ひとりごと

Oh my God!!

今日の僕の存在価値

2012年05月08日 | つぶやき
ふと思ったことがある。
「毎日何かしらの価値を世の中に生み出そう」と。

「何か価値を世の中に生み出す」
これを僕なりに言い換えると
「世の中に何かしらの貢献をする」
である。

その貢献とはなんだっていい。
新しい発見をした。
それも一つの立派な世の中へのだろう。
誰かを助けた。
これも素晴らしい貢献だ。

この”世の中への貢献”こそが
”自分の存在価値”なのではないか。
自分がいたことによって生み出されたものなのだから。

そしてそのような貢献を毎日続けること。
毎日、何かしら世の中へ貢献し続ける。
毎日、何かしらの価値を生み出し続ける。

その毎日の貢献が”1日の自分の存在価値”であり、
”1日の自分の存在価値”が積み重さなって”自分の存在価値”を形作るのではないだろうか。

少なくとも僕はそう思った。
だからこそ「毎日何かしらの価値を世の中に生み出そう」と思うのだ。

「君たちの生きる社会」 伊東光晴 ★★★★

2012年05月07日 | 感想文
古い本だが、非常に興味深い。
現代社会の問題点を的確に指摘してくれる本だ。


世界に横たわる格差の問題。
日本は仲間うちだけに暖かい閉鎖的な社会であること。
そして、日本社会における責任の所在の不明瞭さ。
いずれも現代の問題に通ずるものばかりである。

これらの問題は非常に根深いものなのかもしれない。
この本が書かれたときと現在、同じ問題を抱えているのだから。

「僕は君たちに武器を配りたい」 瀧本哲史 ★★★★★

2012年05月03日 | 感想文
頭の良い人の考え方が垣間見える。
賢い人はこのように考えるのか...と。

複眼的な見方であったり、
深く考える力であったり、
当たり前のことだが、難しい。

そのお手本のような事例だと思う。
さまざまな事実を自分なりに分析し、そこから一つの結論を導き出す。
そして、自分の意見を形成させる。
なるほどなと思わせる説得力がある。

この本は、"どのような人間が生き残れるか"
あるいは、"どのような人間が必要とされるか"ということを書いている。
それはけっして「この職業なら大丈夫」とかいう話ではない。

なによりも賃金が安いことが売りの"コモディティ"に成り下がらないこと。
これが大切だと説く。
そのための考え方を教えてくれる。
凄まじいスピードで変化する現代において、一読する価値のある本ではないかと思われる。


会社に勤めることは、「リスクがない」のではない。
「リスクコントロールを別の誰かに預けている」状態、
すなわち「リスクを自分でコントロールできない」状態である。

非常に認識しておきたい一節だ。


僕は君たちに武器を配りたい

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「成毛眞のスティーブジョブズ超解釈」 成毛眞 ★★★

2012年03月25日 | 感想文
ジョブズのまねをしたところで決してジョブズにはなれない。
むしろ成功から遠ざかっている。


僕は以前からジョブズに対する日本人の考え方に何か違和感を感じていた。

ジョブズが亡くなったときにとある人がこう言った。
「ジョブズは偉大だ。そんな偉大な人物がいなくなったアップルはもうダメだろう」と。
しかし、普段はこう言っているのだ。
「皆で協力することが大切だ。一人じゃ大したことは出来ないから」

本人はその矛盾に気がついていないのだろう。
ジョブズという個の力を認めつつ、
一方では個の力など大したことはないと言う。

ほかの日本人も似たようなものではないか?
ジョブズを崇め過ぎているキライがある。
(少なくとも僕の周りでは。)

確かにジョブズは偉大な人物だ。
しかし、
「チーム力が大切だ」と言いながら、ジョブズの"個の力"を崇めるのは、おかしくないだろうか?
矛盾を感じないだろうか?

そんなずっと感じていた違和感がこの本を取らせたのだろう。

ジョブズを神格化し過ぎている今の風潮に一石を投じている。

ジョブズだって一人の人間だ。

ジョブズはエンジニアではないのだ。
ビジネスパーソンでありセールスマンなのだ。

世間の作ったイメージと現実が如何に異なるかを思い知らされる。

ジョブズを手放しで讃える本とはまた違った目線で見ることができる。
そういう意味で、一読の価値はあると思われる。
(ただし前半部分のみ)

成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈

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「下流社会 新たな階層の出現」 三浦展 ★

2012年02月12日 | 感想文
以前は、女性は、男性社会によって差別されていた。

女性という「類」だからという理由で差別される。
それは、「個人」として扱われなかったということである。
したがってこのような差別は撤廃されなくてはいけなかった。

しかし、そのような差別が撤廃され、女性一人一人が「個人」として、評価、差別されるようになった。
その差別により格差がうまれつつある。

なるほどと思った一節だ。

以下、自分の思うこと。
(この本の筆者の意見ではない)

男女の間にあった格差がなくなりつつある。
男女が共に平等に競争するようになると、
かつてあった格差が別のところに現れる。
それは、能力の差による格差だろう。
今までは、性別で評価されていたものが、能力で評価されるようになる。
それに伴い、性別による格差が、能力による格差へ転換される。

この格差の転換は、"新興国と先進国にあった格差"にも当てはまる。
かつてあった国家間の格差が縮まるにつれて、どこで産まれたかに関係なく、その人自身の能力で評価されるようになる。
つまり、ここでも能力による格差に転換される。

最近、「格差社会」とよく言われる。
しかし、格差は以前からあったのだ。
ただ格差を生み出す基準が変わっただけなのだ。

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「ピーター・リンチの株で勝つ」 ピーター・リンチ/ジョン・ロスチャイルド ★★★★★

2012年02月09日 | 感想文
タイトルの通り「どの株に投資すべきか」ということについて書かれている。

何度も読み返し、
その度に書いてある事を少しづつ実行していく。
株投資を行う上で、辞書のように使っていきたい本である。

とても簡単に要約するこういう事だろう。
正確に評価されていない割安な銘柄を見つけ、
その銘柄が妥当な価格まで上がるのをじっと待ち、
上がったと思ったら別の割安株に組み替える。


割安な銘柄を見つけるにはどうすればよいか。
それは身近なところから探せと言う。
そしてよく知っている銘柄に投資せよと。

一般の投資家の最大のメリットは、消費の最前線にいること。
それ故に、魅力的な商品をだしている会社にいち早く気づく。
プロがその会社の価値に気がつく前に、潜在的価値以下の価格で株が買えるのだ。
(ただし買う前に事前の調査はしっかり行うことが大切だと説いている。)

逆に成長産業中の成長企業に投資してはならないと言う。
だれもが注目しているが故に、割高になっている可能性が非常に高いのだ。
むしろ低成長産業の中にこそ、誰も注目しないために、埋もれている。

また、投資雑誌をみて銘柄を選んでもいけない。
そのように皆が注目している銘柄は割高になっている可能性が高いからだ

割安な銘柄を見つけ、分析し、購入する。
そしてじっと待つのだ。
本来あるべきその価値に見合う株価になるまで待つのだ。
その際、他人のアドバイスに惑わされないこと。
相場に惑わされないこと。
売り急がないこと。
自分の分析を信じてじっと待つのだ。
(ただし自分なりに常に保有銘柄の分析はしなくてはいけない。)

10倍、100倍になる株もある。
(むしろそのようになる可能性がある銘柄を買うべきである。)
そういった銘柄が一つあるだけで儲けられるのである。

まだ十分に理解しきれてはいない。
今後、より理解を深め、読書としてではなく、勉強としてやっていきたい。
そう思う。

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「金持ち父さん貧乏父さん」 ロバート・キヨサキ ★★★★★

2012年01月31日 | 感想文
"なぜ投資をするのか?"がよく分かる。
と、とある友人が勧めていた本である。
まさしくその通りだと思う。

なぜ投資をするのか?
それは、ラットレースを抜け出すためだ。

たいていの人は、"お金がなくなったらどうしよう"という恐怖から毎日働きに出かける。
そして、その恐怖がいつかなくなることを願って、必死に働く。
毎日が、その繰り返しなのだ。
しかし、本人たちはそのことについて語ろうとしない。

ある人は言うかもしれない。
"お金に興味はない"と。
しかし、それは、真実を否定していることにしかならない。
本当にお金に興味がないのならばなぜ働くのだ?と。

結局、"なぜ働くのか"と言ったときの答えは、
"お金のため"でしかないのだ。

中流以下の人はこの"お金のために"働くラットレースを一生続ける。

では、どうやったらラットレースを抜け出し、金持ちにはなれるのか。
それは、自分のためにお金を働かせることにある。
すなわち、放っておいてもお金が増えるような資産を持つことてまある。

このとき、資産と負債を区別しないといけない。
資産とは、お金を生み出してくれるもの。
負債とは、お金をとっていくもの。

この定義で言うと、
家は負債である。
車も負債である。

中流の人は、資産と勘違いし、負債を買う。
それゆえにお金がいつまでたっても増えない。

金持ちは、資産を買う。
資産から生み出された金でまた資産を買う。
そのため、どんどんお金が増えるのだ。
このどんどんお金が増える軌道に乗ることが、
ラットレースを抜け出すということだ。

"なぜ投資をするのか?"
非常に納得させられる。
投資とは無縁だった自分の意識を変えてくれた素晴らしい本である。

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伝える力 池上彰 ★★

2012年01月08日 | 感想文
”「正しいか正しくないか」とは別に
「今、何を言うべきか」を判断する能力は、
ビジネスパーソンに求められる資質といえる。”

伝える力を向上させるための具体的手法が書かれている。
具体的であるがゆえに読むだけでは頭に入ってこない。
普段から意識して、やらなくては意味のないことばかりだと思われる。

個人的には、"使わない方がよい言葉を使わない"を実践したい。

•そして/それから
•順接の「が」
•ところで/さて
•いずれにしても
•絵文字の類

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バカの壁 養老孟司 ★★★

2011年12月25日 | 感想文
「個性」など持って生まれたものに過ぎない。
そんなものよりも”人の気持ちを分かるようになる”ことの方が大切だ。

非常に印象に残っている。

最も「個性」的なのはいったい誰か。
それは精神病院の患者である。
彼らに勝る「個性」的な人間はいない。
世間の言うように本当に「個性」が大切ならば
彼らはもっと世の中で重宝されていいはずだ。

しかし、実際は違う。
精神病院に閉じ込められている。

結局、最も大切なのは「個性」ではなく「共通性」。
共通の言語、共通の意識、共通の常識...
そういう共通のバックグラウンドがあるからこそコミュニケーションがとれる。
相手の気持ちが分かる。

とはいえ、必ずしも相手が同じバックグラウンドを持っている訳ではない。
というより人によって多かれ少なかれ異なる。
だから、誤解も生まれるし、伝わらないことも多い。

帯に書かれている”「話せばわかる」なんて大うそ!”
というのは、そういうことだ。

自分の持つ「共通のバックグラウンド=常識」が全て正しいと思わないことだ。

「常識」は人によって異なる。
だからこそ、少しでも同じ「常識」を持てるよう、
他人の気持ちを分かろうとする努力が大切なのだ。
そう感じた一冊。

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物理屋になりたかったんだよ 小柴昌俊 ★★★

2011年12月16日 | 感想文
ノーベル物理学賞をとった小柴さんの本である。
人柄がよく分かる本だ。
一見温厚そうに見える小柴さんの実の性格がなんとなく伝わってくる。
実は厳しく怖い人なのかもしれない、とか。笑。

また、ノーベル賞を取れたのは多くの人の協力なしでは取れなかったものであると同時に、
多くの人の協力を集める事のできる小柴さんの人間力を感じた。

小柴さんの用意するテーマは"当たれば凄い"というテーマだけではない。
"これならできる"という確実なテーマも用意する。
"当たれば凄い"とういテーマだけでは、当たらなかった際に、様々のものが無駄になる。
時間であったりお金であったり。
むしろ"当たれば凄い"のだから無駄になる確率の方が高い。
それならばバックアップ的に安全なテーマも並行させるのが良い。

カミオカンデの"当たれば凄い"が"陽子崩壊の検出"ならば、
"これならできる"は"ニュートリノの検出"だ。

"これならできる"というテーマの方でノーベル賞を取ったということ。
幸運を掴むためには、幸運が降り注いできた時に逃さぬ様、しっかり準備をしておく必要がある。
バックアップ的なテーマを並行さるというのも準備の一つと言えよう。
事実、"当たれば大きい"テーマである"陽子崩壊の検出"は未だ出来ていない。

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マネー力 大前研一  ★★★

2011年12月14日 | 感想文
日本人はマネー力(資産運用力)がない。
漠然と銀行に預けてそれで終わり。
それでいいのか?
と筆者は言う。

当然、筆者の意見はNo。

日本経済は近い将来行き詰まる。
政府が対策を取れればよいが(政府は何をすべきか提言もしている)、それには期待出来ない。
ならば、自分の資産は自分で守るしかない。
マネー力を鍛えるのだ。

マネー力を鍛えるために必要なのが、ホームレスマネーの流れを読むこと。
ホームレスマネーとは、行き場を求めて世界を彷徨っている余剰資金。
そのホームレスマネーの行方を知るうえで注目すべきなのが、
中国、インド、ロシア、バルカン半島、トルコ、そしてEUだ。
(ただし、これは2009年当時であって、ギリシャ危機の前の意見)

また、円を通貨の一つに過ぎないことを理解すること。
日本の将来が分からない以上、円の将来も分からないからだ。


この本は、今の日本の現状を知り、資産運用の必要性を理解するための本だろう。
"マネー力がないとこんなに損をする。それでもいいのか?"と。

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男の器量 川北義則  ★★★★

2011年11月22日 | 感想文
お金は稼ぐより使う方が難しい。
と著者は説く。

基本的に「お金を何に使うべきなのか」という事、
そして「お金とどう付き合えば幸せに生きていけるか」という事が書かれている。

著者の考え方は非常に恰好いいものがあるし、真似したいと思わせられる。
少なくとも「ケチにはなりたくない」とか「恰好いい男になりたい」とか思っている人にとっては共感する部分も多いはず。


「お金は生きて行く上で必要なものであるし、
生きていたらどうしても考えなくてはならない事の一つ。
しかし、お金に振り回されるのではなく、お金をコントロールしたい。」
そう思う自分にとっては読む価値はあったと思う。


「贅沢で破産する人はいない。見栄で破産するんです。」
最も印象に残った言葉である。

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官僚の責任 古賀茂明  ★★★

2011年10月30日 | 感想文
純粋に面白い。
著者の考え方は、非常に国民感情に一致していると思われる。
少なくとも僕自身の考えにはよく一致している。

一つひっかかったのは一企業で働く自分としては、企業を良いように見過ぎている。
そんな感じがしたことだ。

そして、「省の為でなく、国民の為に」という考え方。
こういう考えは官僚をやっていく上で一番大事だと思うし、
国民のために働くのが、本来の官僚の意義でもある。

もっとも
この考え方は、一般のビジネスマンにも転用出来る考え方だし、大切にすべき考え方だ。

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ハングリーであれ、愚かであれ。―スティーブ・ジョブズ最強脳は不合理に働く 竹内一正  ★

2011年09月23日 | 感想文
ジョブズってどんな人だったんだろう。
と思って読んでみた訳だが、、、

脳科学的話がほとんど。
脳科学の面からジョブズを分析するっていう意味では斬新で良かったと思うけど。

一つ一つの行動に一つ一つ分析して行く。
理系の人の文章の書き方ってこういう感じなのかなとと思いながら読んでいた。

肝心のジョブズについては、
かなり破天荒な人物であったが分かったくらい。
もっともジョブズをそこまで持ち上げている訳ではないから、新しい視点で読めたかもしれない。

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「通貨」を知れば世界が読める  浜 矩子  ★★

2011年09月23日 | 感想文
余り経済の知識のない自分でもすんなり読める。
それに「円高はより進むし、それで良いのだ」という考え方は斬新だ。
「経済が成熟した今、円安を利用した輸出立国を目指すのはおかしい」というのもなるほど、と思う。

ただ引っかかるところが全くないと言えば、嘘になる。
むしろ、全体的に根拠が少ない。
円高容認の根拠がイマイチ薄い気がした。

これからの通貨の提言があるけど、
それによって世界がどう変わるのかよく分からない。

筆者自身「完結感はない」と書いている。
まだ答えを探している最中なのであろう。

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