新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

天燈鬼立像  興福寺・奈良  鎌倉時代(1215)

2012-08-04 19:00:31 | 旧仏像ワンダフル
確かに阿吽の「阿」なんですが。

豚のような耳を持つ鬼の口は大きすぎて
なんだか笑っているようにも見えます。

それにオリンピックでもなかなか
お目にかかれない、素晴らしい筋肉です。

凄いですよ!体全体からみなぎる緊張感、
浮き出る血管。
まさに真柏のポーズなんですが。

ソーラーの電灯をつけて
うちの門にも一対欲しいもんです。
防犯にも良さげですね。

龍燈鬼立像  興福寺・奈良  鎌倉時代(1215)

2012-08-03 12:13:54 | 旧仏像ワンダフル
作者は運慶の三男の康弁で
西金堂のご本尊である釈迦如来に
燈篭をささげている門番のような鬼です。

鎌倉の復興期に新たに造られて、
かの有名な金剛力士像の阿吽像のように
阿吽の2対になっていて、
こちらは「吽」ウン。

ふんどしで寄り目の玉眼、ギザギザ眉毛は金属を
切り抜き、巻きつく龍もなんだか脱力感がある、
これでも国宝なんです。

ただその素晴らしい筋肉の表現力で
神聖な場の空気を読んでいます。

ちかごろ日本が世界に誇る文化として
注目されているアニメも
こんな遺伝子が関係しているかも
しれないですね。

阿修羅立像 興福寺・奈良 奈良時代(734年)

2012-08-01 11:38:40 | 旧仏像ワンダフル
153センチの身長でまさに少年のような
プロポーションの興福寺のアイドル?
いや仏像界のアイドルでしょうか。

2011.09.10のブログ

前にも登場していますが今回は顔の表情を
クローズアップしてみました。

特徴のある眼は縁取りの線で描いてあり、
黒目も玉眼ではないのですが
これが希薄な空気のようなものを
放出しているように感じます。

完全な悪役でありながら
千年の時を超えて多くの人に愛されて
本当は幸せ者かもしれませんね。