今日の地球と宇宙の画像 惑星テラ見聞録

ほぼ毎日、NASA、ESA、ハッブルなどの素晴らしい画像を紹介しています。画像未表示の時には、再読込みで・・・

主役の暗黒物質も霞む?謎の天体

2004年12月03日 07時47分20秒 | 宇宙論関係の画像
 今日の宇宙画像は、読むのも嫌になるかもしれない『暗黒物質』についてです。
 画像だけでも堪能していただければと、ものすごく「貴重な」画像を関連として取り上げています。
 どんな画像かとお尋ねですか?
 国会答弁ではないので、ズバリと申しましょう。
 答えは、『謎の天体』です。
 銀河や星々ではなく、私の大好きな「UFO(空飛ぶ円盤)」にしてはとてつもなく巨大な天体です。
 距離も大きさもわかりませんが、16メガバイトの拡大画像では、縮小画像の矢印の付近に堂々と鎮座いたしております。
 付録として、立体視画像にしてみましたが、ますます謎になっています。
 関連3枚目にも、いささか?が付く太い線が幾本か写っています。
 露出時間による星の光跡にしては、不自然でもあり、『移動中の銀河』かもしれません。
 ということで、皆様の好奇心をそれなりに掻き立てる画像と自負しております。

銀河集団の暗黒物質を突き止める



Credit: ESA, NASA, et al.

 重力レンズ効果の強力な手段を使用して、天文学者のチームは、宇宙で最も大きい体系(システム)のうちの1つから、広範囲な「集団地図」を造りました。
 チームは、どのようにして集団体系のように集まったかについて、より良い理解と暗黒物質の重要な役割に至ると思っています。
 銀河集団は、宇宙の中の最大の安定した体系です。
 また、銀河集団は、暗黒と可視の物質の分布状態の関係を調査する研究室ともなっています。
 フリッツ・ツウィッキーは、1937年に、それぞれの銀河が何百万もの星を持つ数千の銀河集団の可視の構成部分は、総質量の極小さい割合でしかないことに気がつきました。
 物質の約80-85%は見えず、いわゆる『暗黒物質』です。
 天文学者は、数十年の間、暗黒物質の存在を知っているけれども、その分布状態を見る技術の開発は、つい最近のことでした。

 この「集団地図」を作ることによって、天文学者は初めて、どれほどの神秘的な暗黒物質が銀河に関して分布するかについて、このように大規模に見通すことを可能にしました。
 この例示は、どのようにそのような大きい集団が集まるか、そして暗黒物質が宇宙の発展でどのような役割を果たすかについて、私たちに新しい手掛かりを与えます。
 暗黒物質は輝かないので、追跡するのは簡単な作業ではありません。
 地図を作るために、天文学者は、集団の後方で非常に微かなとても遠い銀河に焦点を合わせなければなりませんでした。
 これらの遠くの体系の形は、前景集団の重力によって曲げられます。
 この歪曲は、かなりの集団質量を提供して、現象は「弱い重力レンズ効果」として知られています。
 対象としたCL0024+1654銀河集団の暗黒物質を図にするために、120時間以上の鋭い観察が必要でした。
 これは、銀河集団を研究することに関して、これまでに行われたハッブルの観察時間の最大を記録しました。
 地球から45億光年、ビッグバンからおよそ三分の一に戻る距離にもかかわらず、この巨大な集団は、満月の角の大きさに等しい位、十分に広いです。

今日の宇宙画像 2004年11月26日号へは、ここをクリックすると移動します。

青い宇宙の海に浮かぶミマスとタイタンの地表

2004年12月01日 18時47分33秒 | 太陽系の画像
 今日の宇宙画像は、昨日の頭髪の薄いタイタンの画像をお披露目したことにより持ち玉が尽きたので、最新の土星の月ミマスを代役として抜擢しました。
 今日の副題は、主題画像から降ろされたタイタンの表面(地上)について、現在までにカッシーニから受け取ったデータだけで編成しました。
 研究論文がまだ公開されていないために、オーバーの上から背中を掻くようなもどかしさがありますが、火星表面で見られるような風紋と思しき地勢もあるようです。
 起伏の激しくない地形も数百キロに渡って見られるので、惑星地球上でいえばオーストラリア大陸の砂漠のような地形と遥か遠くのタイタンの一部が相似しているのかもしれません。



Credit: ESA, NASA/JPL/Space Science Institute

 光と重力によって生み出される見事な肖像で、土星の孤独な月ミマスが、土星の北半球の冷たく青い縞を背景にして見えています。
 土星の夜側で暗闇に徐々に消えて、リングに優美な影が、惑星を横切って優雅に弧を描いて進みます。
 ここで見られる大気圏の一部は、雲のない超高層大気による青い波長の優遇的な散乱によって、南半球のカッシーニ映像で見られる暖かい茶色と金色よりとても暗く青っぽく見えます。

 直径が398キロメートルあるミマスの近くの明るい青い帯は、4,800キロメートルの幅があるカッシーニ間隙を通過する日光によって引き起こされます。
 この示差的特徴の最も右の部分は、この映像で僅かに露出過度で従って明るい白になっています。
 分割した内部の薄いいくつかの薄い小輪の影が、ここでも見ることができます。
 画像の中央全体に広がっている暗い帯域は、土星の主なリングで最も濃いBリングの影です。
 Aリングと幅が狭い外のFリングと一緒に、実際のカッシーニ間隙の一部が、下の部分に現れます。
 この視角から、内部のCリング経由で大気圏と糸のような影が通過して見えるくらい、Aリングはかなり透明です。

 土星の月タイタンは、新しい偽色彩レーダー画像で滑らかな稜と起伏の多い稜の間の鮮明な相違を示します。
 以前公開された白黒画像と今回の偽色彩画像について、概観特徴の十分な見方を得られるように組み合わせています。
 新しいカラー画像で明るい地域は、より起伏の多い地形、レーダーに直面する傾斜、または異なる物質と一致するかもしれません。

 カッシニのレーダー計器から事前の高度測定データを使って生み出されたグラフは、タイタン上の相対的な表面高度を示します。
 データは、長さ400キロメートルの通り道上で、およそ150メートルだけの高さまでの変化を示します。この地域は、タイタンでも著しく平らなことを示します。

 宇宙船のイメージング科学サブシステムから可視光映像の繋ぎ合わせに、カッシーニのレーダー計器の受動放射計モードからのタイタン・データを重ねて示した画像では、明るくて暗い陰影が光学の映像からである一方、輪郭と色は約2センチメートルのマイクロ波波長でタイタンの放射を示します。
 このマイクロ波放射は、検知した可視光映像の太陽からの反射よりも、むしろ直接タイタンから生じています。

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