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甘えんじゃねえよ(ルネッサンス吉田)

2009-11-29 | BL漫画感想

「甘えんじゃねえよ」 ルネッサンス吉田

とりあえず今年度(2009年)BL部門においてワタシ的新人賞のようなものがあったら、
迷わずこの人を選ぶだろうなという程の作家さんです。
一番良かった作品(作家)というワケではないけど、この人を今年推さずに誰を推すんだ、
と思うから。
前に出た「茜新地花屋散華」の時にも書いたけど、もう漫画というよりは小説といった
方がいいんじゃないか(笑)と思うくらいの圧倒的なモノローグの量。そして文体。
今回はまたマニアックで、どこまでもネガティブに落ち続けるクリエイターたちが
何かをきっかけにほんのちょっとだけポジティブに戻る、再生しようとするような話が
多かった。
インジケーター的に言うとものすごいネガティブMAXまでいっちゃって、ほんの2、3
レベルくらいポジティブ回復(笑)みたいな。え、そんなちょっと?ってカンジの。
とにかく凄まじいネガティブっぷり&マニアックぶりなんで、読み手を激しく選ぶとは
思いますけどね、今回も。
男がいてそこに愛(とか恋とか)がらみの話があれば、それはもうすでにBでLなんだと
思うから(笑)これでもきっとBLでいいんだろうと思うよ。既存の作家さんや作風には
他に類を見ないからBLでいーの??と疑問視する人も多いかもしれないけど。
この人の作品は同人誌も読んだことあるんですが、やっぱりかなり異質でした。
二次創作(あの作風で 笑)でありながらオリジナルのような個性的すぎる空気感は
同人誌でも変わりません。(装丁も似てますよね)
名前が違うので同人活動の方はどんなものを描いてるとかここで書けませんが、
ご本人のサイトではどちらについても明記されてるんで行ってみたら良いと思います。
(某マンガのカプ、エ●●イ本とか読みました(笑)。女殺油地獄・・・じゃなくてそんな
ようなタイトルの 笑)

で、この人はナンバーガールが好きっていうより向井が好きなんですね。きっと。
恋愛感情がわからない的なことはずっと昔から向井がよく言ってたことだし、言葉の
チョイスとか文章がもう向井っぽい(笑)。
(※恋愛感情が云々に関して・・・向井いわく性的な欲求は感じてもそこに恋愛的な
感情=好きとか愛してるとか、は思わない、理解できないっていうことをかつてよく
インタビューなんかで話してた。・・・男としてサイテーであるという露呈(笑)じゃん)

今回の作品集は前作のような”救い”的な要素が少ない、圧倒的に救われ感は
低い(笑)ので、読後がちょっとツライかも。
でも次にどんなものを見せてくれるのか、すごく楽しみです。
マニアック街道を突っ走って下さい。
※なんか最近のBL漫画誌ってやたらと「お題」的なものがあるけど、そういった型にはめる
必要の無い作家さんもいると思うし、もっと自由に描かせてあげたらいいのにと思う。
特にこの人は(笑)。お題(特集)と関係ないものになったっていうあとがきが多かったんで、
そんなものに縛られるってか押し込める必要があるのかな、とすごく疑問に思った。

◆前作「茜新地花屋散華」についての感想  感想


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