしょう。
 明るいいくつかのリングまたは円形の特徴が暗い地形で見られるけれども、決定的なクレーターは、これらの映像データで見られませんでした。
 カッシーニ・イメージング科学者は、ディオネ上で表面割れ目の複雑なより合わせられた構造に興味を注いでいます。

 2004年12月14日に近づきのランデブーを求めて氷の月に接近したカッシーニは、土星の球を背にしたディオネを捕らえました。
 自然なカラー眺めは、月がその表面全体に明るさにおける強い変化があることを示します。しかし、土星の大気圏の暖かい色と比較して、色彩が著しく欠けています。
 雲帯域の中の波紋とうねりと一緒に、卵形のいくつかの嵐が、惑星の大気圏で存在します。

今日の宇宙画像 2004年12月20日号へは、ここをクリックすると移動します。

 遅れついでに、2005年バージョンを検討しているため、画像ページの更新を隔日で行う予定です。


カリフォルニア・モノ湖の石灰華と奇岩ギャラリー

2004年12月15日 21時05分23秒 | 惑星地球の画像


 この写真から、これらの奇怪な形成がどれくらいの高さがあるか決めるのは難しいです。
 あなたは推測することができますか?
 それらは、100メートルを超えるほどの高さがある峰でしょうか?
 それとも、とても小さくて地面に押し込まれたのでしょうか?
 実際に、それらの高さは、およそ1メートルくらいです。
 これらの奇怪な形成は、「砂石灰華」として知られていて、カリフォルニアのモノ湖の岸近くで見つけることができます。
 どのように、砂石灰華は、形成されるのでしょうか?
 モノ湖の海岸線に沿ったより有名な炭酸カルシウム石灰華塔に、外観で類似してますが、これらの砂石灰華は、まったく異なった形成の歴史があります。
 古代の湖面の下で、カルシウムが豊かな地下水は、砂の固まった柱を成形して、塩水で飽和した砂層を通して立ち上がりました。
 後で、水際から岸に乗り上げたこの地域を背後に残して、湖水面が退きました。
 それから、古代の廃虚となった若干の都市の列に似ている縦溝を砂石灰華に彫って陳列し、風が砂層を侵食しました。
 一番上の固い層だけが多少保護されて、これらの繊細な形成が、完全に継続的に絶えず風化していて、新しい形を露出します。

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NASAのオキーフ局長、辞任。

2004年12月15日 12時50分55秒 | 宇宙論関係の画像
 この3年の間に、積極的かつ包括的な管理変化を通してアメリカ航空宇宙局を導き、その最も痛恨の極みの悲劇の1つに遭遇しながらも、政府機関を助けたショーン・オキーフ局長が2004年12月13日辞任しました。
 辞任に伴う後継の局長は、2005年2月までにアメリカ上院議会において指名されます。それまでは、引き続きオキーフが、局長としてNASAを統括します。
 辞任の理由は、故郷の大学の学長に就任して子供の大学進学の出費を賄うためで、決して私のようにブッシュに愛想を付かしたのではないようです。
 
 彼は、この低脳な「大統領、優秀なアメリカの人々と彼の同僚にNASAで貢献して光栄でした」と別れの言葉を切り出しました。
 「一緒に、私たちは先例のない成功を楽しんで、困難な状況を通して互いを確かめました。この職務は、私のこれまででも最も難しい決意でしたが、私が感じたものが私の家族と私たちの将来にとって最高だったと自負しています。」

 オキーフ(48)は、NASAの第10代目の局長でした。
 ジョージ・W・ブッシュ大統領によって候補に挙げられて、アメリカ議会で追認されて、2001年12月21日、オフィスに入って誓いました。
 彼は、大統領が指名する4人目のNASAの局長でした。

 NASAに参加した後に、管理者としてオキーフは、効率よく財政的信頼性を築く努力を局にもたらし、国際宇宙ステーション・プログラムのために50億ドルの予算不足を取り除くことに全力を注ぎました。
 彼は、多くの革新的な管理と予算の改革を先導しました。

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ウルトラマンの故郷は、やはりM87銀河

2004年12月13日 20時40分39秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、楕円銀河のM87のX線と電波観測によるデータの合成です。
 M87銀河から噴出しているジェットが、M78を経由して惑星地球のウルトラマン家族に届いているとでも思わせるような画像です。
 今日の号と明日の号で、このM87銀河のジェットについて取り上げることにしました。
 穏やかな爆発というものがあるとは思えませんが、この銀河のジェットを修飾するには、乱暴な爆発の過去があったとなります。
 そして、現在でも未来でも銀河中央の超大規模なブラックホールの激しい爆発があるのかもしれません。
 ブラックホールの活動が活発なことは、それを内包している銀河もまだ若いといえるのかもしれませんね。

* 巨大な銀河M87の乱暴な過去に焦点を合わせると



Credit: NASA/CXC/W. Forman et al.

 中心のジェットは、M87の摂氏数百万度の環境で、近くの明るい弧と暗い空洞によって囲まれます。
 銀河の中央からずっと遠くの外におよそ5万光年離れて微かなリングを見ることができ、二つ素晴らしい羽がリングを越えて広がっています。
 電波観察と共に見られるこれらの特徴は、中心の超大規模なブラックホールからの反復的な爆発が、1億年以上の間銀河全体に影響を及ぼしていたという劇的な証拠です。
 かすかな水平線条は、明るい源のために起こる加工現象です。
 ジェットは、画像の平面から照準線に対して小さな角度で指摘すると思われます。
 このジェットは、超大規模なブラックホールの方へディスク内で磁化したガス渦状として生じた一連のジェットの本当に最新のものであるかもしれません。

 ジェットが、周囲のガスに入って耕すとき、高エネルギーの粒子を持った快活な磁化された泡がつくられて、激しい音波が泡を広げる以前に突進します。
 これらの泡は、環境内で火または爆発による熱気のように上がって、X線像と電波映像で暗い空洞と明るい地域として現れます。
 空洞を囲んでいる明るいX線弧は、浮揚性のある泡が増大し掃かれたガスであるように見えます。
 M87で見られるそれらに類似したX線特徴は、例えばペルセウスA銀河集団の中央の他にも大きい銀河において観察されました。
 これは、巨大な銀河の中の超大規模ブラックホールからの一時的な爆発が、銀河と中心のブラックホールがどれほどの短期間で巨人に育つかについて決定できる一般の現象であるかもしれないことを示唆します。
 銀河の中のガスが冷めて、数百万年の間流入をシャットダウンする爆発を起こして、ブラックホールに供給するために中へ流れます。その位置では、繰り返しが再び始まります。

 チャンドラと他のX線望遠鏡と以前の観察によって発見されたより多くの詳細構造について、チャンドラの長い露出時間映像と電波映像で特定の比較をすることが可能になり、新しい特徴の発見と磁場において高エネルギーの電子の存在を辿ることができました。
 これらの詳細な観察で、中心にある超大規模なブラックホールが、宇宙に広大な範囲でどのようにエネルギーの莫大な量を移動しているかについて、理解への扉が開き始めました。

 他の銀河集団から生じる証拠は、中央に位置する銀河の超大規模ブラックホールによる一時的な爆発が、一般的な特徴であることを示唆します。
 高エネルギー粒子の磁化したジェットと泡を生み出すこれらの爆発は、マンモス音波とともにブラックホール周辺の冷たいブラックホールガスにガスの自己制御した流入や、流入を閉じ込める爆発を数百万年の間生み出して、ブラックホールに供給するために内部に流れる可能性があります。
 または、原因が、中央の2つの超大規模なブラックホール以降の合併による小さい銀河の共食いの様に、ずっと劇的な事象の可能性もあります。

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続、謎のメタン。今度はタイタン生命の証拠?

2004年12月12日 19時35分30秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、NASAに負けじと欧州宇宙機関(ESA)のカッシーニ科学者が決意したかもしれないタイタンのメタンの謎解きの第一歩の画像です。
 メタンの量は、火星よりもタイタンが上回っているようなので、知的火星生命体よりも知的タイタン生命体が可能性が強いでしょう。
 本来ならば、来年のお年玉かなぁとおもっていたタイタン生命の兆候ですが、ESAが一足早いクリスマス・プレゼントを届けてくれたようです。
 サンタクロースの本家は、アメリカではなくヨーロッパですしね。
 一部で私が太陽系の知的生命体に関心が強いように思われているみたいですが、私は、どこぞの『社会主義帝国』の偽善首領やNHKのエビジョンイル会長のようにケツの●は小さくありません。
 遥か150億光年の歴史に興味があるだけです。
 その前のホンの50億年余りの歴史を紐解いているに過ぎません。

* タイタンの山の上で



Credit: ESA/NASA/JPL/Space Science Institute

 カッシーニが10月26日に土星の月タイタンに飛んだとき、科学者は、発見の小さい経験に出逢いました。
 人々は、タイタンが炭化水素海によって完全に覆い隠されると長年、思っていました。
 いつ、それが変わったのでしょうか?
 カッシーニ科学者が1987年にこの分野に関して乗り出したとき、全体的な炭化水素海のモデルは科学者にとってバイブルのようでした。
 1983年に出版された全体的な海の科学者のモデルは、なぜタイタンの大気の中にメタン・ガスがあったかについて、非常に的確な説明をしました。
 タイタンの観察が近赤外線で行われたあと、その見解は変わりました。
 その波長で、科学者が「メタンの窓」と呼ぶタイタンの厚いスモッグを貫き表面までずっと見ることができる範囲があります。

 タイタンの表面の近赤外線の光度曲線は、海洋のように表面全体が同じ物質に覆われていたならば均一になるはずなのに、そのような結果になりませんでした。
 表面が均一でなかったので、そのことは少なくとも、タイタンの表面の一部が液体でなかったことを示唆しました。
 タイタンの表面に、変な明るくて暗い小区画がありました。
 多くの人々は、暗い小区画が炭化水素湖であり、明るい小区画が氷のような固体の物質に違いないと思っています。

 カッシーニ科学者は、それらの反響であるアルベドが、非常に低いので暗い地域が炭化水素湖の可能性があったと思っています。
 しかし、この科学者はまた、水氷も赤外線の波長で暗いので、全ての暗い小区画が炭化水素液体であるとは思っていません。
 その上、明るいものと暗いものとが混ざって見える中間の地域があります。それは、物質によるピンホールではなく、解けかけている雪、泥、あるいは幾分固形質の可能性がありました。

 水氷は、確認できる波長のうちの2つで暗いので、それらは水氷の可能性がありません。しかし、炭化水素氷は、全ての波長で明るいです。
 従って、明るい地域は、頂上に炭化水素氷を持つ台地または、山であるかもしれません。炭化水素が炭化水素氷になるためには、山のような高い高度を必要とすると共に、そのような頂上で雪のように沈殿することができます。

 しかし、これまでの観測では、山の証拠がタイタンにありません。

 けれども、惑星地球の知的生命体は、カッシーニによってタイタンの表面の0.4パーセントを見ただけです。
 このような極僅かの範囲だけでタイタンの全てを見たと結論付けることは、惑星地球以外の知的生命体が、地球のハイウェーがある地域だけを見て地球全体がハイウェーであると仮定することと同じと言えます。
 ですから、私たちはタイタンの表面をより多く見る必要があります。

 ホイヘンス探測機は、暗い色と明るい色の小区画の間のちょうど良い中間の地域に着く計画です。おそらく着陸するところからの眺めは、遠く側に眼を向けると山を見て、もう一方の側に眼を向けると湖です。
 そこは、非常に面白いところです。
 ホイヘンス探測機は、多分よりさらに私たちにタイタンの化学について話すでしょう。

 ところで、その化学はどれくらい複雑なのでしょうか?

 それは、とても重要な問題です。
 とても大きい分子とよりさらに複雑なものを得るならば、アミノ酸のような生命の巨大分子に確実に一歩、近寄ることになります。
 現在、タイタンにシアン化水素(HCN)があります。また、私たちは、HCNがアミノ酸のような分子に至る基礎単位のうちの1つであるということを知っています。
 私たちはタイタンの複雑さについてどの程度まで知り得ているのでしょうか?

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火星人は地底人の動かぬ証拠を明かすNASA

2004年12月08日 07時48分44秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、火星『生命』の兆候が含まれている画像です。
 あのNASAが、ついにとうとやむを得ず、火星流動水の痕跡で引き止められなくなったことを自覚し、火星『生命』の兆候をしぶしぶ黙認しだしました。
 大量のメタンガスが、火星にありましたとさ。
 と、書くとまた「タイトルにだまされた」と苦情が来ますけれども、3日間伊達に休載していた私が完璧に全身全霊を傾けなかった今日の宇宙画像を読み流してください。
 本来ならば、火星のメタン画像にすべきですが、メタンガスの画像は化学関連にお任せするとして火星全体画像にしました。
 本音を言えば、火星メタンガスと思しき画像に出逢えなかった言うことです。
 いつの間にか、東スポを超えかけている今日の宇宙画像ですが、日本の首相と異なり、とりあえず私は真剣です。ミーハーではありません。

* 火星のメタン驚き



Credit : NASA, JPL, MGS, MSSS

 惑星科学会議の最近の分科会でNASAの科学者は、メタンの比較的高い濃度が火星で見つけられたと発表しました。
 地球上のメタンは主に生物によって生み出されるけれども、また、火山または地殻変動の活動から放出されます。
 惑星が、活発な火山活動や構造地質を持つと思われないので、メタンが火星で現れていることはちょっとしたミステリーです。
 メタンは、地下に埋められたままの火星生物形態の証拠となる可能性はあるのでしょうか?
 どうして、発見が、どこかほかの生物化学を求める手掛かりになるのでしょうか?
 もう一つの世界でどのようにメタンを測定するか説明する一方、宇宙生物学者は若干の可能性を議論しています。

 実のところ、火星上でのメタンの検知については、2004年4月に報告されていました。
 NASAの科学者は、200億から600億分の一(ppb)の目立たないメタン濃度があると言っています。
 また、火星で250ppbの測定があったメタンの収容所を見つけました。
 火星のメタンの捜索の歴史は、長い間の物語として有名です。
 メタンが2つの強い振動の帯域があるので、大部分の捜索は、3.3ミクロンまたは7.7ミクロン近くの波長で行われました。

中略

 これまでに、ESAは、1月、2月そして再び5月に得たデータを報告し、両方のデータ・セットは、氷煙霧質による吸光度の効果を示しました。
 2003年3月に火星の大気圏は、かなり晴れわたっていました。
 NASAのチームは、その時に、同じスペクトルで水蒸気とメタンを測ることができました。
 そして、火星グローバル・サーベイヤーのTES分光計で見つけられた量で、各々の位置に対して水を比較しました。
 ところで、NASAの科学者チームの計測値は、正確であると確認できるのでしょうか?

続中略

 南北の高い緯度で、メタンが豊富にあります。それは北と低い南で20から60ppbでした。
 しかし、赤道では250ppb以上でした。
 高度の上昇、あるいは、温度の変化が起こるにつれて、大気の中のメタンの混合物は自然に変わるのでしょうか?
 火星で、それが凝結するので水蒸気の混合比率は、本当に疑う余地なく高度で大いに変わります。
 しかし、メタンは火星の温度で凝縮しませんので、一様に高度で混合するにちがいありません。

新中略

 ここで、注意なければならないことがあります。
 メタンを破壊する過程が、火星にも有り得るということです。
 酸化体で皮膜された空中塵が、大気圏に高く打ち上げられるならば、メタンはその塵と衝突して、例えばメタノールやホルムアルデヒドなど他の炭化水素に変化することができます。
 新しい調査は、塵旋風によってつくられる過酸化水素が大気圏からメタンを取り消すことができたことを示唆します。
 しかし、たとえメタンがそのように破壊されるとしても、チームの測定値に影響を及ぼさないようです。
 なぜならば、見つけた高レベルよりさらに多くのメタンが、火星上にあると推測されているからです。

以下省略

というような論文の紹介です。
決してNASAが火星人は地底人と言っているのではありません。
言いたくても言えないのです。
ですから私が代わりに宣言することにしました。

流動水の痕跡で大騒ぎするNASAですから、火星地底人の証拠となれば、地球の核がぶっ飛ぶことに相当するかもしれませんね。

親星の太陽よりも先に子惑星の地球が分裂するというのも、親不孝な話ですが・・・

NASAが隠している「かもしれない」データの公開があるまでは、暫く、私のセンセーショナルな呼び込みにお付き合いください。

タイトルは、超東スポになったとしても内容は、ミーハーの小泉首相のようにはしないつもりです。

今日の宇宙画像 2004年12月7日号へは、ここをクリックすると移動します。


正真正銘の宇宙を飛ぶ円盤ギャラリー

2004年12月03日 20時47分15秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、本物の『空飛ぶ円盤(ディスク)』を取り上げろとの声が届きましたので、正真正銘の宙(そら)を駆け抜けているディスク(円盤)のギャラリーです。
 鑑賞しやすいように横向きの円盤にご出演いただきました。
 姿勢が傾いているのは、私の意志の表れではなく、惑星地球の常識を翻すスピードが求められる円盤の特性によるものです。
 宇宙でも道交法の改正が検討されているみたいで、スピード命の円盤にとっては住み難い世の中になる時世の流れかもしれません。
 火星ローバーの総括ともいえそうな論文が発表されますので、明日以降の号で取り上げの是非を検討したいと思います。
 目新しさがなければ、宙飛ぶ円盤の続きです。

* 真横向きの渦状銀河NGC 2683



Credit & Copyright: Doug Matthews & Adam Block, NOAO, AURA, NSF

 この素晴らしい島宇宙は、NGC 2683としてカタログに登録されていて、北の星座オオヤマネコ座にたったの1600万光年だけ離れています。
 我が天の川に相当する渦状銀河NGC 2683は、この宇宙の眺望で遠くで散らばる銀河を背景にほとんど真横向きに見られます。
 老年期の黄色がかった星々の豊富な個体群からの混合した光が、著しく明るい銀河の核を作ります。
 星明りが、曲がりくねる渦状腕に沿って塵通路の輪郭を見せて、領域を作るこの銀河の星からのイオン化した水素ガスの隠しおおせないピンクの白熱が点在しています。

 ソンブレロ銀河は、銀河の乙女座集団の多くの自慢の見本のうちの1つです。
 4000万光年離れたところに位置しているにもかかわらず、その美点とミステリーは、先細りになりません。
 ソンブレロは、渦状銀河のディスクがどれくらい途方もなく薄いかについて説明します。
 この画像の場合、銀河は僅か6度だけ私たちの眺望から傾いているだけです。
 銀河を囲む広範な光の輪は、天の川銀河のように周回する球状星団が見つかるところです。

 NGC 4565は、真横向き渦状銀河の優れた例です。
 我が天の川銀河も、約4900万光年離れてこの眺望から見るならば、非常にこのように見えると思われています。
 塵通路が、ガスを覆い隠す通路と内部から光を塵が遮断して赤く見えます。

 NGC 4631は、小さい北の星座猟犬座の中で、僅か2,500万光年離れている大きくて美しい真横向きを見せている渦状銀河です。
 この銀河の僅かに変形したくさび形は、少し宇宙ニシンに、そして、他にはクジラ銀河として人気がある名前を連想させます。
 いずれの名前を冠するにせよ、大きさの点では我が天の川銀河と似ています。

今日の宇宙画像 2004年11月27日号へは、ここをクリックすると移動します。