膨れた顔で修羅は窓の外を見た。
魔界のドドメ色の空が広がる。
「海いきたかったなー・・・」
呟いた声に黄泉は仕事の手を止めた。
「修羅、仕方ないだろう?
人間界は天候不順だと言うし。」
朝蔵馬から掛かってきた海水浴中止の理由は
言葉で聞く前に黄泉の耳に飛び込んで来た落雷の音で
理解した。
あの雷の中海水浴はいくら妖怪とは言え危険過ぎる。
「来週は行ける?」
「駄目だな。」
「何でー?晴れるかもしんないのに。」
「土用波は危ない。」
なんでだよう、と剥れた修羅は海水浴中止の代わりにと
癌陀羅へと急遽帰って来た蔵馬のいる居間へと駆け込む。
蔵馬を、味方につければパパは絶対おちる!
と子供らしくない計算をしながら。
なのに。
「土用波は怖いから駄目。」
きっぱりと断られた修羅は地団駄踏んで泣いて海水浴に
行きたいと叫んだが両親はガンとして首を縦に振らなかった。
二人は泣き疲れて眠った修羅を見る。
「少し可哀想だったかな。」
「仕方ないだろう。
引き波は危ないのだから。」
「来年。」
「ん?」
「今年は何処にも連れて行ってあげれなかったから
来年は色々連れてかないと。」
顔を上げた蔵馬は黄泉を訝しげに見た。
視線に気付き黄泉は問う。
「なんだ?」
「・・・なんで笑ってるんだよ。」
「ああ、ちょっと、な。」
「変なやつ。」
再び視線を修羅に戻した蔵馬に解らぬ様口元を手で
覆い隠して黄泉は笑う。
『来年』も三人だ、と。
〜遊泳禁止の海岸の引き波はヤバい。
持ってかれそうになるので注意です。
昔はお盆過ぎると海水浴しない感じだったんだけど
今はどうなんでしょう?
剛鬼×蔵馬書いたので呪いよけの為に幸せ家族計画に
しました。黄泉様に捧げます(いらんって言われそう😗)
魔界のドドメ色の空が広がる。
「海いきたかったなー・・・」
呟いた声に黄泉は仕事の手を止めた。
「修羅、仕方ないだろう?
人間界は天候不順だと言うし。」
朝蔵馬から掛かってきた海水浴中止の理由は
言葉で聞く前に黄泉の耳に飛び込んで来た落雷の音で
理解した。
あの雷の中海水浴はいくら妖怪とは言え危険過ぎる。
「来週は行ける?」
「駄目だな。」
「何でー?晴れるかもしんないのに。」
「土用波は危ない。」
なんでだよう、と剥れた修羅は海水浴中止の代わりにと
癌陀羅へと急遽帰って来た蔵馬のいる居間へと駆け込む。
蔵馬を、味方につければパパは絶対おちる!
と子供らしくない計算をしながら。
なのに。
「土用波は怖いから駄目。」
きっぱりと断られた修羅は地団駄踏んで泣いて海水浴に
行きたいと叫んだが両親はガンとして首を縦に振らなかった。
二人は泣き疲れて眠った修羅を見る。
「少し可哀想だったかな。」
「仕方ないだろう。
引き波は危ないのだから。」
「来年。」
「ん?」
「今年は何処にも連れて行ってあげれなかったから
来年は色々連れてかないと。」
顔を上げた蔵馬は黄泉を訝しげに見た。
視線に気付き黄泉は問う。
「なんだ?」
「・・・なんで笑ってるんだよ。」
「ああ、ちょっと、な。」
「変なやつ。」
再び視線を修羅に戻した蔵馬に解らぬ様口元を手で
覆い隠して黄泉は笑う。
『来年』も三人だ、と。
〜遊泳禁止の海岸の引き波はヤバい。
持ってかれそうになるので注意です。
昔はお盆過ぎると海水浴しない感じだったんだけど
今はどうなんでしょう?
剛鬼×蔵馬書いたので呪いよけの為に幸せ家族計画に
しました。黄泉様に捧げます(いらんって言われそう😗)