ひとりごと

Oh my God!!

日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。 藤野英人 ★★★

2012年10月06日 | 感想文
タイトルの通り投資の本。

”ものすごく為になる”という訳ではないが、
基本的な投資家の姿勢を思い出させてくれる一冊。

株を所有するという行為は、その会社の一部を所有するということを忘れてはいけない。
だからこそ、"所有したい"と思える企業、
さらに言えば"世の中に必要"と思える企業を選ぶべきなのだ。

それを忘れて、マネーゲームに興じてしまってはいけない。
マネーゲームとは「勝つか負けるか」のゼロサムゲームだ。
それは本来あるべき投資の姿とは異なる。


「この企業は世の中に必要だ。応援したい。」と応援するつもりで投資する。
「まずは、投資家にとっての役割を果たす事が大切で、利益は後からついてくる」というぐらいの視野の広さ、精神的余裕を持つ。


非常に分かりやすく書かれていて、
自分の投資への姿勢を見直す機会を与えてくれる良い一冊であった。

「最速で結果を出す人の『戦略的』時間術」 理央 周 ★★★

2012年09月23日 | 感想文
読んでいる時は「なるほど」と思った。
のだが、読み終わった後にまで残ったものは多くない。
たいした情報が書かれていないのではなく、
情報量が多くて十分に処理しきれていないためだ。


「結果にこだわれ」
これがもっとも言いたかったことではないだろうか。

プロセスにこだわってしまい、最終的なゴールがどこか見失ってはいけない。

そして、お金だけでなく時間もコストであるという意識を持つこと。
今行っている仕事の結果生み出される価値は、そのコストに見合ったものであるか?
あるいは生み出される価値に対してどの程度の時間をかけるべきか?

個人的には目標設定の際に、"SMARTの法則"を使ってみたいと思った。
「具体的」で、「計測可能」であり、「達成可能」、そして「根拠に基づき」、「時間軸が明確な」目標を立てる。
現代のビジネスマンにとっては当たり前の手法なのかもしれないが。。。
ぜひ取り入れてみたい手法だ。

「ウォーレン・バフェット 賢者の教え」 桑原晃弥 ★★★

2012年08月31日 | 感想文
バフェットの"投資法"ではなく、"生き方"、"考え方"に着目した本だ。

もっとも印象に残ったのが以下の一文だ。

バフェットが投資で類の見ない大成功ができたのは、
幅広い業種の中で、自分がきちんと理解できる「強み」の分野と、
そこまでは理解できない「弱み」の分野とをはっきり分けたからだろう。


これは、投資だけでなく、ビジネスにも通じるものでないだろうか。

自分の「強み」と「弱み」を把握すること。
「強み」に集中投資すること。
そして、周りに惑わされず自分で考えること。

当たり前の考え方かもしれない。
しかし意外とできていないものだ。

「それなりに理解できる」では「理解していない」のと同じであり、「強み」にはならないのだ。
誰にも負けない、そんな「強み」を把握しているだろうか?
把握できたとしても、その「強み」だけに集中できているだろうか?
どんなに魅力的であっても「強み」以外には手を出さずに入られるだろうか?
また、周りの意見や空気に惑わされて、自分で考えることを放棄していないだろうか?

なかなか考えさせられる。

そしてもうひとつ。

成功するには、成功にふさわしい人にならなければならない。

こちらもまた考えさせられる一文だ。

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「よく『遊ぶ人』ほど成功できる」 佐藤富雄 ★★

2012年08月26日 | 感想文
成功するためには遊べ!
端的に言うと、タイトルそのままの内容だ。
付け加えるなら、脳が「快楽」と感じることをしろ、ということか。

身体を動かす。
豊かな生活環境を持つ(贅沢をする)
ポジティブな発言をする。
...etc.

他の本とは違う視点で書かれており、非常に興味深い。
"努力しろ"とか"目標をたてろ"とかではなく、"遊べ"という。
さらに、すぐに実行出来そうなことが多く実用性にも富むのではないかと思われる。

もっとも本当に効果があるのかは、正直なところ個人的な意見としては、少し疑問ではある。

「年収1億円人生計画」 江上治 ★★★

2012年08月19日 | 感想文
年収一億円を稼ぐためには「奴隷状態」を脱する必要があるという。
「奴隷状態」とは、自分で意思決定できない状態のことだ。
そして「奴隷状態」を脱して「自由」になる必要がある。

まず最初は親離れすることだ。
親離れと書くと「なんだそんなことか」と思うかもしれない。
が、ここでいう親離れは「親の意思」ではなく「自分の意志」で物事を決定するということだ。
すなわち親の意見云々ではなく、みずからの意見で決めるということだ。
意外と難しいことではないだろうか。

そして次に、会社の「奴隷」となる。
あえて最初は進んで「奴隷」となり、「武器」を磨くのだ。
ここで必要となるのは過去の振り返りだ。
過去の自分を分析する事で今の自分を浮かび上がらせるのだ。
そして、「どのように生きるか」「どうやって自分を活かすか」を考えるのだ。

最後は、会社の「奴隷」からも脱して、裸の自分で戦うことになる。
ここでは肩書きも資格も役には立たない。
ここでの戦い方のコツは色々書いてあったが、
今の自分とは遠すぎるため、印象に残っていない。
また、いづれ読み返すとしよう。

この本を通して一番印象に残ったのは以下の言葉だ。
「道ばたで100円を拾ったら何に使うか?」である。

正直、自分はパッと何も出てこなかった。
それではダメだという。
稼ぐ人は「投資」に必ず使う。
(ここでの「投資」は株とかそういう投資ではなく自己投資)
明確な自分ならではの使い道が思いつかない場合は、とことん考えつめて考えろという。

さて、いったい何に使おうか?

「ゼロからのMBA」 佐藤智恵 ★★★

2012年08月17日 | 感想文
引き続きMBAの本。

元NHKのディレクターだけあって読んでいて面白い。

MBAでは全て経営者の視点で学べるという。
そのため、自分のやっていることが会社や日本経済、ひいては世界の中でどのような位置づけなのかを考えながら仕事ができるようになる。
これは理系・文系関係なく必要な視点ではなかろうか。

全体を見なくては、方向性を見失ってしまう。
見失ってしまった結果、全く役に立たない技術を開発してしまった...ということも十分考えられる。

その意味でMBAを通して、経営者の視点でモノを学ぶことは意味があることなのかもしれない。
理系であってもだ。
(もっともその視点はMBAでないと学べないのか...という疑問は少し残る)

興味深かったのは、著者は「留学はしたいけど、何を学びたいかは分からない」という状態だったことだ。
そんな状態から人の薦めで「どりあえずMBAとろう」と軽い気持ちでスタートを切る。
そして、最終的にはMBAを取って満足している。

意外とみな最初の動機などそのようなものなのかもしれない。
そんなことを思った。
(もちろん確固たる目的をもってスタートする人もいるとは思う。)

「経営大学院 エンジニアが挑むMBA奮闘記」 三浦隆之 ★★ 

2012年08月16日 | 感想文
「MBAってなに??」
「理系にも必要なの?」
そう思って読んでみた。

どんなことをやるのか、どんな授業をやるのか...
そういう大まかなイメージを掴めむことはできた。
しかし、肝心の「なぜ理系にも必要なのか?」が分からなかった。

一方、分かった事は、アメリカのリーダーがどういう人物なのか...ということだ。

アメリカには、リーダーが一部ではあるが確実に存在するということ。
彼らは自分が得する方向ではなく、客観的に見て正しい方向に引っ張るということ。
物事をスムーズに運ぶためにどうすればいいかを常に考えているということ。
そして、他人に見せられる行動を常に心がけているということ。

”理系に必要なのは技術だけじゃない。”と表紙(帯)に書いてあったのに、
どうしてそうなのかが分からなかったのがやはり残念。。。

「すごい!時間管理術」 戸田覚  ★★

2012年08月14日 | 感想文
どうやったら時間管理できるのか?
そう思って読んでみた。

まず、時間管理の目的だ。
それは、”思い通りに仕事を進めたり、余暇を過ごす時間を作ること”だという。
つまり”暇を作ること”が目的であり、”ない時間を目一杯有効に使うこと”ではないということだ。

そこが自分に取っては斬新であった。

時間管理のノウハウとしては様々なものがある。
・ 目標を細かく立てる
・ 出来る限り移動はしない
・ 一つか二つ同時にこなせるよう、常に他の作業が出来ないかを考える
・ 作業を始める前にまず全体を見渡す
等々。

しかし、この本を読んで思った事は、
「どうやったたら時間を節約出来るか?」を常に考える大切さだ。

筆者はそれを考え、色々な方法を生み出した。
その方法を真似するだけでは、環境が違うのだからそう上手くはいかない。
だからこそ、「この方法は自分でも使えるだろうか?」「もっといい方法があるのではないか?」といったことを考え続けることが大切なのではないか。
そんな事を思った本である。

「超入門 失敗の本質」 鈴木博毅 ★★★★

2012年07月29日 | 感想文
大東亜戦争時の日本軍と、現代の日本は非常に似ており、同じような弱点を晒している...という。
日本軍は、初期の快進撃から一転、守勢に立ったのちは、「これまでの戦闘方法が通用しない」状態に大混乱し、突破口を見つけられないまま敗戦を迎えた。
日本製品が世界を席巻した80年までの日本とは打って変わって、現代日本は新しい時代への展開を必死で模索している。

だからこそ、日本軍が何故負けたのかを考え同じ過ちを繰り返さないことが大切なのである。

日本軍が何故負けたのか?
その一つの大きな要因は、「日本軍の戦略があまりに曖昧だった」ことである。
戦略とは、「どこで勝てば最終的な勝利につながるか」を決めることである。
日本軍は、この「どこで勝つべきか」が曖昧だったがために、無駄な勝利ばかりに努力が費やされた。
「目標達成(最終的な勝利)につながらない勝利」ばかりに努力したのだ。
日本軍の努力の実に70%もが「目標達成につながらない勝利」に費やされたという。
一方の米軍は、劣勢の状況の中、「目標達成につながる勝利」
だけをつかみ取った。
そして、戦局を逆転させ、最終的な勝利を掴みとった。

「どこで勝つか?」
これは具体的な戦場だけのことではない。
「どのような指標を追い求めてで勝つか?」だとも言える。

日本軍は、「戦場での一大勝利」がそのまま国家の勝ち負けを決めると考えていた。
だからこそ、「どこかの戦場で大勝利する」という指標を追いかけた。
しかし、実際は、「国力、生産補給力」こそが勝敗を決めた。
つまり、「国力、生産補給力の増強」こそが本来追い求めるべき指標であり、「どこかの戦場で大勝利」は間違った指標であったのだ。
勝つために指標を正しく決めることが、「目標達成につながる勝利」を決めることであり、そして戦略なのだ。

そして、既存の指標を追い求め続けても、勝ち続けることは難しい。
勝つためには以下の3ステップが重要だ。

1.戦場の勝敗を支配する既存の指標を見つける
2.敵が使いこなしている指標を無効化する
3.支配的だった指標を凌駕する新たな指標で戦う

既存の指標を追い求め続けても勝てないのは、新たな指標により無効化されてしまうからだ。
この3つのステップを通じて米軍は、日本の追い求める指標を無効化し、勝利した。
一方の日本軍は、無効化された指標を追い求め続け、敗北した。

この3ステップにより、ゲームのルールを変えてしまったとも言える。

現代においてもアップルやインテルは、新たな新たな指標を示し、復活した。
一方で新たな指標に気づかずに(気づいてはいるが?)古い指標を未だに追い求め続ける日本企業。

日本軍の敗北から学ぶべきことは実に多いと言える。

「ルポ 餓死現場で生きる」 石井光太 ★★

2012年07月15日 | 感想文
「僕らが子供兵だったという過去は一生消えない。胸の奥には様々な感情があると思うけど、それを言葉にしたところで何もはじまらない。だから、今は黙って目の前にあることを一生懸命やっていくしかないんだ」

タイトルの通り"餓死"するような貧困の現場で、"生きる"ことをテーマにした本だ。

飢餓に瀕している子供だって、サッカーをする。
路上で暮らす少女だって、化粧や花で着飾る。
どんなに貧困であろうと彼らも普通の人間であり、生きているのだ。
彼らも生きている、まず忘れてはいけないことだ。

貧困には、児童結婚、児童労働さまざまな問題がある。
だが、それを一概に禁止してはいけない。
どのような社会背景の中で行われ、どのような意味を持つのかを考える必要がある。
そして、何が出来るか自分なりに考え、行動することが大切なのだ。

「仕事をしたつもり」 海老原嗣生 ★★★★

2012年06月29日 | 感想文
結局は、その本質を考えろ。
そういう事なのかもしれない。

何も考えず、量をこなせばよいのか?
本来の目的から逸脱していないか?
安全策や奇策に逃げて、本気で考えることを忘れてないか?

当たり前と言えば当たり前のことだ。
しかし、当たり前だからこそ大切なのだ。
当たり前だからこそ忘れがちなことなのだ。

数字をみたら、本当にその数字で妥当なのか疑う。
仕事をするときには、その最終的な目的にあったものであるか考える。
本当にやるべき事を真剣に考える。

しっかり実践するべし。

「米国製エリートは本当にすごいのか?」 佐々木紀彦 ★★★

2012年06月23日 | 感想文
日米のエリートの差はいったい何なのか。
そんな事を思いながら読んだ。

その答えは至極単純なものだった。
インプット量の差だ。
「インプット=勉強(知識を習得する行為)」とするなら、
単純に勉強量の差だ。

(著者は”インプット=読書”としている。
 ただし、単なる読書ではない。
知識を得ることを目的とした読書である。
 それならば、「インプット=勉強」と考えても問題ないだろう)

知力を決定づけるのは以下の3つである。
 ・多くの知識、経験があること(インプット)
 ・知識、経験を上手く整理し、つなげる能力(プロセス)
 ・整理された知識、経験をうまく発信する能力(アウトプット)

ここで最も大切なのはインプットだと言う。
基本的に、プロセス・アウトプットに関しては、
訓練すれば誰もが一定のレベルに達することができるからだ。

知識を整理する力とアウトプット能力がある程度あれば、
あとはインプット量こそが知力の大部分を決定づけるのだ。


日本人エリートに足りないのは、インプット量。
まずそこを意識したい。

「私は国に頼らずとも生きていける、しかし、私は国のために力を尽くす。」
そんなことが言えるエリートになりたい。

「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎 ★★★★

2012年06月09日 | 感想文
仰々しいタイトルだが、小説だ。
中学生のコペル君の精神的成長を題材にした小説だ。

読みやすい一方で、示唆に富む。

個人的に興味深かったのは、ナポレオンのくだりだ。

"英雄とか偉大とか言われている人々の中で、本当に尊敬できるのは、人類の進歩に役立った人間だけだ。"

そう。
まさしくそうなのだ。
人間の価値は、結局のところ、どれだけ人間進歩に貢献したか、なのだ。
どれだけお金を儲けただとか、
どれくらい有名か、ではない。

偉大とか英雄と呼ばれる人は、みななんからかの才能がある非凡な人たちだ。
ただ、「その人の人間としての価値は?」と考えたとき、彼らはその非凡な能力を使っていったい何を成し遂げたのかを考えなくてはいけない。
そして、その成し遂げたことは、人類の進歩に沿って行われたかを考えなくてはいけない。

それはなぜか。
どんな偉人も人類の進歩という長い歴史からすればちっぽけなものであり、
1人の人間の成し遂げたことなど、人類の進歩という流れに沿っていない限りは、みな儚く滅んでいくからだ。

だからこそ、人類の進歩に役立ったものだけが、本当に値打ちのあるものなのである。

「自分自身の価値は?」と考えたときに、一つの基準となる考え方だ。
自分は人類の進歩に役立っているのか。
それとも逆行させているのか。
しっかり考えて生きて行きたい。

「レバレッジリーディング」 本田直之 ★★★★

2012年05月15日 | 感想文
読書の効果をハッキリさせてくれる。
あるいは読書の動機というべきか。
ただ単に「本を読め」ではなく、
その理由を明確に示してくれる。

成功した他人の知識を利用することで、
試行錯誤に時間や労力を割くのではなく、
結果を出すために時間や労力を使うことが出来るようになる。
自分一人の知識だけでは多大な時間•労力を費やすところを、
本という他人の知識を借りることでより少ない時間•少ない労力でできるようになる。
読書にはそのような効果がある。
読書というインプットにより、アウトプットを高めるのだ。
だから"読書は投資なのだ"。

ただ、読書には落とし穴がある。
それはただインプットするだけで終わってしまうことだ。
インプットだけではただの自己満足であり、投資ではない。
いかにアウトプットにつなげて、読書を投資活動にするかが重要だ。

その方法論が書かれている。
端的に言うなら...
自分にとって不要な情報をドンドン捨てること。
そして、残った必要な情報を繰り返し実践すること。
そういうことだろうか。

なにか良い読書方法はないか...と考えていた自分にとっては、非常に参考になる本であった。

「世界一わかりやすい金融の教科書」 永野良祐 ★★★

2012年05月09日 | 感想文
世の中を動かしているものの一つに間違いなく"金融"がある。
現在の世の中のルールの一つと言っても過言ではない...と思う。
そのルールを知っているか知らないか。
それは大きな差を生むに違いない。

この本は、現代のルールの一つである"金融"を分かりやすく説明してくれる。
まさにそのタイトルの通り非常に分かりやすい。

銀行に始まり、郵便貯金、保険、株、債券、投資信託、REIT、デリバティブ...
と一通りの金融の知識を教えてくれる。
どこにお金を預けるべきとか、
どうやったら儲かるかとか、
そういう話ではない。
金融のシステムとしての役割を教えてくれる本だ。
一般人が現代を生きる上で必要な「常識」を教えてくれる本だ。