ひとりごと

Oh my God!!

「仕事をしたつもり」 海老原嗣生 ★★★★

2012年06月29日 | 感想文
結局は、その本質を考えろ。
そういう事なのかもしれない。

何も考えず、量をこなせばよいのか?
本来の目的から逸脱していないか?
安全策や奇策に逃げて、本気で考えることを忘れてないか?

当たり前と言えば当たり前のことだ。
しかし、当たり前だからこそ大切なのだ。
当たり前だからこそ忘れがちなことなのだ。

数字をみたら、本当にその数字で妥当なのか疑う。
仕事をするときには、その最終的な目的にあったものであるか考える。
本当にやるべき事を真剣に考える。

しっかり実践するべし。

「米国製エリートは本当にすごいのか?」 佐々木紀彦 ★★★

2012年06月23日 | 感想文
日米のエリートの差はいったい何なのか。
そんな事を思いながら読んだ。

その答えは至極単純なものだった。
インプット量の差だ。
「インプット=勉強(知識を習得する行為)」とするなら、
単純に勉強量の差だ。

(著者は”インプット=読書”としている。
 ただし、単なる読書ではない。
知識を得ることを目的とした読書である。
 それならば、「インプット=勉強」と考えても問題ないだろう)

知力を決定づけるのは以下の3つである。
 ・多くの知識、経験があること(インプット)
 ・知識、経験を上手く整理し、つなげる能力(プロセス)
 ・整理された知識、経験をうまく発信する能力(アウトプット)

ここで最も大切なのはインプットだと言う。
基本的に、プロセス・アウトプットに関しては、
訓練すれば誰もが一定のレベルに達することができるからだ。

知識を整理する力とアウトプット能力がある程度あれば、
あとはインプット量こそが知力の大部分を決定づけるのだ。


日本人エリートに足りないのは、インプット量。
まずそこを意識したい。

「私は国に頼らずとも生きていける、しかし、私は国のために力を尽くす。」
そんなことが言えるエリートになりたい。

「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎 ★★★★

2012年06月09日 | 感想文
仰々しいタイトルだが、小説だ。
中学生のコペル君の精神的成長を題材にした小説だ。

読みやすい一方で、示唆に富む。

個人的に興味深かったのは、ナポレオンのくだりだ。

"英雄とか偉大とか言われている人々の中で、本当に尊敬できるのは、人類の進歩に役立った人間だけだ。"

そう。
まさしくそうなのだ。
人間の価値は、結局のところ、どれだけ人間進歩に貢献したか、なのだ。
どれだけお金を儲けただとか、
どれくらい有名か、ではない。

偉大とか英雄と呼ばれる人は、みななんからかの才能がある非凡な人たちだ。
ただ、「その人の人間としての価値は?」と考えたとき、彼らはその非凡な能力を使っていったい何を成し遂げたのかを考えなくてはいけない。
そして、その成し遂げたことは、人類の進歩に沿って行われたかを考えなくてはいけない。

それはなぜか。
どんな偉人も人類の進歩という長い歴史からすればちっぽけなものであり、
1人の人間の成し遂げたことなど、人類の進歩という流れに沿っていない限りは、みな儚く滅んでいくからだ。

だからこそ、人類の進歩に役立ったものだけが、本当に値打ちのあるものなのである。

「自分自身の価値は?」と考えたときに、一つの基準となる考え方だ。
自分は人類の進歩に役立っているのか。
それとも逆行させているのか。
しっかり考えて生きて行きたい。