折々のことば 鷲田清一 朝日新聞10月19日
うまく話せないときほど、言葉の近くにいる感じがする。(最果タヒ)
言葉は「きみの生中継」。オチや起承転結をつけようなどと気配りせず、「うまく言えないことをうまく言えないまま、言葉にしてほしい」と詩人は言う。そして「おもしろくないこと、意味のわからないことを、だらだらと話してしまう人を見ると、愛されて生きてきたんだなあ、と感動する」と。だらだらはささやかな幸福の肌ざわり。随想集『きみの言い訳は最高の芸術』から。
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