クロムの備忘録的ダイアリー

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葵祭・斎王代列~その3

2024年05月28日 09時22分40秒 | 旅行
今回は葵祭の主役の斎王代についてです。


斎王代は輿丁役(よちょうやく) に担がれた(実際には車輪が付いている)腰輿(およよ)という輿に乗っています。
腰輿は四方が開放され御簾が取り付けてあるので四方輿とも呼ばれます。乗り心地はあまり良くないそうです。
腰輿の前後には可愛らしい童女(わらわめ)が従っています。


加茂街道をゆく斎王代


斎王代の装束は俗に十二単衣という五衣唐衣裳(いつつぎぬ・からぎぬ・も)で宮中における女性の正装。
十二単は表着の下に十二枚もの袿(うちき)を襲ねたことからそう呼ばれたが、平安時代後期より五枚となり五衣と呼ばれました。それでも重量30kgもあるそうです。
斎王代の紅梅色の装束は唐衣(からぎぬ)と呼ばれ、襟元が折り返されています。
その下に見える装束が表着(うわぎ)です。


斎王代の頭に取り付けられた白い髪飾りは日蔭の糸です。
もともとは植物のヒカゲノカズラを髪に飾っていましたが、後年撚り紐で模したものになりました。


斎王代が手に持っているのは檜扇(ひおうぎ)。
両端に糸花と呼ばれる造花の飾りが付けられ、6色の飾り紐が付いている。


腰輿から外に出ている装束の裾は出衣(いだしぎぬ)と言い、当時の女性は牛車から裾を出して装束の重ねの色目の美しさをアピールしたそう。


斎王代の前後には可愛らしい童女(わらわめ)が付き従います。こちらは先導役の童女。


こちらは腰輿の後に続く童女たち。


斎王代の乗った腰輿を担ぐのはオレンジ色の布衣(ほい)を着た輿丁役(よちょうやく)の8名。
ここ数年は京都産業大学の学生が努めているそうです。
また輿と行っても台車がついているので実際に道中を担ぐことはありません。
しかし御所、下鴨神社、上賀茂神社では斎王代を担いで乗せたり降ろしたりするそうです。


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