新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

シヴァ神 インド・タミルナードゥ州  12世紀(チョーラ時代)

2012-09-01 15:14:44 | 旧仏像ワンダフル
破壊と創造で知られるちょっと怖いイメージの
シヴァ神ですが、本当は舞踏の名手でナタラージャ
すなわち舞踏王とも呼ばれていたんですね。

青銅のこの像は渋く深緑に光っていてこんな
彩色ではもちろんありません。

が、この躍動する手足をみておくんなまし、
右手には創造を象徴する太鼓を持ち、
左手には人間の過ちを焼き尽くす
火炎をもっています。

何よりも目を見張るのは、踊る空気を含んで
左右にたなびく髪の毛でしょう。
ここが雲でないところがいいですね。
異国情緒です。

そして言われないとわからない、向かって左側の
髪の毛の中には飛天のように手を合掌した
小さな仏様がいるんですよ。

おおらかなのに芸が細かいですね~


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2 コメント

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Unknown (kyon )
2012-09-01 21:27:21
ナイスバランスですねっ!
ん~~・・・私にも出来るかしらん?(笑)
独特な世界だよね・・・日本なんかのしぶ~い仏像とは違い過ぎて・・・(笑)
国と時代を経て時空を遡ると元はこんな風なんだろうね・・・
民族性の違いがハッキリしますね・・・
太陽を沢山受けた人々の感じ方っていうか・・・あらためて面白いものですね・・・
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民族性 (仏像ワンダフル)
2012-09-03 11:28:46
みんなちがって みんないい~
のだと思います。
しかしこの猛暑日照りで秋田美人の絶滅の危機とは
尖閣、竹島に継ぐ国家的問題ですね(笑)
未来に受け継いで欲しい文化ではあります。
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