アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

捨てられない切れ端

2014年02月17日 | 作る
ここ数日は、まこさんの美容室に飾るロゴのパネルを貼っている。

下張りを貼っては乾かしを2回。そして、今は本張りを乾かし中。
カップに入っているのは、自家製の生麩糊。

結局一子さんに協力してもらって、照明のセッティングからやり直しになった
2コ目のパネルですが、実際に設置して照明を当ててみないと、どんな具合の
色合いになるのか分からなくて心配。納得いくようにやらせてねとお願いしてあるので
納得がいかなければまた作り直すだけですが。

すでにデザインがあるものを、形にするって難しいですね。
いちから自分で作るのも大変ではあるけれど、自分の納得のいくように作って
完成も自分で決められる。でも今回のようなオーダーは、きれいに作るのはもちろん
大事だけど、和紙で作っているという特徴を残したり役割を持たせないと、私が私の
和紙で作る意味がない。

うまく設置できて、まこさんに気に入ってもらえるといいなあ。
やり直しばかりだと、まこさんも心配になっちゃうよね。


そして、それを貼り終えて残った和紙の切れ端。これが捨てられません。

たくさんあるときは、また水に溶いて漉き直すこともあるし、何かの作品にちょこっと
使うときのために貯めていたりします。そしてなぜかしばらくは、しまう気になれず
何日間は作業台の上に置いているんですが(だから周りがいつも片付かなくて、
いつも散らかっている!)そんな切れ端をぴあくんは巣作りに使おうと、持って
行ってしまうんです。

なんてメルヘンな仕事場
コメント
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