アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

ボルドーへの出発の日 その2

2013年01月05日 | フランス Bordeaux~Paris
さて、すっかり暗くなった頃にボルドーの空港に到着

自分の荷物がなかなか出てこないのでハラハラしていたけどちゃんと出て
きてくれて一安心。外に出てみると、大きな銃を持った軍隊の人たちが
うろうろしていてビックリ。ここは空軍基地も兼ねてるって後で聞いた。

空港から街に行くため、1番の路線バスに並び「このホテルに行きたいのですが」
ってフランス語でドライバーに伝えホテルの名前を書いた紙を見せると、この
バスでいいとのこと 車両が2つジャバラで繋がってイモ虫みたい。
角を曲がるのが難しそうだ

ホテルは街の中心街ガンベッタにある「クール・ド・シティ・オテル・ボルドー
・クレマンソー」。はっきりと覚えていないけど30分くらい乗っていたかな?
ガンベッタという名前のバス停があったのでバスを降りてみた。でも、ホテルの
場所がわからない。見ていたドライバーさんがあっちって指さして教えてくれた。
(内緒だけど、実は乗るときにもちょっとしたサービスをしてくれました)

とは言え、しばらく歩いてもホテルの場所がやっぱり分からず、信号待ちの
若い女性に聞いたらスマホで住所を調べて教えてくれて、それでも入口が
わからず間違った方にうろうろ歩いてしまい、犬の散歩をしている女性に
聞いたら入口まで一緒に歩いてくれた みんな親切だなあ

 ホテルの入り口

気がつけばガンベッタ広場にはイルミネーションが輝きとてもきれいに装飾
されていた。パリと同様、寒くはなかった。予想外。


ホテルに入るとフロントのお兄さんが英語で「あなたは、なおこだね」って
向こうから声をかけてくれた。時間は9時くらいかな。たぶん、この時間まで
チェックインしていない日本人女性は私だけだったんだろう。
エレベータに乗って部屋に入ると、思ったよりも広くてきれいな部屋だった。

落ち着いたフローリングで、お風呂もバスタブがあるし、大きなテレビも
あって湯沸かしポットもある。窓からはトラムが走ってみるのが見えた。
そこのイルミネーションも赤と白で美しい。
←部屋の窓から←通りから


荷物を置いてくつろぎたいところだけど、まずはすでにボルドーに到着している
師匠の加納先生に連絡しなくちゃと思い、フロントのお兄さんに地図をもらって
先生のホテルに行ってみた。本当は空港から電話して、バスの時間を伝え、
バス停まで迎えに来てもらうはずだったけど、電話のかけ方がわからず手間取り
そうだったし、何時に着くのかもわからなかったら連絡できなかったのだ。
眠さの限界だったけど、先生を心配させてはいけない

先生のホテルまでは歩いて5,6分。ホテルの受付の人に呼んでもらって無事に
対面することができた。ファーストフード店でお茶をしながら他の人たちの
状況を聞くと、みなさん大変だったらしい。飛行機に乗り遅れたとかなんとか
いろいろな事情が重なりオランダに1泊することになってしまった方や、
前日に私と全く同じルートで渡仏したグループは荷物が届かなかったらしい。
着替えや作品が届かなくて困ったとのこと。私ひとりだったら大変だったなあ
とにかく、無事にボルドーに到着できて感謝です。

長い長い移動日が終わり、結局寝たのは12時過ぎでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボルドーへの出発の日 その1

2013年01月04日 | フランス Bordeaux~Paris
あけまして、おめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。

今日から、昨年フランスのボルドーで開催された展覧会についての
出来事を写真を織り交ぜながら日記風に綴ってみたいと思います。
よろしければお付き合いください。(blogって↑こういうものでしたね

初回の今日は、日本を発つ日の出来事。まだフランスに着いてなくて
今回は写真がまったくありませんがごめんなさい。文字ばっかです。

では、どうぞ!


2012年11月20日

フランスへ出発の日。夏の紙の温度での個展からずっと続いていた腰と脚の
痛みを残したままで不安の中、睡眠時間2時間で起床。出発前は時間がなくて
作品もワークショップの準備もままならない状態だったので、前日にやっと
荷造りを始めたら寝る時間がなくなってしまった

向こうでできるものは向こうでしよう。準備も寝るのも
そう決めてパッキング。スーツケース と友人に借りたコロコロ付きリュック。
それなら両手がふさがることがないから安心。それと、直前に購入にした
ポーターのショルダーバッグ。作品の持てる限りのものはショルダーバッグに
入れて機内持ち込みにした。

大きいものはスーツケースに。洋服など軽いものはリュックに入れた。
スーツケースには展示会場で使うかもしれないスチレンボードで作った
組み立て式のパネル(このパネルはいつも助けてくれるりかさんが作るのを
手伝ってくれました。ありがとう、りかさん)と使い捨てカイロが大きく
場所を取っているため、前回のパリには預け荷物はスーツケース1つで
足りたけど、今回はとても無理。

行きのルート はANAでセントレア8:20発→成田9:25着。
成田11:50発→パリ16:25(12.35時間のフライト)。そして、エールフランスで
パリ18:40発→ボルドー19:55着。到着も20日という、長い長い移動だけの日。
3年前はセントレアからパリまでJALで直行便が出ていたけど無くなっちゃって、
今回は成田経由になってしまった。

座席は国内は窓際、国際線の長いフライトは腰痛対策のために通路側に。
ずっと同じ姿勢だと固まっちゃって痛くて動けなくなるから行きは全部飛行機で
帰りはボルドーからパリまではフランスの新幹線TGVで移動予定。
飛行機も列車もホテルも全てネットで予約購入した。

展覧会メンバーは20人くらい?渡仏予定で、みんなそれぞれのスケジュールで
飛行機や宿泊場所を確保するという、基本的に現地集合・現地解散というかたち。
だから、基本一人旅。いつもは少し神経質になって到着してからのバスの乗り
換えのこととか、出入国の手続きについて直前まで調べたりするのに、今回は
時間も体力もない中だったので難しいことは考えられず、ひたすら
「パリ行きの飛行機に乗ったら寝よう」って考えていた。

だいたいボルドーの街の情報はあまりガイドブックには載っていなくて、
載っていたとしても行く予定のないワイナリーについての記事が多いから、
あまり情報を得られないままホテルを予約したり、ルートを考えるしかない。
だから、今回はガイドブックは購入せず、以前に買ったパリのガイドブックの
フランスの生活情報や空港の案内などのページを切り取って持って行った。

まず、成田について飛行機を降りて、やたら長距離をバスで移動。
成田空港は広いんだなあ。人生初の海外旅行でカナダに行って以来の成田。
ラウンジに行ってゆっくり休もうと思ったら、私の行こうとしていたラウンジは
出発時にしか行けなくて、乗り換え時には行けれないエリアにあると知り断念。
結局、搭乗口の近くで座ってぼーっとして過ごす。

食べ物の好き嫌いが多い私は、機内食のチョイスに失敗してはいけないと
出発前に2回の食事の和と洋をどちらにするかは事前に調べて決めていた
でも、座席が一番後ろだったせいで2回とも「もう洋食しか残っていない」との
理由で選ぶことができずショック1回目は和食を選ぶつもりだったのにな~。

私は魚が嫌いなので、とりあえず魚料理でなくてよかった。いつも
「両方数に余裕があるんだ、すごいなあ」と思っていたけど、後方で調整して
いたんですね。じゃあ、2回目は後ろから配るのかなって思ったけど、それはなし。
2回目の軽食はもともと洋食のつもりだったからよかったけど。

国内線から国際線に乗り継いでも、結局熟睡はできず、映画を観たり、うとうと
眠ったりしてパリに到着。入国に際して、機内で何かカードとか書くのかなって
思ったけど、いらないんですね。パスポート見せるだけで何も質問されず入国
できた。そして、ちゃんと荷物も一緒の飛行機に乗っていてねと祈りながら、
空港内をうろうろして時間をつぶす。

ターミナルの移動のために無料のシャトルに乗り、夕暮れの空港内を移動
パリは思ったほど寒くなかった。そして、私がうろうろしていると「何かお困り
ですか?」と空港の係員さんが何度か声をかけてくれて、親切に教えてくれた。
シャルル・ド・ゴール空港の良い評判はあまり聞いたことなかったけど、
けっこう親切じゃん!って思った

さて、パリからボルドーまでの飛行機に乗り、ジュースを飲んだとたん、
意識が遠のくように眠りについた。何時間起きてるんだ?もう、限界。
空港からホテルまでの行き方のことなど考える暇もなく

その2へつづく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする