今日の地球と宇宙の画像 惑星テラ見聞録

ほぼ毎日、NASA、ESA、ハッブルなどの素晴らしい画像を紹介しています。画像未表示の時には、再読込みで・・・

火星の日の入り・天然色合成画像

2008年09月28日 22時01分54秒 | 太陽系の画像




この画像は、火星着陸機バイキング2号が、地球協定世界時1976年10月20日13時35分~40分に撮影した火星の日の入りです。
火星現地時間では、18時57分頃です。検出器気温は、摂氏11.10度で、周辺に塵が舞っていましたが撮影時に塵を払うCO2ガスの放出はありませんでした。
したがって、画像の所々にレンズ前の塵が赤、緑、青の点のように写っています。

太陽に向かう日の入りの光景では、太陽を背にしたときのようにお馴染みの赤い夕焼け光景を見ることはないようです。

本音として、天然色合成を終えたときに、日の出の間違いではとさえ思えましたが、NASAの撮影条件データを見た限り、温度からしても日の入りの光景でした。

現在までに、バイキング1号と2号の天然色RGB画像を80点ほど合成し終えましたが、2号の方に塵の飛散している様子が多くありました。放出できるガスにも限りがあったようで、NASAのこれまでの空中塵飛散による赤茶の根拠が崩れました。

現実は、私たちの想定外の光景を見せることもあります。


今日の拡大画像 1200ピクセル


これが空中を舞う火星の塵のカラー映像だ

2008年09月27日 22時09分54秒 | 太陽系の画像





あなたは、赤、緑、青の丸いような点が散っているだけと思うかもしれない。

けれどもこの画像のデータは、最初に青、次に緑、最後に赤のフィルターを掛けてデータを撮ったために、当然に塵の動きが異なり、同じ一粒の塵がRGB3色で同一になることはないのです。
したがって、火星で空中に舞う塵のRGB3原色データが同一になるデータは存在しないことになります。ですから、空中を舞う塵の色は見ることができません。(ただし、私たちが使うようなデジタルカメラやカラーフィルムのカメラを用いた場合は、塵の色を見ることはできます。)
もし、RGB3原色が一致した空中を舞う塵を見ることができたとしたならば、それはレンズに付着した塵となります。
くどいですが、火星着陸機や火星ローバーのカラー画像は、RGBデータを別々の時間、つまり時差があるのです。火星に時間よ止まれはありません。


この画像は、火星着陸機バイキング2号が地球協定世界時で1976年09月05日23時34分53秒から1976年09月05日23時41分33秒、火星現地時間で午前9時20分頃に撮ったデータから天然色カラー合成しました。

映像データに塵が写ったのは、カメラに付着する塵を払うCO2ガスの噴射がなかったからです。


このように火星地表を撮った時に、空中に塵が舞っていてカメラレンズに付着するのを防ぐCO2ガスを噴射しないならば、RGBカラーデータを取得する時にこの画像のように塵の点在が記録され、カラー合成した時に赤、緑、青の点が散っていることになるのです。


NASAは、火星地表のカラー画像が、赤茶で染まるのは、火星大気と地表近くで赤茶の塵が舞っているからと説明していますが、カラー画像に合成したならば、単一色で幕を掛けるように火星の塵は舞うことはありません。NASAの公開している火星地表のカラー画像は、科学的根拠のない非科学的屁理屈のカラー画像です。


このようなバイキング2号の天然色データが存在するにもかかわらず、NASAはこの貴重な火星地表で舞う塵のカラーの合成画像を公開していません。もし、公開したならば、NASAの屁理屈が崩れるからです。NASAの科学的説明が崩落するからです。


というか、当サイトがこのような火星地表の天然色データを公表した時に音を出し始めましたけれどね。



火星の空は、こんなにも青い空だった

2008年09月24日 00時42分44秒 | 太陽系の画像




前回は、仰天の火星の緑の大地をお見せしましたが、ポジデータで色の配合割合を私好みにしていました。
深く反省した結果、今日は、このような青い火星の空の画像になりました。

緑の大地画像と異なり、この画像には、揺るぎない自信があります。

色の配合調整とか明暗調整などというこれまでの火星地表カラー画像の合成とは異なり、まさにローバーのフィルターを通した色で合成しました。
NASAがなんと言おうとも、NASAの公開しているローバーの生データでローバーの使っているフィルターの色そのもので合成していますので、NASAのように色彩偽装する必要はないからです。

もし、難癖を付けるとするならば、色の濃さ程度でしょう。

この画像は、カラー合成画像を作れるソフトならば、色の濃さを除いてほぼ同じ画像が誕生します。誰もがローバーの生データで、火星地表の天然色映像を見ることができます。

NASAが用いている偽装の色の一つが、この画像の台紙の色です。そこまで、当サイトは突き止めました。


火星大気がこのようなものならば、どうして地球から火星が赤みを帯びて見えるのかという当然の疑問があります。
それは、NASAの火星地表の色でなく、赤みを帯びた土壌の多さによるとなりそうです。火星大気の薄さが、太陽光の地表反射を高めているからとも言えるでしょう。
ローバーとバイキングの火星地表の生データのカラー合成でも、色の濃さの違いはあれども茶系統が多いもののようでした。


当サイトでは、今後、NASAの火星地表カラー画像のカタログを真の新カタログとしてご案内する予定です。



今日の拡大画像 1600ピクセル



この風景じゃぁNASAも頭を抱えるか?

2008年09月22日 23時01分24秒 | 太陽系の画像




見ての通りです。
この画像は、オポチュニティーが火星太陽日第901日目に撮った画像の一部です。
ビーグルクレーターの端を撮っていますが、空の青さはそのようなものもしれないけれども、遠景の大地が緑が濃いですねぇ。

火星にも植物が所狭しと生きていたりして・・・

んな、ことはないようです。
RGB合成データが、近赤外線フィルター、CCD緑集積フィルター、紫外線フィルターだったので、当日のカラーチャートの同じデータを参考に合成してみたのですが、このような結果になりました。

緑の大地は、地球の砂のような小さい粒子の風紋堆積物です。
この緑のように見えるところをオポチュニティーが接近撮影していますので、比較できるかもしれません。

ただ、上空250キロメートルから撮った衛星画像のRGB合成カラー画像では、この近辺がこれに近い色の風景になっていました。ちなみに、そのRGBカラー合成したのは、NASAの火星部門科学者チームです。

地上と空とでは、色の偽装について協定というか談合が行われていないようで、スピリッツの現場でも面白い光景に出会います。

色彩偽装にしても一貫性があるようでそうでもなくて、同じ場面なのに日によって偽装の色、特に空の色に大きな違いがあります。火星ってそんなに日毎に天候が変化していましたっけ?

NASAの火星地表のカラー画像の偽装は、基本的に2通りの方法で行われていました。一つは、簡単偽装剥がしで、濃いめながらもほぼデジタルカメラのRGBカラー合成画像になります。RGB分解でもほぼ生データに近いもののようでした。ヒストグラムでも容易に判明しました。
もう一つは、カラー合成する段階で生データへの色配合から故意に強化しているようでした。こちらの方法は、RGB3色に配合でかなり手を加えているようで、色彩偽装のベテランが担当しているようです。

なお、先日のバイキング1号の生データのカラー合成が、明るくなりすぎていました。いけいけどんどんで、ジャイアンツの連勝街道を見習ってしまいましたが、ネガ反転の副作用をもう少し治療した方がよいみたいなので、アメリカ地質調査所のバイキング2号の偽装されていないと思われる地表を参考に明暗と鮮明度の調整をし直すことにしました。
したがって、ポスターもそのうちに私の余り好きでない茶色の大地の火星地表カラー合成画像と差し替えます。


今日の拡大画像 1024ピクセル


カメラは嘘をつかない

2008年09月20日 20時42分56秒 | 太陽系の画像




NASAバイキング1号が撮った火星地表生データのRGBカラー合成写真集とNASAの公開しているバイキング1号のカラー合成偽装を剥がした画像です。

ご覧のように、PIA00569のカラー画像は、いつも簡単にNASAの偽装を剥がしてくれる最強の廉価ソフトでも、正攻法では立ち向かえませんでした。
ヒストグラムをいろいろと調整してみても、手強い偽装工作カラー画像でした。

視点を変えて、NASAのように偽装するにはどうしたらいいのかとPIA00569をRGB分析しました。いつものカラー合成画像よりも2段階ほど手間がかかりましたが、RGBデータを作ることによって、生データの合成に近いカラー画像を合成することができました。

おそらく、今回の方法でNASAの火星地表のあらゆるカラー偽装画像の赤茶偽装を剥がせることでしょう。

生データのカラー画像集でも分かるように、ほぼ火星地表の色彩は一貫しています。色の濃さは、生データの明暗の違いです。


今日の拡大画像 2000ピクセル


バイキング1号から始まった火星地表カラー画像の偽装を剥がす

2008年09月20日 08時07分05秒 | 太陽系の画像




 先の「カプリコン・1にあらず」で年月日の錯誤をしたために、お詫びを兼ねて最初の火星地表からのカラー画像といわれるバイキング1号のカラー画像を分析してみました。


 『火星のこのカラー画像は、バイキング1号が火星着地に成功した翌日の1976年7月21日に撮られました。
 火星での現地時間は、ほぼ正午です。
 眺めは、バイキングから見た南東です。
 赤・オレンジの表層物質が、右下の場合のように、所々で露出するより暗い岩盤一面に、明らかに薄いうわべの飾りを作り上げて大部分の表層を覆っています。
 赤みがかった表層物質は、褐鉄鉱(水和酸化第二鉄)かもしれません。
 そのような風化産物は、水と酸化する大気がある状態の地球で生じます。
 空は、たぶん下層大気に浮遊した赤味がかった浮遊物からの光の散乱と反射で、赤味がかった色合いを与えます。
 場面は、異なるカラーフィルターでそれぞれの時間で宇宙船のカメラ・ナンバー 2で3回走査されました。
 色の釣り合わせ補助で、2番目の写真が宇宙船の後ろに設置されたzテストチャートで撮られました。
 グレーのデータが適合する色になるまで、これらの場面に色データが調節されました。
 その後、同じ目盛りが、全場面に用いられました。』


 以上が、1997年2月28日に再公開したバイキング1号による火星の最初のカラー画像についてのNASAの説明です。


 例によって、NASAのカラー画像を色眼鏡で見る習慣がついた当サイトでは、ワンクリックしてみました。
 あら~まぁ~・・・・思った通りに変身してくれましたねぇ。透明な「色眼鏡」で見る火星は、やはり、岩石形惑星地球と似ています。
 この画像は、記念すべきNASAの火星地表から撮ったカラー画像の第1号になりました。
 NASAの火星地表から撮ったカラー画像の偽装は、こうして始まりました。


 
 複合画像の説明
 左側の赤茶の幕の画像が、NASAが1997年2月28日に再公開したバイキング1号の最初の火星地表のカラー画像です。
 右側が、同じ画像の赤茶の幕をワンクリックで取り去った画像です。

 左下の小さい画像2枚が、色彩について判断できそうなバイキング1号の最初の頃の画像です。
 左が、NASAの公開している火星地表とアメリカ国旗などが描かれた画像です。
 右が、当サイトで生データのカタログからRGB画像を抽出しカラー合成した画像です。

 中央下の画像が、最初の火星地表から撮ったカラー画像の生データを合成した画像です。
 全く同じデータから作りましたが、オリジナルの大きさは、CD-ROM配布のために入手に時間がかかるので、カタログからRGBのカラー合成を行いました。

 
 複合画像の感想
 これらの画像の比較でも分かるように、最初の火星地表から撮ったバイキング1号のカラー画像に遡って、NASAは、火星地表から撮るカラー画像を赤茶の幕で偽装しています。
 また、それらの偽装したカラー画像もワンクリックで幕を取り払えたとしても、偽装するカラー画像でさえも偽装していることが見て取れます。多重偽装と中央下の生データのRGB合成カラー画像から断定できます。


 バイキング1号の最初のカラー画像の説明改訂版
 『火星のこのカラー画像は、バイキング1号が火星着地に成功した翌日の1976年7月21日に撮られました。
 火星での現地時間は、ほぼ正午です。
 眺めは、バイキングから見た南東です。
 表層に多く見られる赤みがかった物質は、褐鉄鉱(水和酸化第二鉄)かもしれません。
 そのような風化産物は、水と酸化する大気がある状態の地球で生じます。
 空は、火星特有の砂嵐時期以外は、澄み切っていて、地表から遠くなるに従い紺碧の色合いを見せます。
 場面は、異なるカラーフィルターでそれぞれの時間で宇宙船のカメラ・ナンバー 2で3回走査されました。
 色の釣り合わせ補助で、2番目の写真が宇宙船の後ろに設置されたzテストチャートで撮られました。
 グレーのデータが適合する色になるまで、これらの場面に色データが調節されました。
 その後、同じ目盛りが、全場面に用いられました。』


 このような画像の組み合わせに至ったのも、先の「カプリコン・1」で年月日を錯誤した怪我の副作用と言えます。気が急いて忘れた頃に錯誤をするものですから、回復する副作用の捻出に苦しむことがあります。



今日の拡大画像 1200ピクセル



カプリコン・1にあらず

2008年09月19日 21時22分50秒 | 太陽系の画像



 惑星地球初の長期火星地表徘徊探査宇宙船が、2003年6月に打ち上げられた。

 しかし、その打ち上げから遡ること7年あまり前の1976年7月22日深夜、火星の権威故カール・セーガン博士は、彼にとって異常な火星光景のカラー画像に驚愕し、怒声を発した。
 「火星は、こんなじゃない」
 そして、歴史は作られ、今日、権威の失墜を避けるべく偽装が日夜行われている。
 (画像の再公開日と火星画像の最初のカラー画像の作成日を錯誤していましたので、年月日を訂正しました。)
 
 ただ、故人の名誉を鑑みて書き加えるならば、このような発言は、NASA系統の伝聞に限るようである。

 NASAは、その怒声により、権威の希望する火星地表塗装に邁進した。当時は、インターネットはなく、データも偏ったものを公開するだけで済んでいたので、一般人のカラー合成画像の作成は不可能であった。

 歳月の流れが、火星地表の色を定着させ、NASA以外にもESAも協力し、火星の地表色が世間で公然と認識され常識になった。

 そこに、油断が生じたのかそれとも一部科学者の良心が成長したのか、双子の火星ローバーの撮った映像に関しては、一般が馴染みのCCDカラー画像を合成できるデータを公開してしまった。
 広範囲に行き渡っているソフトでは、「追加」や「加算」の合成方式が大半であり、NASAの当事者もそのような中半端なソフトで検証していた為だろう、堂々とCCDフィルターデータを公開してしまった。

 後悔先に立たず、ネットで流失データは消せない。

 NASAの洗脳に心地よく酔っていたサイトは、暴飲が過ぎた上に泥酔して双子の火星ローバーのカラー画像をワンクリックしてしまった。
 とたんに、画面が一変し、見慣れた赤茶けた火星地表と大気が、地球そのものになってしまった。

 カプリコン・1・・・だ。

 サイト管理者は、深い関係のNASAの本心を疑りだした。

 生データをカラー合成しだした。

 NASAの思う壺のカラー画像になった。

 そんなはずはない。

 二日酔いの頭を良薬の濁酒で治し、思考を覚醒してカラーチャートに行き着いた。
 そこに意外なヒントが待っていた・・・

 そして、今日、視線に柔らかな火星風景に遭遇している。


 それもこれも、この火星着陸船がローバーを運んだからだ。
 あなたが合成できる火星ローバーのカラー画像は、カプリコン・1ではない。


今日の拡大画像 2100ピクセル






画像比較

2008年09月19日 18時20分47秒 | 太陽系の画像



この3枚の画像は、全て同じ生データから合成されたものである。
NASAとCCD合成画像で下の方の広がりが異なるのは、パノラマ合成における傾斜角度による。
偽装を剥がした画像とCCD合成画像と比較しても分かるようにNASAでは、CCD合成画像にさらに手を加えている。

ヒストグラムは、合成画像が細工されていることを示す。
当サイトのCCD合成画像のヒストグラムが、NASAの偽装画像とほぼ正対することを示しているようだ。

CCD合成画像は、火星ローバー・スピリッツの火星太陽日
第819日のカラーチャートCCDフィルターデータを参考にした。

ローバー・スピリッツの合成画像生データ
火星太陽日 第814日、第819日、第823日
RデータCCD赤集積フィルター(L4M1)
GデータCCD緑集積フィルター(L5M1)
BデータCCD青集積フィルター(L6M1)
合成方式 ポジデータ着色後にネガ反転乗算合成


今日の拡大画像 2000ピクセル



火星の竜巻、カラー画像

2008年09月14日 15時22分46秒 | 太陽系の画像




この画像は、火星ローバー・スピリッツが火星太陽日第621日目に撮った火星の竜巻です。
各フィルターの撮影時間が異なるために、竜巻の色を特定できませんが、移動の様子は見ることができます。

緑のデータが、一部欠落していますけれども、赤と青のデータから見る限り、NASAの意図的なものでなく撮影不良となりそうです。

このカラー画像は、注釈の通りにカラー合成しています。
いわゆる私たちが普通に見るデジタルカメラのカラー画像に近づけています。

フィルター色に相似させるには、さらに赤と青のバランスを調整させる必要がありますが、ほぼこの画像で補えるはずです。

見慣れているNASAのカラー画像のように見たい場合は、かなり濃い赤の色眼鏡でこの画像を見てください。

くどいけれども、NASAの公開しているカラー画像合成用の生データでは、赤みが強い画像になりはすれども、全面が赤茶けたカラー画像にはなりません。

火星の大気は、地球よりも薄いという科学的根拠があります。ところが、NASAの公開しているローバーのカラー画像は、火星大気が金星に匹敵する濃さです。それなのに、地表の影がくっきりと見られます。

大気が濃いのならば、遠くの太陽からの光が、かなり薄められ影も薄いはずですが、NASAのカラー画像では、論理的に矛盾する合成画像と言えるでしょう。

火星ローバーは、間違いなく火星に到達し、火星からのデータを送っているのですから、火星が地球の地表や大気のようであったとしても、地球で撮影したものと似て非なるものになります。

それは、垣間見せる火星の空に現れているではありませんか。

NASAは、何に怯えているのでしょうか?


今日の拡大画像 1024ピクセル


こんなにも違うローバーデータの組み合わせ

2008年09月12日 17時52分34秒 | 太陽系の画像




この画像は、ローバーオポチュニティーの火星太陽日1161日目の生データから作りました。
3区分に分けると左が主なカラー合成として公開されている生データの素直な組み合わせです。
中がRGB3原色の生データのカラー画像です。カラーチャートで4色が再現できます。
右が左と同じデータの合成を近赤外線データをR70+B30で色づけし、CCD緑集積データをB100で色づけし、紫外線フィルターデータをR10+B100で色づけして、ネガ乗算合成した画像です。
ほぼ、自然に近い色彩である真ん中の画像に近い色彩に近づけることができたと思います。

ローバーは、ほとんどの画像についてL2~L7までのデータを地球に送信していますが、NASAが、私たちがカラー合成できる生データとして赤のデータと青のデータをRGB3原色と異なる出来上がりで公開しています。

100%RGB3原色の合成カラー画像のようには仕上げられませんが、それに限りなく近づけることが可能です。

現在は、NASAという巨大な火星画像ダムに、ミクロの亀裂を入れかけたところですけれども、無傷のダムから脱しました。
傷を広げる輪が広がることで、遠くない日にNASAの火星画像ダムが崩壊することでしょう。
ダムで濁った水は、放水で清流に戻すべきでしょう。
遠くない日に火星で惑星地球人が居住するためにも。


今日の拡大画像 2800ピクセル


春の峠からの眺め

2008年09月10日 17時31分19秒 | 太陽系の画像




 この画像は、ローバー・スピリッツが火星に到着して初めて年を越した翌春の峠からの眺めです。

 コロンビア丘の峠からの見晴らしで、360度パノラマの一部120度ほどの眺めです。

 火星太陽日620日目のデータから作りました。データページの横一列が1枚のカラー画像のデータになります。
 一番左が、L7M1で青系統のデータです。
 左から2番目のデータは、立体視画像に適用できるものですが、カラー画像合成では使用しません。
 左から3番目がL2M1で赤系統のデータになります。
 左から4番目、つまり一番右がL5M1で緑のデータになります。

 パノラマ画像の組み立てとして、上から順に番号を付けると1から21になります。22番目のデータは使用しません。
 カラー合成した画像のパノラマ組み立ては、一番左の上が3、中が2、下が1番目の画像になります。
 つまり一番上の並びは、 3  4  9  10  15  16  21  になります。
     中の並びは     2  5  8  11  14  17  20  になります。
     下の並びは     1  6  7  12  13  18  19  になります。
     13番目のカラー合成画像は、赤のデータが欠落しています。

 この画像は単純に並べていますが、より詳細な並べ方としては、中央10、11,12の列を基準にして左右でおよそ3度から5度傾斜させます。
 出来上がりの画像は、扇形になります。
 私たちが近くから遠方を一望する見方と同じです。
 

 各カラー画像は明るさが異なっていますので、組み合わせの結果はこれに近い画像になりますが、この画像は、明るさの他にRGB3原色の合成に近づけるために色調も調整しています。NASAのカラー画像のような偽装はしていませんが、火星自然の風景に近づけるような加工をしています。



NASAのカラー画像
http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/press/spirit/20051107a/Everest_L257atc-A622R1_br2.jpg

その拡大画像 41.7 MB
http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/press/spirit/20051107a/Everest_L257atc-A622R1.jpg



生データ
全部で21組63枚のデータになるために、下記ページで拾ってください。

赤 L2M1, 750nm (近赤外線フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p620.html

緑 L5M1, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p620.html

青 L7M1, 430nm (紫外線フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p620.html

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。



今日の拡大画像 2100ピクセル



晩秋の火星

2008年09月10日 13時24分29秒 | 太陽系の画像





 火星の地表の色だけを見るといつも晩秋の風景ですが、この地で実際に晩秋の頃の撮影のこの画像では、何となく哀愁を感じさせる風景に見えます。

 この画像は、あまりにもNASA好みの地表の色過ぎて私としては面白くないのですが、これが事実の色彩のようなので偽装を断念しました。

 でも、観賞用には、もう少し手を加える必要がありそうですね。

 ローバー・スピリッツちゃんは、1500日過ぎから塵がソーラーパネルに積もりすぎて発電能力が3分の一以下に落ちています。歩行困難なっていて、この場所から10センチメートルも動くことができません。
 現在の発電能力は、250ワット前後で、かろうじて数枚のパノラマデータを撮って送信を続けています。
 ソーラーパネルの塵を払う火星の風は、火星天気予報によると1ヶ月以上待たねばならないようです。

 お茶飲み話として、スピリッツちゃんを興奮させることで、少しはパネルの塵を払えるのではと思案し、NASAにアダルトページ閲覧の提案をしてみました。
 しかし、火星に着いた当初にスピリッツちゃんが、アダルトページから送信されたメールを開封してウィルスに感染したことがあるので、即座に却下されました。

 仕方がないので、これらの火星の画像をNASAに再送信しました。それ以来、連絡がありません。

 何故なんでしょう?

 晩秋から関係が凍り付く初冬に入ってしまったからなのでしょうか?



生データ
赤 L4M1, 600nm (CCD赤集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1559/2P264763221EFFAY00P2272L4M1.JPG

緑 L5M1, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1559/2P264763259EFFAY00P2272L5M1.JPG

青 L6M1, 480nm (CCD青集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1559/2P264763282EFFAY00P2272L6M1.JPG

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。

右下が、同時間帯のカラーチャートの同じRGBデータでの合成画像。


今日の拡大画像 1400ピクセル



火星の秋風景 -2-

2008年09月09日 19時30分21秒 | 太陽系の画像




 火星太陽日1500日目まで遡って生データを見たけれど、カラーチャートデータを除いてほとんどが左右に20度から30度傾斜した撮影になっている。
 各画像をつなげてパノラマにする際に若干の傾斜が必要なので、少しその手間が省ける?・・・そんな甘くはない、余計につなぎ合わせに工夫が必要になったというのが本音である。

 非常に穿った見方をするならば、自然に近いRGB3原色を合成できるデータをまともに公開しているから、出来上がりの見方を斜めに見て錯覚を引き起こさせようとでもしているのだろうか?

 こうして火星の秋の遠景を見ると、大気汚染されていない空は綺麗だと惑星地球の空と比較してしまう。

 地表に近い空が薄い青に見えるのは、たぶん、地表の太陽光の反射影響なのかもしれない。地表の影が鮮やかでもある。

 NASA指定のカラー画像では、このような火星の秋を見ることもできないだろう。

 これだけ地球に似た風景になるから、茶色で覆っていると良心的に思うことにした。

 くどいけれども、ローバーは、各種の衛星画像で見る限り間違いなく火星地表を徘徊している。
 映画のカプリコーンのようにNASAは無用の心配をしているのだろうか?


生データ
赤 L4M1, 600nm (CCD赤集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1526/2P261833546EFFAY00P2298L4M1.JPG

緑 L5M1, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1526/2P261833589EFFAY00P2298L5M1.JPG

青 L6M1, 480nm (CCD青集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1526/2P261833623EFFAY00P2298L6M1.JPG

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。

右下が、同時間帯のカラーチャートの同じRGBデータでの合成画像。


今日の拡大画像 1400ピクセル



ローバー・スピリッツの見た火星の秋風景

2008年09月09日 13時46分35秒 | 太陽系の画像





生データ
赤 L4M1, 600nm (CCD赤集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1501/2P259613698EFFAY00P2283L4M1.JPG

緑 L5M2, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1501/2P259613742EFFAY00P2283L5M2.JPG

青 L6M1, 480nm (CCD青集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1501/2P259613776EFFAY00P2283L6M1.JPG

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。緑の場合、1回目がデータ欠落と不良になっていたので、2回目の撮影データを採用してある。

右下が、同時間帯のカラーチャートの同じRGBデータでの合成画像。


今日の拡大画像 1399ピクセル


火星の地表は茶色でも空は薄い青を証明したローバー画像と立体視画像

2008年09月08日 15時21分13秒 | 太陽系の画像




つい最近、厳密に言うと2008年9月7日に、NASAが火星ローバー・スピリッツの最新パノラマ生データを公開しました。
非常に珍しいことに、この生データには、RGB3原色がそのままありました。
従って、カラー合成で明るいところが飛ぶのを防ぐために、元データを50ポイント暗くする補正だけで、ローバー視線でカラーの火星表面を見ることができました。
ご案内の画像は、カラー合成後に鮮やかさと全体的な暗さを若干補正しています。
ほぼ、日中の火星地表の明るさかもしれません。

私たちが火星地表に立ってデジタルカメラで撮るならば、個別のカメラに起こる若干の色調偏差を除いて、このように撮れるかもしれません。その後にNASAのように全面を茶系統で覆うかどうかは、個人の主観の問題でしょう。

私は、このようなローバーが見ている火星の色調が好きです。


カラー合成用の白黒生データは、下記で入手できます。
http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p1651.html





おまけは、ローバー視線での立体視画像です。
上が交差法、つまり眉間から少し先に両目を寄せる寄り目で立体画像が浮かびます。
下の平行法は、ブラウザを突き破って前景がぼやけるその先を見るような見つめ方で、立体視画像が浮かびます。

このように立体視画像を毎日数分、数度繰り返すことで視力を適宜に保てるようですが、効果がありましたら教えてください。


今日の拡大画像 2048ピクセル