しーさるの鉄日記

JRグループ他3/14ダイヤ改正(北陸編)



JRグループ3月14日ダイヤ改正、北陸地方のJR、あいの風とやま鉄道、福井鉄道の改正概要は以下の通り。

●大阪発10時42分の「サンダーバード17号」を金沢行から和倉温泉行に延長変更する。(金沢発13時27分)代わりに、大阪発10時12分の「サンダーバード15号」を和倉温泉行だったのを金沢行に短縮変更する。

●和倉温泉発8時41分の「能登かがり火4号」を9時02分発に、14時30分の「能登かがり火8号」を15時19分発に繰り下げる。

●金沢発5時00分の「しらさぎ52号」を金沢発5時10分に繰り下げる。また、越美北線の越前大野発始発と小浜線の小浜発始発の時刻を10分繰上げ、この「しらさぎ52号」に接続させる。

●小浜線において、平日朝に敦賀発6時50分の小浜行を新設する。これに伴い、小浜発6時10分の敦賀行を小浜発9時00分にシフトする。

●越美北線において、朝時間帯の越前大野発九頭竜湖行、福井発越前大野行、九頭竜湖発福井行、越前大野発福井行を20分ずつ繰り上げる。

●高山線において、猪谷発7時51分の列車を7時48分に繰上げ、速星での停車時間を見なおし、富山着を8時55分だったのを8時46分に繰上げる。

★あいの風とやま鉄道

●富山発6時37分の黒部行を新設する。

●富山発15時40分の泊行、泊発16時46分の高岡行、高岡発18時06分の富山行を4両で運転する。

●泊発21時08分の富山行を6分繰上げ、新幹線や高山線への接続を改善する。また、高岡着20時13分の城端線から富山方面泊行への接続を見直す。

●泊発11時59分の日本海ひすいライン直江津行を11時43分に繰上げて、あいの風とやま鉄道からの接続を改善する。

★福井鉄道

●平日ダイヤにおいて、神明発6時53分の田原町行、田原町発7時52分の福井駅行、福井発8時10分の田原町行を増発する。

●福井駅発6時52分の急行越前武生行を区間急行に格下げして、神明から先で各駅に停車させる。

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JRグループのダイヤ改正、北陸地方では七尾線特急や朝の列車を中心に見直すことになった。

まず、大阪発10時台の七尾線直通「サンダーバード」は、武生、鯖江、小松停車にも停車する15号から、それらを通過する17号に変更、金沢での13分停車は7分停車に見直す。このことで、大阪から和倉温泉まで3時間55分かかっていたのを3時間48分に短縮させる。金沢発は13時09分だったのが27分に変更、12時52分着の「かがやき」からの接続時間は拡大するが、13時09分着の「つるぎ」からは新たに接続する。

七尾線に直通する「サンダーバード」は20分繰り下がったが、その折返しの「能登かがり火8号」は49分とさらに繰り下げている。和倉温泉発15時19分となったため、和倉温泉着15時12分の「のと里山里海4号」からの新たに接続するようになる。改正前の「のと里山里海4号」は普通列車ですら43分接続だったから、大きな改善だ。

改正前の金沢着は15時43分、しらさぎ5分、サンダーバード17分、かがやき12分接続となっていた。それが今回の改正では金沢着は16時30分に変更、しらさぎ18分、サンダーバード25分、かがやき20分と駅構内でお土産を買うくらいの余裕は出てくる。改正前で「のと里山里海4号」から普通列車に乗り継いだ場合は17時25分着だったから、穴水方面からは1時間近く繰り上がったことになる。なお、時刻繰り下げとなった「能登かがり火8号」は宇野気で普通列車から9分で接続、このことで特急通過駅からの利便性も確保する。

それ以外にも朝時間帯の上り「能登かがり火」の時刻を繰り下げ、和倉温泉で宿泊した客の利便性を向上させる。それでも朝食食べてから9時だと少しせわしい感じがするから、10時14分のサンダーバードの方が利用者が多いだろう。のと鉄道の方はスジを変えてないので、接続時間は30分近くになる。繰下げとなった「能登かがり火」は高松で25分前の普通を追い抜く。金沢着は10時05分、時刻が繰り下げられたためか東京、大阪、名古屋方面への接続は悪くなっている。能登半島から金沢へのビジネス、観光のための列車という位置づけなのだろう。

早朝時間帯では朝一番の米原行「しらさぎ」を繰り下げて、越美北線、小浜線の朝一番の列車から接続するようになった。米原行「しらさぎ」が時刻繰り下げとなったのは、「ひかり」の米原停車が7時06分から7時17分に繰り下げになったためだ。「ひかり」は11分繰下げになったものの、名古屋まで3分、東京まで9分の時間短縮を行ない、東京着は2分繰下げになっている。福井から東京までの所要時間は3時間51分から3時間42分に、金沢から名古屋までの所要時間は2時間34分から2時間32分に短縮する。なお、火~金については名古屋で「のぞみ」に乗り継げば15分早く着くことができる。越美北線、小浜線沿線からは、改正前は、40分後の名古屋行「しらさぎ」への乗り継ぎだったが、朝一番の「しらさぎ」に乗ることで名古屋や東京着が30分繰り上がることになった。

「しらさぎ」の福井発は6時丁度だけど新幹線の敦賀延伸後はどうするのだろう。福井発敦賀行が設定されなければ、始発は金沢発で6時30分近くになると思うのだけど。島式だから始発列車が設定されない可能性があるのだな。北陸新幹線が大阪方面へ延びても、福井県内から名古屋・東京方面へは米原経由が最短になるのだけど、リニアの開業後は、敦賀、米原、名古屋での乗換が必要になる。リニアで東海道新幹線に余裕ができるのなら、敦賀から米原間の新幹線を検討しても良さそうだけど、福井県だけでは弱いか。


小浜線は敦賀着625、713、802、858、929となっていたのを612、734、834、909、1005と変更する。北陸本線上り特急の時刻は737サ、801サ、812し、838サ、912し、939サ、1010サといった具合、「サンダーバード」へは接続が良くなった一方、8時台の「しらさぎ」への接続は悪くなった。9時台の「しらさぎ」も3分接続でギリギリだけど。
改正前の小浜から敦賀までの所要時間は敦賀着802が84分、858と929は74分だった。802着は十村で5分、美浜で8分、粟野で6分停車していたからだ。改正では交換待ちの時間を調整して、敦賀着734は70分、834は68分、909は63分と10分前後短縮させている。東舞鶴から敦賀までの所要時間も2時間20分前後かかっていたのを2時間前後に短縮させている。

東舞鶴方面については、7時台に敦賀方面から小浜に着く列車を36分1本だけだったのを、24分と56分の2本にして、通学客の混雑緩和を図る。新設の敦賀発6時50分小浜着7時56分は平日のみの運転、先述の朝一番の「しらさぎ」から18分で接続する。この列車の前の3本は10分前後繰上げ、次の列車は10分前後繰り下げている。舞鶴線は改正であまり時刻を変えてないので、10分繰上げの列車は10分前後の接続時間に、8分繰下げの東舞鶴着9時44の列車は福知山行への接続時間が2分になった。

越美北線は先述の朝一番の列車以外に、7時39分着を23分着に、8時33分着を12分着に繰り上げる。このことで福井駅近辺の会社に8時半に出社する人が、気軽に利用できるようになる。また、福井発7時39分の米原行「しらさぎ」、7時31分と8時19分の普通芦原温泉行、8時31分の金沢行「サンダーバード」、越前花堂発8時16分の普通敦賀行に新たに接続する。

高山線では猪谷発7時51分を7時48分に繰上げ、速星での13分停車を取り止め、富山着を8時55分から8時46分に繰り上げている。越中八尾方面からの所要時間は短縮されるものの、新たな列車からの接続じゃない。

あいの風とやま鉄道では、富山発6時38分の黒部行を増発することに、このことで6時23分から7時08分まで15分の運転間隔になる。この列車以外の増発がないことから黒部発7時14分の高岡行の送り込み回送を営業運転化したものだと思われる。

泊発21時08分富山着21時54分の列車は、泊発21時02分富山着21時48分に繰上げ、富山発21時56分の金沢行新幹線、21時58分の長野行新幹線、21時54分の猪谷行に新たに接続する。ほぼ同時に発車しているにも関わらず、タッチ差で接続してなかったのね。黒部以西では21時25分着から、泊~黒部間では21時10分着から乗り継ぐことになっていたのが、それぞれ23分、38分繰り下がる。また、魚津着が21時24分になったから新魚津発34分の宇奈月温泉行に乗り継ぎが可能に、富山駅でも路面電車への接続時間が3~4分しかなかったのが、10分くらいに拡充している。

福井鉄道では平日朝に増発することに、まず、神明発6時44分と7時05分の間に6時53分の田原町行を新設する。浅水で2分、江端で3分停車するので一本前の列車より5分遅く走行、田原町には7時34分に到着するが、1分のタッチ差で三国港行に接続しない。その折返しの福井駅行は田原町発7時52分、7時33分と8時04分の間に設定される。このことで田原町着7時48分の三国芦原線列車から福井城址大名町方面へのアクセスを向上させる。福井駅発8時10分は田原町着8時21分、西長田ゆりの里行が同時刻に発車するのだけど、信号のタイミングを考えると乗り継ぎ不可能だと思った方がいいだろう。HPでも次の8時49分への乗り継ぎになっているし。

区間急行は前回の改正で廃止となったが、今回の改正では復活することになった。2016年の設定からわずか3年で廃止になった区間急行だが、わずか1年で急行からの格下げという形で復活となる。そのため、前回改正で廃止になった列車より40分ほど早い時間帯だ。格下げといっても、西山公園、サンドーム西、スポーツ公園に停車するだけだが、北府での交換が家久で4分停車の交換に変更、越前武生着が7時41分から7時49分に繰り下がる。そのため、武生発7時52分の「しらさぎ」への乗換ができなくなっている。とはいえ、神明以南では運転間隔が13分毎となり、通学での利便性が向上する。


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