chuo1976

心のたねを言の葉として

「次からつぎへ」  金子みすず

2012-12-20 04:20:09 | 文学
「次からつぎへ」  金子みすず




月夜にかげふみしていると、
「もうおやすみ」とよびにくる。
  (もっとあそぶといいのになあ。)
けれどかえってねていると、
いろんなゆめがみられるよ。
 
そしていいゆめをみていると、
「さあ学校」とおこされる。
  (学校がなければいいのになあ。)
けれど学校へでてみると、
おつれがあるから、おもしろい。
 
みなでしろ取りしていると、
お鐘が教場へおしこめる。
  (お鐘がなければいいのになあ。)
けれどお話きいてると、
それはやっぱりおもしろい。
 
ほかの子どももそうかしら、
わたしのように、そうかしら。
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