やっぱり雨になった。

雨の前触れだったのか。暑かった。
昨日はなんかしらんけれど遅くなった。あわてて特急の電車にのるために急いだ。まあなんとか6時38分、上本町から電車に乗れたからよかった。
昔、高校卒業してから1年が過ぎていたのだろうか。久しぶりで皆と会うことになった。
そのときの待ち合わせ場所は決まって近鉄奈良駅の改札口の前だった。まだ地上にあって東向き通りの商店街にすぐ行ける所にあった。この通りの中に昔、「ジュン」と言う喫茶店そして昔からあった「一乗院パーラー」という喫茶店があった。若い私たちは友達と行く時は「ジュン」だった。コーヒーを飲むというより大体クリームソーダーというものを飲んでいた。レモンスカッシュとか。私は炭酸が苦手でミックスジュースだった。
待ち合わせにたいていは時間通りに集まるのに1人だけいつも1時間遅れてきた。
それはなぜかというと-----。
○○時に待ち合わせているのにたいてい1時間は遅れた。
それはなぜかと言うと----。
何時に待ち合わせというのにその待ち合わせの時間に外出の支度をした。そして服のコーでディネートをする。
遅れてくる理由は「服であれこれ迷っていて遅くなった」という。
当時はあれこれ迷うほど服をもていなかったが彼女は上に姉がいたので姉と服を着まわししていたのだろうか。
そして車がまともに走れば1時間の遅れだったが車が途中でエンストを起こすとまた待たされた。
当時は携帯電話もない。1時間待って来なかったらその「ジュン」の喫茶店に行って待った。
彼女の車はスバルのあのカブト虫の形でそれも中古も中古で安く買っていたのでよくエンストを起こした。
当時では中古でも車を持って運転する女性はまだ少なかった。
木津町でも不便なところに住んでいたので免許を取ると中古の車を買った。それがスバルだった。私も乗せてもらっているときにエンストが起きて奈良市内侍町あたりでとまったことがあった。
エンストを起こすと飛んでいる彼女にすぐ男性が駆け寄ってきてどこか触ると車が動いた。
あのとき車のまだ少なくて適当に路上に停めていたのだろう。
喫茶店をでると奈良公園を歩いた。歩きながらいろんな話をした。
お金がないので歩くことで友達と話をしたりした。奈良公園をよく歩いた。
昨日はそんなことによく似たものでなんかとしら遅くなった。

夫のほうが早く帰っていた。
阪神が広島に勝っていたからご機嫌がよかった。
負けていたらまた何かを言っていただろう。
あの頃私は細くて自慢じゃないがスタイルはものすごくよかった。
高校時代の友達は私の裸体を見たくて一泊か2泊の旅行を計画するが私は必ず父親に反対されていけなかった。
しつこく行きたいと母親から伝えてもらうと父親の言葉は強烈だった。
「結婚したらだんなに連れてもらえ」
（それとこれと違うのに）といつも心の中で叫んでいた。
何も文句も言えず私は黙ったが心の中は父親の不満でいっぱいだった。
そのはけ口を大学ノートに書いた。
結婚するまで旅行と言うのは社会人になってからのOL時代1度だけだった。皆どれも反対された。
娘時代は父親の不満で鬱積していた。
結婚したからと言って行けるものではない。日々生活と子育てに追われた。そして私は病気になって6・7年車に乗っての遠出はできなかった。
そんなことも昨日の時間がどんどん過ぎていくのでふと高校時代の友達のことと父親のことを思い出していた。

そして今日は雨-----。
することはいっぱいあるのになんか体は疲れている。

それでもまわりから元気でパワーがあると言う。
ほんまかいな。もう体は若いときのように敏速に行動できなくなっているのに---。年はとりたくないな。