一昨晩、海坊主と近所のステーキハウスへ行った帰りのこと。
子猫がしきりに鳴く声が聞こえる。
なんや、なんや、と声の鳴く方へ。すると、1ヶ月に満たない真っ白な子猫が捨てられていた。テンのミニチュアみたいな子です。近くにはスーパーのカゴにタオルをひき、おかゆみたいな餌が入った入れ物があった・・・生まれたわいいけど、育てられないから、捨てにきたとしか考えられない光景。ひどい・・・
私:「ウチで一時保護する?」
海:「で、どうするの?」
私:「・・・・」
海:「テンもいるし、2匹は飼えないでしょ。俺も連れて帰りたいけど、中途半端な気持ちで連れてかえるのは良くないよ。それに、捨て猫見るたびに保護してたら、ウチが猫屋敷になっちゃうよ・・・」
私:「そやけど。ほっとくの?」
と、しばらく2人で悩み。
テンをもらってきた保護施設に相談してみることに。引き取ってくれて、里親を見つけてくれるにちがいない!と熱い期待をこめて電話してみた。
結果、あっけなくお断り(泣)・・・シェルターには、300頭を超える犬・猫がおり、餌やワクチン代の捻出すら困難な状態。人手も足りず、現在、特別な場合を除く受け入れはほとんど断っているらしい。そのかわり、そこのシェルターが毎週土曜日に開催している里親会への参加をすすめられた。その子猫を私たちで保護して、3ヶ月になるまで育て、毎週土曜日に里親会へ連れて行き、里親を探す活動を私たちがしてくれないかというもの。
そらそーやよな。かわいそーだからって、保護するけど、後は他人任せな私の考えは、偽善でした。
色々考えたあげく、私たちの生活スタイルからも、その子猫を3ヶ月まで育てたとして、その後、毎週土曜日里親会の開催される場所まで出向くことができない。テン1匹の世話で今は手一杯だし・・・後ろめたいながらも、子猫を後に、帰宅した。
その晩、餌だけでも与えに行こうとする私を、海坊主は止めた。中途半端なことしかできないのに、命アルものに手を出すなと彼の言い分・・・なんでやねん!と思いながらも、諦めた。
それでも、気になるので、翌日、海坊主が出勤後、テンの子猫用餌をお湯でやわらかくした物をもって、子猫がいた場所へ行ってみた。
すると、もう子猫はおらず。1人で長距離移動できるほどの子でもないので、誰かに保護されたか、保険所へ連絡されたかのいずれかだと思う。前者を祈るばかりです・・・が、鳴き続ける命を前に背を向けた自分が嫌になったブルーな朝でした。
人の勝手でおこっている、猫や犬の最悪な命のサイクルパターンは沢山耳にするし、テンを飼うようになって、いままで以上に見聞きするようになった気がします。
犬・猫をお探しのみなさん、ペットショップに行く前に、この子達を見てあげてください。独自のユニークさや、個性をもった雑種ちゃんたちです。ミックスこそ、この世でたった1種の血を持つ子達ですよ^^
動物達を守る会ケルビム:
http://cherubims.ciao.jp/
沖縄の施設ですが、本州への空輸や輸送も行ってくれているみたいです。