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しーさるの鉄日記

陸羽西線代行バスで新庄へ


余目からの陸羽西線は、高屋道路のトンネル建設関連工事に伴い、2022年からバス代行となっている。当初予定では2024年度中までとなっていたが、去年11月に2025年度にずれ込む見通しが発表された。代行バスは高速バス用のJRバスが充当されているので、リクライニングすることができる。乗ったバスは、狩川、古口のみ停車のタイプ、時刻通りだと余目から71分かかる。快速のうち、狩川を経由せずに古口まで通過するタイプは10数分速くで、新庄から余目まで60分を切る。先日のダイヤ改正ではそれが新庄~酒田間で2往復新設され、新庄と酒田の間を84分で結ぶようになった。下り快速バスは山形新幹線から8~14分で接続を受けるが、上り快速バスから山形新幹線へ70分以上待たされることになる。但し、14時05分着の場合、19分の普通列車に乗り継げば、山形で新幹線に14分で乗り継げるが、東京着は72分待つ場合と12分しか変わらない。12時台に酒田から東京へ行く場合、羽越本線普通と上越新幹線を乗り継いでも、陸羽西線快速バスと山形新幹線を乗り継ぐ場合と変わらない状況だ。

快速バスは新庄から余目まで58分~71分だが、各停バスは新庄~古口間でバイパスを経由しないので新庄から余目まで89分、新庄~酒田まで123分かかる。鉄道の時は新庄から余目まで46分、新庄から酒田まで最短63分、上り快速『最上川』ではそれぞれ40分、51分だった。快速バスだと余目までで10分以上増、酒田までで普通列車より20分増だが、各停バスだと倍くらいになっている。

余目発13時40分、乗客は自分以外に8人だった。余目駅を出て、県道117号で羽越本線をオーバーパス、国道47号を55キロ前後でゆっくり走る。3キロほど走ると南野駅バス停の近くを通過する。余目第四まちづくりセンターの駐車場に上下共用であり、鉄道駅からは1キロ以上離れている。国道から外れた所にあるが、通過する快速バスと各停バスとの時間差はない。さらに2.5キロ走ると、国道から右にそれて県道で狩川の町の中に入っていく。狩川駅前には13時56分に到着して、1人乗ってきた。発車まで3分の時間調整を行うことに、南野駅に寄るバスは数分のタイムロスが生じるから、時間調整はしないのだろう。2キロ走って国道と再び合流、しばらく陸羽西線と最上川に挟まれゆっくり走ることになる。

清川に停車する各停バスは、国道から少し離れて、駅前に立ち寄るため5分以上のタイムロスが生じる。高屋駅の付近ではトンネルの工事の兼ね合いで交互通行になっていたが、1分も待たなかった。陸羽東線の高屋第二トンネルの下を通る高屋道路のトンネルは、トンネル外側から線路の路盤までの最小離隔が3m程度となっている。そのため、陸羽西線を全線運休させることになった。新庄~古口間だけ鉄道で走らせて、古口~酒田間をバス代行しても良さそうだけど、乗り換え手間が増えるから、全線運休にしたのだろう。高屋駅バス停は駅から200m降りた国道沿いにあるが、上り側は最上川に挟まれスペースがないので、上下共用となっている。

さらに走ると、戸沢村の中心部に入る。国道から少し離れて、古口駅前には14時24分に到着した。古口からは3人が乗ってきた。古口を出ると、すぐに新庄古口道路に入る。自動車専用道なので、信号のないところを65キロで走行する。走行している6キロの区間は去年12月に供用開始となったばかり、今まで国道から県道を通っていたところを新庄古口道路で時間短縮したはずなのだが、それはバスのダイヤに反映されておらず、先日の改正後の所要時間も新庄古口道路が延伸する前のものだ。各停バスは、延伸する前のルートを走行、最上川を渡ると、新庄古口道路を津谷ICで降りて県道を進むことになる。そのため、快速バスだと古口から新庄まで26分のところを各停バスは36分と10分余計にかかる。津谷駅バス停は県道に降りて800mのセブンイレブンの十字路にあり、鉄道駅からは1キロ離れている。羽前前波、升形もバス停は県道沿いにあり、羽前前波は500m離れているが、升形は120mと近い。14時40分に新庄インターを降りて下道を北上、2キロ右折して各駅停車便と同じ県道を走る。新庄着14時47分、4分の早着となった。古口から23分で鉄道より3分遅いだけだ。4分は新庄古口道路経由の短縮分だと思われる。下りバスは古口に早着して時間調整するだろう。余目辺りの標高は11m、古口で34m、新庄で103mとなっている。古口までは高低差はないが、新庄へは少し登ることになる。

新庄は、奥羽本線、陸羽東線、陸羽西線が乗り入れる拠点となっていたが、2022年に陸羽西線がバス代行になるだけでなく、去年夏に奥羽本線の秋田方面、陸羽東線もバス代行となり、今では列車の発着も山形方面のみになっている。そのため頭端式が向き合う4面5線のうち、北半分と東5番線が使われない相対式2面2線となっている。4月25日には奥羽本線が非電化復旧、今年度内には陸羽西線が鉄道運転を再開する予定だが、陸羽東線の再開時期は決まってない。駅前広場左手にある代行バスのバス停は3路線共用しているため、同時に発車するようなダイヤになってなかった。近い時間に発車すると乗り間違いの恐れもある。

30分の乗り換え時間の間に駅舎北側のゆめりあ鉄道ギャラリーに立ち寄った。ゆめりあ鉄道ギャラリーは鉄道関連の資料を展示する施設として2021年4月にオープン、1/12サイズのC62、昔の新庄駅などの模型ジオラマ、列車のヘッドマークや線路、国鉄特急『つばさ』などの写真といったものを展示して、入場は無料となっている。以前は鉄道模型ジオラマは4つほどだったが、2024年頃から戸沢村・最上町・鮭川村・真室川町をコンセプトにしたジオラマが追加された。製作したのは新庄神室産業高校の生徒、環境デザイン科の建築コースが建築物、土木コースが山や川といったシーナリー、機械電気科が鉄道部分を手掛ける専門に合わせた分担での製作となっている。夏休みの高校生鉄道模型コンテストもすごいが、専門に合わせて分担したという意味で、新庄ゆめりあのジオラマはもっとすごい。各地にもこのようなジオラマが増えてほしいところだ。ジオラマには各市町村を通る車両が走っている。真室川町のジオラマには701系が走っているが、奥羽本線の復旧後は気動車が運用されるので、701系が走るのはジオラマ上だけとなる。

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