ひとりごと

Oh my God!!

「下流社会 新たな階層の出現」 三浦展 ★

2012年02月12日 | 感想文
以前は、女性は、男性社会によって差別されていた。

女性という「類」だからという理由で差別される。
それは、「個人」として扱われなかったということである。
したがってこのような差別は撤廃されなくてはいけなかった。

しかし、そのような差別が撤廃され、女性一人一人が「個人」として、評価、差別されるようになった。
その差別により格差がうまれつつある。

なるほどと思った一節だ。

以下、自分の思うこと。
(この本の筆者の意見ではない)

男女の間にあった格差がなくなりつつある。
男女が共に平等に競争するようになると、
かつてあった格差が別のところに現れる。
それは、能力の差による格差だろう。
今までは、性別で評価されていたものが、能力で評価されるようになる。
それに伴い、性別による格差が、能力による格差へ転換される。

この格差の転換は、"新興国と先進国にあった格差"にも当てはまる。
かつてあった国家間の格差が縮まるにつれて、どこで産まれたかに関係なく、その人自身の能力で評価されるようになる。
つまり、ここでも能力による格差に転換される。

最近、「格差社会」とよく言われる。
しかし、格差は以前からあったのだ。
ただ格差を生み出す基準が変わっただけなのだ。

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

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「ピーター・リンチの株で勝つ」 ピーター・リンチ/ジョン・ロスチャイルド ★★★★★

2012年02月09日 | 感想文
タイトルの通り「どの株に投資すべきか」ということについて書かれている。

何度も読み返し、
その度に書いてある事を少しづつ実行していく。
株投資を行う上で、辞書のように使っていきたい本である。

とても簡単に要約するこういう事だろう。
正確に評価されていない割安な銘柄を見つけ、
その銘柄が妥当な価格まで上がるのをじっと待ち、
上がったと思ったら別の割安株に組み替える。


割安な銘柄を見つけるにはどうすればよいか。
それは身近なところから探せと言う。
そしてよく知っている銘柄に投資せよと。

一般の投資家の最大のメリットは、消費の最前線にいること。
それ故に、魅力的な商品をだしている会社にいち早く気づく。
プロがその会社の価値に気がつく前に、潜在的価値以下の価格で株が買えるのだ。
(ただし買う前に事前の調査はしっかり行うことが大切だと説いている。)

逆に成長産業中の成長企業に投資してはならないと言う。
だれもが注目しているが故に、割高になっている可能性が非常に高いのだ。
むしろ低成長産業の中にこそ、誰も注目しないために、埋もれている。

また、投資雑誌をみて銘柄を選んでもいけない。
そのように皆が注目している銘柄は割高になっている可能性が高いからだ

割安な銘柄を見つけ、分析し、購入する。
そしてじっと待つのだ。
本来あるべきその価値に見合う株価になるまで待つのだ。
その際、他人のアドバイスに惑わされないこと。
相場に惑わされないこと。
売り急がないこと。
自分の分析を信じてじっと待つのだ。
(ただし自分なりに常に保有銘柄の分析はしなくてはいけない。)

10倍、100倍になる株もある。
(むしろそのようになる可能性がある銘柄を買うべきである。)
そういった銘柄が一つあるだけで儲けられるのである。

まだ十分に理解しきれてはいない。
今後、より理解を深め、読書としてではなく、勉強としてやっていきたい。
そう思う。

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