新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

龍燈鬼立像  興福寺・奈良  鎌倉時代(1215)

2012-08-03 12:13:54 | 旧仏像ワンダフル
作者は運慶の三男の康弁で
西金堂のご本尊である釈迦如来に
燈篭をささげている門番のような鬼です。

鎌倉の復興期に新たに造られて、
かの有名な金剛力士像の阿吽像のように
阿吽の2対になっていて、
こちらは「吽」ウン。

ふんどしで寄り目の玉眼、ギザギザ眉毛は金属を
切り抜き、巻きつく龍もなんだか脱力感がある、
これでも国宝なんです。

ただその素晴らしい筋肉の表現力で
神聖な場の空気を読んでいます。

ちかごろ日本が世界に誇る文化として
注目されているアニメも
こんな遺伝子が関係しているかも
しれないですね。