日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

習近平氏の正体

2013年06月09日 | 日記

A.米・中サミット

 

1.御存じの通り、米・中サミットがアメリカ、カリフォルニア、パームスプリングスで6月7日、8日に行われました。この会談の意義は、オバマ大統領が望まれたその意図はひとまず措(お)くとし

て、何よりも中国共産党・軍事委員会主席、習近平氏の姿を、彼らの支配下のメディア以外のメディアを通して、世界に晒(さら)したことにあります。我々は、習氏がどんな人か、どんな考えを持っ

ている人か、初めて知ることができました。

 

2.私の印象を書きます。第一に、彼は、オーソドックスな中国共産党のコニュニストであり、オーソドックスなパワーポリティシャンであるということです。

 

3.習氏は、初日の会談に臨んで次のように言いました。「太平洋には米・中両大国を受け入れる十分な空間がある」。これは、2007年5月、アメリカ太平洋軍、キーティング司令官

が、中共軍幹部から「ハワイより東を米軍、西を中国海軍が管理しよう」と持ちかけられたと証言された話と、更に、クリントン前国務長官が、過去に南シナ海の領有権問題を中国と

協議された際、中国側が「ハワイの領有権を主張することもできる」と発言したことを明らかにされた話が、軍幹部、或いは、交渉担当者の個人的な見解などではなく、中国共産党

軍事委員会が正式に掲げている路線であることを裏付ける発言に他なりません。

 

4.これは、更に、習氏と中国共産党が、古いコミュニストの伝統的な考え方であるインターナショナリズムを引き継ぐ、パワーポリティシャンの集団であることを証するものでもあります。

 

5.また彼らは、毛沢東氏の持久戦の考え方も引き継いでいます。これに従えば、アメリカと同等以上の力を持ったと彼らが考えるとき、彼らは、アフリカやイスラムの宗教問題、人種問題を引き

合いに出して、アメリカから譲歩を取ろうとします。この彼らが試みるプロセスは、彼らの支配が世界に及ぶまで続きます。その前に、地球人と中国の人々は、その前に、共に中国を自由と民主主

義の国に変えなければなりません。

 

6.次に、アメリカに対して行われている、中華人民共和国機関からのサイバー攻撃と知的財産盗取に対して、習氏は、「自分たちも被害者だと」述べたと伝えられます。こういう話法を何と呼べ

ばよいのでしょうか? 今後、彼らの被害の実態をWebで公表してほしいものです。

 

7.尖閣に関しては、何も変わりません。習氏は、「国家主権と領土を断固と守る」と強調したそうです。私達は、中共コミュニストたちが実力をもってやって来るときは、実力でそれを阻止する。

それのみです。

 

 

 

 

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