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しーさるの鉄日記

羽越本線を快速海里で

新潟からは快速『海里』で羽越本線を北上することにした。快速『海里』は、485系『きらきらうえつ』から引き継ぐ形で2019年10月にデビュー、新潟駅が高架になった翌年のことだった。充当車両は、東北地方を中心に運用されているHB-E300系、『きらきらうえつ』は電車だったが、気動車にすることで非電化区間も走れるようになった。E653系を改造する手もあったはずだけど、コロナ前で運用に余裕がなかったのだろう。水色のフレッシュひたちを首都圏に返したのは2023年だったし。

『海里』は、酒田寄先頭の1号車は定員30名の指定席、リクライニングシートのシートピッチは1200ミリ、スペーシアXに匹敵し、『きらきらうえつ』の970ミリは勿論、新幹線グリーン車の1160ミリも上回る。『いなほ』のグリーン車は3列シートでシートピッチ1820ミリだし、羽越本線だけ格が違う感じがする。1号車からは、運転席越しに前面景色が眺められるだけでなく、運転席仕切りのモニターからも前面景色が見える。2号車はコンパートメントが8室32席、扉がないものの座席の幅を広げて、フルフラットにすることが可能だ。3号車は売店とイベントスペース、記念スタンプも設置されている。リゾートしらかみの津軽三味線の生演奏のようなイベントはないから、イベントスペースを使う機会は少ないと思われる。4号車はダイニング車両、2人向×4、4人向×3、2人海向×2の計24席、食事付き旅行商品専用車両なので、指定席の客は入ることができない。旅行商品は食事付きで酒田まで11,700円、弁当とお茶のライトコースでも7,100円かかる。運賃+指定席が3,920円だから、ずいぶん高価な食事になる。編成の定員は86名、同じ4両編成の『きらきらうえつ』は先頭車38名、中間車は40名とラウンジ、茶屋の0名の計116名だから、1両分くらいは減っている。

新潟を職員の送迎を受けながら、10時11分に発車した。数分くらい50キロで流すが、貨物ターミナルの辺りから90キロまで加速する。大形を普通新潟行と交換しながら通過、阿賀野川を渡った後、早通の前後にカーブがあるので60キロまで減速するが、その先直線が続くので95キロまで出す。豊栄の手前にカーブがあるので、50キロで通過、そのあとは70キロで流して走る。10時33分西新発田で運転停車、普通吉田行との交換のために4分近く停車する。後述のSL運転に伴う時刻変更で、この先村上まで普段より遅れることになる。10時42分にゆっくりと新発田に到着、隣席の夫婦が下車した。新発田まで行く白新線は、新潟発9時44分から10時39分まで開くから、9時51分着の『とき』からの場合、課金して『海里』を短距離利用する客もいるのではないかと。

新発田を出て羽越本線に入ると、運転先後ろのモニターは、前面展望から海里のプロモーションビデオに切り替わる。列車は90キロまで加速するが、すぐに加治川辺りで70キロ以下まで減速する。金塚を50キロで通過、さらにポイントで35キロ制限を受ける。金塚から次の中条までの3.8キロは単線となる。中条発10時56分、90キロまで出すがすぐに70キロまで減速する。再び100キロ近くまで加速して、坂町には11時03分に着いた。坂町を出て、次の平林からは再び単線に、岩船町通過時は70キロだが、ポイント制限で40キロまで速度を落とす。再び100キロ近くまで加速して、村上には11時03分に着いた。山側1番線には昨日と今日だけ運転の『SL村上ひな街道号』(以下SL列車)が停車していた。SL列車から海里へは8分で接続するため乗り継ぎ客が多かった。SL列車は新津を8時59分に出発、新発田で22分停車した後、1時間近くかけて村上に着いた。今朝、新潟を26分早く出れば、上所、小針に寄りながら、SL列車に乗れたのだけど、元々今日予定していた旅行ではなかったし、SL列車の運転自体今日初めて知った。『SL村上ひな街道号』の客車は電気機関車を連結して、『EL村上ひな街道号』として15時42分に折り返し、SLとDLは別途回送されることになる。

村上発11時15分、村上からは普通列車の本数が激減して、酒田行が10時24分から13時41分までないから、18きっぱーにとっては840円の課金だけで乗れる『海里』はありがたい。村上から桑川までは複線、単線、複線と駅間ごとに変わる。下り線なので海沿いを70キロくらいで進むが、上り線だと2333mの村上トンネル、2271mの第2馬下トンネルを通過するので、海の見える区間は比較的短い。観光徐行もしたためか、桑川には3分遅れの11時34分に到着、中線で12時06分まで停車することになった。11時53分頃に『いなほ』が通過するようなので、撮影してから道の駅笹川流れ・夕日会館で買い物しようと思っていた。ところが『いなほ』は8分遅れ、通過したのは『海里』の発車5分前だったので、買い物を諦めた。ちなみに『いなほ』は4両で『しらゆき』塗色の編成が充当されていた。

桑川を出ると、2駅先の越後寒川まで9.2キロの単線になるので、上り列車からも海が見える。時速40キロの観光徐行をしたため、越後寒川まで17分かかった。上りが越後寒川発11時14分の普通から13時10分の『いなほ』まで開くので、12時台に単線区間で徐行しても支障はない。越後寒川を出ると、複線区間に入り加速する。上り線は1987mの新勝木トンネルを通過、下り線は海近くを走るもののトンネルが多く、海が見える時間は短い。次の勝木から府屋までの3.1キロは単線区間、12時30分に80キロで府屋を通過して複線で山形県に入った。勝木と府屋は、『きらきらうえつ』が停車していたが『海里』は通過になる。そのため、特急『いなほ』が全て停車するのに、臨時快速が通過する珍しいケースになってしまった。鼠ケ関も『きらきらうえつ』が停車していたが、『海里』は85キロで通過する。次の小岩川からあつみ温泉までの4.4キロは単線、1395mの住吉山トンネル、1808mの宮名トンネルが完成したものの、明かり区間の橋梁などの整備に費用対効果が見合わず、単線のままとなっている。観光徐行したものの、あつみ温泉にはほぼ定刻の12時41分に着いた。桑川からの所要時間は、7駅通過で普通列車より少し早いくらいだ。

あつみ温泉を出ると、鶴岡駅前後1駅間以外は複線となり、複線は酒田の1駅先の本楯まで続く。海沿いを80キロで走行、五十川駅を通過すると、1977年に複線化された際の新ルートを走るようになり、長さ1854mの鳶ヶ沢トンネルを通過する。小波戸を12時50分に通過した後、最後の観光徐行をすることに、下り線は海沿いを走るが、上り線は1808mの八森山トンネルを通過する。この区間は1978年に最後に複線化したところになる。海から離れると、90キロ近くまで加速、三瀬を56分に通過した。羽前大山を通過すると12.6キロ離れた藤島まで単線となる。そのため、羽前大山と鶴岡の間に西鶴岡信号場、鶴岡と藤島の間に幕ノ内信号場がある。鶴岡から幕ノ内信号場の間以外は複線化できる用地があるが、列車密度を考えると3キロ間隔の交換設備で十分だと思う。

鶴岡着は3分遅れの13時09分、6分停車を3分停車に短縮して遅延を回復させた。先日のダイヤ改正で新潟~新発田間で1分増、桑川での停車時間を35分から37分に、鶴岡ですぐに発車していたのを6分停車にしている。そのため、鶴岡から先は改正前より9分繰り下げとなっている。鶴岡を出ると80キロで少し走ったあと100キロまで加速する。藤島から再び複線に、ポイント制限で60キロまで減速するが再び加速する。余目で陸羽西線代行バスに乗り換えるため、13時25分に下車、3時間以上の長旅だったが、シートピッチの広い席だったため、快適だった。

余目では15分の乗り換え時間があったので、駅前の庄内町新産業創造館クラッセでお土産などを買った。クラッセは鞘に囲まれた米倉庫を改修した上で、2014年にオープンした。オープンの後、一度は余目は通ったはずなのだけど、ここに寄るのは初めてだった。クラッセの中にはお土産物屋やパン屋の他、観光案内窓口、特産品を加工できる工場、貸オフィスが入居している。

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