1ヶ月前から「福島第一原子力発電所地下の貯水槽から汚染水が漏れている」というニュースが続いています。漏洩による地下水の汚染は確認されていない、とはいえ貯水タンクはすでに7000tを超えているといわれ、今後は増え続ける汚染水処理も大問題となってきます。
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またいくら地上の除染を行っても、結局は最終的に地下水とか海水に流れていくわけで、海産物や海鳥などを媒介した食物連鎖が回っていくことでしょう。微量だし問題はない、という楽観論を信じたい気持ちもありますが、結局「よくわからない」のが実体で、どこにも確信などはないのです。
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写真:前列には軍刀を脇にした軍医どの
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また5/11には「警察庁と海上保安庁が合同で福島第一原発へのテロを想定した訓練を行った」ニュースもありました。地球を共有する私たちの中でそんなテロが起こるとは想定したくないですが、もはや「性善説」ははるか遠くにありて思うものに・・・。
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だけどいくら訓練しても「遠隔操作犯」などには全く無意味であることを、認識すべきでしょう。<o:p></o:p>
一方で安部総理は3日、「トルコに原発を輸出する調印」と報じられました。結局経済には勝てない、ということ? エネルギーを生み出す一方で、手に負えない、取り返しがつかない魔物である「パンドラの箱」を閉じることは相当難しそうです。
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母の自分史『楽天的♪ ふじたばあちゃん~被爆者の救護活動を経て~ 』<o:p></o:p>
のなかから「戦争と被爆者救護」に関する部分を抜粋して紹介します。
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(∫7) 【岡山市の大空襲で同期生2名が戦死】
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昭和20年春、姫路市陸軍病院での四ヶ月間の実地研修を終え、岡山の看護婦生徒一期生26人は、岡山陸軍病院(現国立岡山病院)に実習生として配属されました。<o:p></o:p>
それからすぐ6月29日に、死者1700人、負傷者6000人以上といわれる岡山大空襲が勃発しました。真夜中の午前2時頃に、140機を超えるB29爆撃機が襲来し、激しい爆撃が始まりました。警戒警報がなかったために被害が大きくなったといわれます。
写真:看護婦生徒として配属された
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爆撃に使われた焼夷弾(しょういだん)には、2種類の爆弾が含まれ、最初に「親爆弾」が炸裂した後、48個の「子爆弾」に分裂し、それぞれが火の帯を引いて落ちてきます。地面に達するとさらに爆発して、周囲に火のついた油脂を撒き散らしました。B29による爆撃は、火災により人や街を破壊するもので、岡山旧市街地の七割以上を焼き尽くしました。
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私は仲間と一緒に、寄宿地となっていた岡山市の妙善寺から裏山の防空壕をめざして必死に駆け上がりました。爆撃機の爆音が響き、あちらこちらに火の手があがるなか、真っ暗で足元は見えず、気ばかり焦って思うように登れません。何度も転んだり、前の人をつかんで一緒にずり落ちたりしながら「神様助けてください」「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と必死に祈りました。
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しかし逃げ遅れた二期生の仲間がふたり、不幸にも焼夷弾の直撃を受けて即死状態となってしまいました。<o:p></o:p>
仲間が戦死してしまった、自分はたまたま生きのびた、という生死の境に置かれた人間の精神状態を考えるまもなく、次の試練が待っていました。
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***続く***
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写真:本人提供<o:p></o:p>
イラスト:石原まゆみ氏提供<o:p></o:p>
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