赤毛のアン・そして森は生きているお稽古日記・高橋尚子選手・

「赤毛のアンお稽古日記」
3月9日
横浜公演・浦安公演
オリンピックセンター 主役キャストさんが勢ぞろいしました。
きっと良い舞台ができると思います。

「そして森は生きている」
琵琶湖ホール公演のため秀明チームが見学に見えました。
久し振りで・トロル・ペルシャ・ガーシュインを踊りました。
こちらもしっかり用意しましょう。

「ヘンゼルとグレーテル」
本日練習の手が回りませんでした。朝露の精が急に交代です。このところ連絡ミスが多く出演者交代がちょっと気になります。
二期会のプリマに代役探しをお願いしたので大丈夫と思います。

「赤毛のアン」の魔法
☆4年前に水戸公演でキャンドルを踊ってくれた大学生が本日練習場に来てくれました。最初会った時は悪いけれど“山猿ゴリラ”みたいな感じでしたが、見る見るうちに洗練されて見事にいい男になりました。
水戸のメンバーは、皆最初見たときとは別人のように変身しました。最初の写真を見れば良く分ります。「赤毛のアン」との出会いが人生を変えます。みな頑張ってください。これが魔法といわれるゆえんです。

さんざん教えられてやっと出演して、そのまま終わりの男子が多いなか、初めて恩返しの公演参加です。(恩知らずのままかと思っていました)
恩は返すものです。あたり前のことですが今回はとてもうれしいです。よろしく。

何回も書いていますが、ここは芸能人を作る場所ではありません。
コンコーネ50曲を歌える人が20人を超えて、モーツアルトの「魔笛」が使えるようになったのです。16年かかりました。
ダンスも踊れる人が20人超えてやっと見られるようになりました。これも16年です。その上に新人が載っているのです。だから「赤毛のアン」は作品として完成しました。

参加者は皆きちんと社会人になって税金払って、国連クラシックライブ協会の応援団になってほしいです。

「赤毛のアン」主役アン・ダイアナをやった人は2回目のチャンスをもらって初めて自分が何をやったか分るでしょう。
主役をやるということは、責任とリーダーシップを育てることにつなげてほしいのです。ほとんどが“主役をやった”というだけで、責任もリーダーシップも持たないまま消えていきます。とても残念ですね。

高橋尚子選手
私はこの活動を始めてから「赤毛のアン」の公演が終わって皆と別れるとき以外、涙等こぼれたこと無いのに、テレビで敗戦のインタビューを受けている彼女を見て切なくて涙がこぼれました。
私もまた、遊ぶ時間も、テレビみる時間もなくピアノのお稽古してお稽古してお稽古して、芸大も落ちたし、小学校4年生から受け続けたコンクールも本選に残れなかった思い出を持っています。
25歳の時、最後になったコンクールの落選通知を郵便受けから取って、そのあと馬鹿みたいに庭に立ちつくしました。

高橋選手は35歳ですよね。
私は32歳の時最初のオペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」をやりました。子供も2人いたし、昨日書いたとおりとても口では言えないほど大変だった。

でも高橋選手に限らず、誰でも何かやろうとしたら、楽な人生はありえません。

思い続けていればきっと夢はかなう!という裏側には、忍耐・努力・我慢・根気・継続・貧乏というものが行列しているのです。

大変な事とは分っていながら、きょうも練習場で激を飛ばして帰ってきました。
生きている時間は誰でも限られています。自分の好きなことが少しでも世の中の役に立つなら、うれしいですよね。

お休みなさい。高橋選手に何か良いことが訪れますように。
代表 小池雅代
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