渡辺明王将(3冠)に藤井聡太竜王(4冠)が挑む第72期将棋王将戦7番勝負、第3局が行われました。
結果は挑戦者藤井竜王が勝って3連勝とし、タイトル奪取に一段と近づきました。
私もリアルタイムに更新される棋譜を将棋AIに検討させつつ観戦していました。
将棋の流れとしては先手藤井竜王が相掛り戦を志向し、王将が追随しました。
形勢は微妙に揺れ動きましたが、王将が少し優位のまま終盤戦に突入。
結果は挑戦者藤井竜王が勝って3連勝とし、タイトル奪取に一段と近づきました。
私もリアルタイムに更新される棋譜を将棋AIに検討させつつ観戦していました。
将棋の流れとしては先手藤井竜王が相掛り戦を志向し、王将が追随しました。
形勢は微妙に揺れ動きましたが、王将が少し優位のまま終盤戦に突入。
王将自ら解説する渡辺明ブログによると上図45桂跳ねに対して83角と打ったのが疑問手。
将棋AIによると56桂が最善ですが、それ以外の手は全て逆転模様となります。
そういう難しい局面に誘導した竜王が素晴らしかった、とも言えそうです。
さらに局面が進んで上図は最終盤ですが、93步に83玉とかわさず同玉なら激戦だった、とのこと。
ブログのエアポケット、というのは93歩、同玉、94歩に92玉と落ちる手を両者とも読んでいなかった、ということのようです。
ここでの正着は93歩ではなく96香で以下、56角成、95香、93歩、同香成、同玉、99飛という地下鉄飛車を働かす手順のようです。
ただし93歩は次善手ですが逆転はしておらず、以下、同玉、96香、56角成、95香、94歩打、39角という妙手順で先手勝ち。最後の39角は打ちにくいですが、感想戦を見ると藤井竜王は39か48に角を打って祈るしかない、と言っていましたが、おそらく勝っていたように思います。
最後は上図の84飛車打から持ち時間3分の中、1枚も駒を余さず29手詰に討ち取って勝ちました。
最後はノータイム指しの連続で相変わらず詰将棋の解答能力は人間離れしています。
それにしても最近の将棋観戦環境は飛躍的に向上しました。
まず藤井人気のせいか、NETで将棋の生中継が盛んになりました。
またトッププロの棋譜などは将棋雑誌の解説を見るまで、アマチュアにはどこが悪手が分からなかったものですが、最近は番組中で常時形勢が表示されます。
王将戦に関しては無料の中継がないのですが、棋譜はリアルタイムで更新されるので将棋AIで検討させれば形勢は分かります。また注目度の高い対局はYouTubeでプロ棋士や元奨励会員が解説動画をアップしてくれるという状況です。
王将戦第4局は2/11,12に立川で開催されますが、先手番の渡辺王将がどのような作戦を用いるかに注目です。
※今回の検討には水匠5を使用させていただきました。開発者の方々、ありがとうございました。