写真:縁起の良い花として愛されているフクジュソウ
「ロマン薫る隠れ里・西吉野をゆく」のツアー(購読会員5800円)を発見したのは「やまとびと」というフリー冊子でした。<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:奈良県桜井市;" Address="桜井市">桜井市</st1:MSNCTYST>にある共栄印刷(株)が発行する情報誌で、写真が美しく、奈良県中南部を多く取り上げているようです。心にかけていると「情報」「巡りあい」というものはやってくるものです。
写真:湯川阿弥陀堂。「湯壷」という小字から湯が湧く霊地だったそう。
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一行十数名を乗せたマイクロバスは2/20午前9時に、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:奈良県橿原市;" Address="橿原市">橿原市</st1:MSNCTYST>八木駅を出発しました。添乗案内はイベントを企画したフレッシュウーマンMさんと編集部のベテランさん、そしてガイド役として「賀名生の里歴史民俗資料館」学芸員さんも加わりました。
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最初に向かうのは<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:奈良県五條市;" Address="五條市">五條市</st1:MSNCTYST>西<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:吉野町;" Address="吉野町">吉野町</st1:MSNCTYST>「湯川阿弥陀堂」です。隣の収蔵庫に吉野地方では珍しい、平安時代の銘が記された丈六(高さ2.82m)の「阿弥陀如来坐像」が大切にお祀りされています。木像・寄木造りの仏像は、近くで拝見すると思いのほか大きくて、威厳があり圧倒されます。
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今回は地元の方々が開扉して待機し、説明してくださいました。背面に墨書された銘には、「大法師慶印(けいいん)と女大法主心蓮(しんれん)が願主となって、両親の追善供養と先師を弔(とむら)い極楽往生を願うために、仏師佛忍(ぶつにん)によって造られた」とあり、造立された目的まで分かる貴重な仏像です。この地ではかつて銅などの鉱産物があり、豊かだったことも影響しているのでしょうか・・・。
写真:来迎印(らいごういん)という印相を結び、はっきりとしたお顔立ちです。
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食事処「山里」での昼食はぼたん(いのしし)鍋。初めてなのでわくわくです。豚肉に似て柔らかく、野生的な臭いもなく、食べた後身体中がポカポカしてきました。その他おかみさん手作りの「ふきのとうの味噌煮」「さしみこんにゃく」も自然の味と香りたっぷりです。(写真右)
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「みなさんの一番のお楽しみはここだと思います」と案内されたのは「フクジュソウの自生地」です。マイクロバスが通るには精一杯という細く急な山道を登っていくと、山肌に整備された場所に到着しました。
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散策道の両側には可憐な黄色の花々がいっせいに花開いていて、女性たちは「ここにも、あそこにも」とキャーキャー大騒ぎ! 時間帯により開くのだそうです。
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フクジュソウは町内一帯に群生し、特に桧川迫川(ひかわせがわ)沿いの津越(つごし)と桧川迫には広範囲で株の量も多く、日本で最大規模を誇っています。また原産はシベリア地域であり寒冷地の花なので、自生南限地でもあります。地元で「マブ」と呼ぶ、畑のあぜや傾斜になった刈り場などを覆いつくすように咲き、まもなく訪れる春を知らせます。(続く)
写真:キンポウゲ科の多年生草木。西吉野のフクジュソウは野生種で地元でも植えると育たない。
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