お稽古日記・英国演劇とフェミニズム!・上海バンスキング

3月10日
演劇お稽古日記・たまにはアカデミックに

10時環境省・12時浦和プロデューサー打合せ・13時さいたま区役所
19時30~英国演劇とフェミニズム・国際演劇協会・ユネスコ
*リア王の娘たち 観劇
善悪の両極端に分けられたリア王の3人娘たちを女性の視点から解体し、新たな物語として再生させた作品。
男性によって作り出された虚構やシステムにより「娘」「女」としての役割に拘束されていく3人の女性たちの悲劇。
☆久し振りでフェミニズム・ジェンダーの原点です。浦和市女性政策委員を10年やりましたから、男性によって作り出された虚構やシステムといった言葉も今となっては懐かしいです。

若い女性たちに、ちょっとパンチ効かせます!
今は女性(母親)によって作り出された“女性に近い男性”が、その自分で解消することのできない男性としての衝動を止められずに、家族殺人に至っている例を数多く目にしませんか。歯医者さんの息子が妹を殺害したり。男性としての確立がないから、女性へのいたわりもないし、人間としての優しさもないのです。

だから日本でのジェンダー活動は基本からはずれた感じがして止めました。

☆観劇の感想
面白かった。
しかし女優さんがもう少し上手なら、これは上手下手ではないのかもしれないが、セクシーなら、女の匂いがしたら!もっと面白かっただろうが実感です。
女の匂いがする女優さんは一級品です。これは覚えておいてください。
セリフが上手とか演技が上手の前に、女の匂いを感じさせること。これって才能かな。
「アン」も同じです。子役はまあ可愛い!と観客が同時に思えば大したものです。
可愛いというのも難しくて、なかなか可愛い演技ができない。可愛らしく見えないのです。
ブロードウエイの「キャバレー」を見た人は幕が上がってたむろするダンサーが“むせかえるような女の匂い”を発散させていてドキドキしするのを覚えているでしょう?あれですよ。

上海バンスキング
昨日久し振りでテレビで見ました。
吉田日出子さんは好きな女優さんです。ときには甘ったるい女の匂いをさせて。
この演出家・串田和美さんはもちろん有名な演出家です。

何故そのことを思い出したかというと、1989年私は野村美智子さんというジャーナリストにお会いして「ナチスのアウシュビッツ収容所で子供たちが描いた詩・絵画の展覧会」のお手伝いをほんの少ししました。それが縁で1990年「アンネの日記」の公演に入ります。
彼女は早稲田小劇場の女優さんでもあったということで、串田さんの奥さんもこの活動に加わっていました。20万人の観客を動員したと記憶しています。
ご無沙汰していますがお元気でしょうか。急に思い出しました。

ときどき自分の人生の中で出会った素晴らしい人たちを思い出します。
その時は気が付きませんでしたが、幸運だったと思います。今度水森亜土さんに会った話も書きます。

明日のお稽古・予定
浦安会場打合せ・NTTドコモ様表敬訪問
18:00からオリンピックセンターお稽古
歌える限りの曲(ヘンゼル含む)とダンスをおさらいします。

代表 小池雅代
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

赤毛のアン・そして森は生きているお稽古日記・高橋尚子選手・

「赤毛のアンお稽古日記」
3月9日
横浜公演・浦安公演
オリンピックセンター 主役キャストさんが勢ぞろいしました。
きっと良い舞台ができると思います。

「そして森は生きている」
琵琶湖ホール公演のため秀明チームが見学に見えました。
久し振りで・トロル・ペルシャ・ガーシュインを踊りました。
こちらもしっかり用意しましょう。

「ヘンゼルとグレーテル」
本日練習の手が回りませんでした。朝露の精が急に交代です。このところ連絡ミスが多く出演者交代がちょっと気になります。
二期会のプリマに代役探しをお願いしたので大丈夫と思います。

「赤毛のアン」の魔法
☆4年前に水戸公演でキャンドルを踊ってくれた大学生が本日練習場に来てくれました。最初会った時は悪いけれど“山猿ゴリラ”みたいな感じでしたが、見る見るうちに洗練されて見事にいい男になりました。
水戸のメンバーは、皆最初見たときとは別人のように変身しました。最初の写真を見れば良く分ります。「赤毛のアン」との出会いが人生を変えます。みな頑張ってください。これが魔法といわれるゆえんです。

さんざん教えられてやっと出演して、そのまま終わりの男子が多いなか、初めて恩返しの公演参加です。(恩知らずのままかと思っていました)
恩は返すものです。あたり前のことですが今回はとてもうれしいです。よろしく。

何回も書いていますが、ここは芸能人を作る場所ではありません。
コンコーネ50曲を歌える人が20人を超えて、モーツアルトの「魔笛」が使えるようになったのです。16年かかりました。
ダンスも踊れる人が20人超えてやっと見られるようになりました。これも16年です。その上に新人が載っているのです。だから「赤毛のアン」は作品として完成しました。

参加者は皆きちんと社会人になって税金払って、国連クラシックライブ協会の応援団になってほしいです。

「赤毛のアン」主役アン・ダイアナをやった人は2回目のチャンスをもらって初めて自分が何をやったか分るでしょう。
主役をやるということは、責任とリーダーシップを育てることにつなげてほしいのです。ほとんどが“主役をやった”というだけで、責任もリーダーシップも持たないまま消えていきます。とても残念ですね。

高橋尚子選手
私はこの活動を始めてから「赤毛のアン」の公演が終わって皆と別れるとき以外、涙等こぼれたこと無いのに、テレビで敗戦のインタビューを受けている彼女を見て切なくて涙がこぼれました。
私もまた、遊ぶ時間も、テレビみる時間もなくピアノのお稽古してお稽古してお稽古して、芸大も落ちたし、小学校4年生から受け続けたコンクールも本選に残れなかった思い出を持っています。
25歳の時、最後になったコンクールの落選通知を郵便受けから取って、そのあと馬鹿みたいに庭に立ちつくしました。

高橋選手は35歳ですよね。
私は32歳の時最初のオペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」をやりました。子供も2人いたし、昨日書いたとおりとても口では言えないほど大変だった。

でも高橋選手に限らず、誰でも何かやろうとしたら、楽な人生はありえません。

思い続けていればきっと夢はかなう!という裏側には、忍耐・努力・我慢・根気・継続・貧乏というものが行列しているのです。

大変な事とは分っていながら、きょうも練習場で激を飛ばして帰ってきました。
生きている時間は誰でも限られています。自分の好きなことが少しでも世の中の役に立つなら、うれしいですよね。

お休みなさい。高橋選手に何か良いことが訪れますように。
代表 小池雅代
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )