鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

今日は久しぶりに仕事がなくてゆっくり本で読みたいところだった。

2006-07-28 17:16:35 | 直言!

毎年1回あるもので以前は仕事が猛烈に忙しくこなしているときは仕事を途中で終えて帰るとか夫が休みをとったりしていた。近年は私の仕事も若い記者が1人いるので少し楽になって家にいることも多くなった。
それで私が対応している。
マンションの階からすると明日の予定だが管理人に電話をして今日にしてもらった。
明日は生駒山麓公園センターにおいて在日外国人保護者会主催で奈良県在住の在日同胞子弟のオリニ(子ども)サマーキャンプが開かれる。その取材に入らないといけないので今日にしてもらった。
「昼食の後、午後から行きます」
これが1時なのか1時半なのかわからない。待っているものはソフアに座ってテレビを見ていると眠くなってくる。私も12時過ぎに昼食を食べたばかりでうとうとと横になりたい。
でもいつこられるか分からないので横にもなれない。
あーあ。眠い。
食べているときにこられたらどうしょうと思いながら冷凍庫からアイスキャンデーを食べた。
それでも眼が覚めない。
しかたなしにごろんと横になると玄関の「ピンポン」がなった。
若い男性が入ってこられた。これまで結構年配者が多かったのに今日は若い。そして後から若い女性が入ってきた。
びつくりたがなんでもない顔をしていた。
思わず私は「ご夫婦ですか」と言った。
そしたら若い女性のことを男性が「いいえ。女性社員で見習い研修をしています」と話した。そして男性は「今は女性がしっかりしていますから」と話す。
というわけで若い男性、かわいい顔をしていたが思わず女性のみかたをしてしまった。
「がんばってね。男性に負けないようにがんばってね。女性は仕事ができてくると男性は目障りになって目の上のたんこぶになるからがんばってね。私は今、年ですが若いときは男性のいじめにいっぱいあいました。うんざりすることがいっぱいありました。それに女性が働いて結婚して働くと女性の方が負担が多い。男性もできることは手伝うことなんだけれど料理や掃除は男性と女性の感性が違うのか男性はできない。男性もできることは手伝うことです」なんて言ってしまった。
女性は「はい。がんばります」と言って作業を終えて出て行かれた。男性もテキパキと作業を終えて丁寧に挨拶をして行かれた。
この暑い中、汗をかいて働いている若者にひさしぶりにさわやかな気分になった。
眠気がどこかに飛んでしまった。
テレビをつけると今日は皇室のオランダ訪問と那須の休養が放映されていた。
そうそう元関脇だったのか、「寺尾」がテレビに出ていた。家族の秘話が話されていた。その番組に流れる歌は「飲んで---飲んで---飲んで------」というKという歌手、今は物故者になった。
この歌は切ない歌である。この歌を聞くたびに彼の人生にどんなことがあったのだろうかと走馬灯に頭を駆け巡る。
私は1993年の1年間、民団新聞の前進、韓国新聞のとき民団大阪本部会館の事務所で働いた。女子職員とも親しくなった。
ある日、Kの書類の1部に「歌手」と書いてあったその欄だけをそっと見せてくれた。そうだったのか。
それでまた日本人と違う感性にフアンは引き込まれていったのだ。
それから彼はしばらくして日本国籍を取った。
しかし自分の出自を公に明かすことなくこの世を去っていったが親は1世、1世の民族気質を見て育っているはずだ。
無理に隠し通していたのだろうか。
それとも明かしたくても仕事の関係で話すことができなかったのだろうか。どちらにしてもテレビから流れる彼の歌にせつなく物悲しい歌詞である。彼の生きて道のりが簡単なことではなかったと頭の中を駆け巡った。
切なく流れる歌に眠気が吹っ飛んでしまった。

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