新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

施無畏印仏立像 インド・ビハール州? 6世紀前期(グプタ時代)

2012-08-30 08:29:55 | 旧仏像ワンダフル
青銅で作られたこの像はかなり時代を遡ります。

手の印相の表現が素晴らしく、右手を上げ手のひらを
こちら側に見せる形の、説法を聞く人の畏れを取り去る
「施無畏印」(せむいいん)、
左手をたらして手のひらを開きこちら側に見せる形で、
人々のさまざまな願い聞き入れかなえることを示す
「与願印」(よがんいん)を結んでいます。
なんともありがたい感じですね。

大きめの頭部とがっしりした上半身、
それに比べてスマートで長い脚、
金属でのうす衣の表現が特徴的です。

装飾物の一切ない潔いお姿で、
観ていてすがすがしいですね。