テノール O です。
今日は I先生がお休みのため H先生が前半・後半と通しで頑張ります。軽めの発声練習の後、「春の合唱祭」の発表曲「朧月夜」「瑠璃色の地球」と初練習の「ヒスイ」です。
☆「朧月夜」
無伴奏の曲で4パート ”Aー” で始まりピタリと決まれば魅力的な男声が ”なのはな ばたけーに” と歌い出します。男性陣張り切り過ぎて飛び出さないよう注意しましょう。
・朧月夜・・・霧(きり)や靄(もや)などに包まれ柔らかくほのかにかすん で見える春の夜の月。
・におい淡し・・・「におい」は古語で「色合いや」「色つや」の意味。
・さながら・・・古語で「すっかり」「すべて」「そっくりそのまま」の意味。
歌詞を現代語に訳すと
(1) 菜の花畑に夕日が沈み
見渡す山々には霧が深くかかっている
春風そよそよと吹く空を見上げれば
夕方ごろの月がかかっていて空が淡く色づいている
(2) 人里の家々の灯りも森の緑も
田んぼの中のあぜ道を歩く人も
カエルの鳴く声もお寺の鐘の音も
すべてがかすむ朧月夜
☆「瑠璃色の地球」
松田聖子さんが妊娠中にレコーディングされた曲で、出産のためしばらくの間歌手活動を休業していた際に発表された唯一のオリジナルアルバムからの曲です。
様々な問題をかかえた現実の地球ではなく宇宙から見た美しい地球を想像して歌ってみましょう。世界で初めて有人飛行士として有名なガガーリンは正確には「地球は青かった」と言ったのではなく「空は非常に暗く地球は青みがかっている」と言ったそうです。これを日本では「地球は青かった」と訳されたそうです。
☆「ヒスイ」
ヒスイは鮮やかな緑色の宝石で日本でも採れることが知られており特に古墳から出土した勾玉などが有名です。大きく分けて2種類あり「ジェンダイン」はナトリウム系の硬玉で色合いや透明度が魅力です。「ネフライト」はカルシウム系の軟玉で柔らかい色合いとしっとりとした質感が特徴です。
”なみだを とおい そおげんに ヒスイをきみの てのひらに” 2度繰り返した後 ”過ぎ去った なつに そう うたった いしよ” また2度繰り返す曲です。詩や楽曲においてメロディーや歌詞を繰り返すことを ”リフレイン” というそうです。次回は54小節からです? ”ヒスイは 買うには あまりにも こうかすぎて” と急に現実の世界に引き戻す詩でもあります。
