「掘ったら菓子!!」

こんにちは!ちづです!
ちょいホッタラカシ気味に(w)日々の日記などを綴っています。

403「アメフラシを解剖したら・・」

2013年02月13日 12時43分04秒 | アメフラシ研究・他 海洋生物・仕事関係

アメフラシってご存知ですか?

ちょうど今頃の時期から江ノ島の磯の岩場にも現れて、卵を産んでいるのを見かけるようになります。

海草を食べる平和主義(本人には確認していませんがw)でやさしい生き物です。

貝の仲間で、顕微鏡サイズで生まれたとき(ベリジャー幼生)にはオシリに巻貝がついています。
大きくなる過程で体の中に入り込み、見えなくなります。

雄と雌の両性を持ち合わせている雌雄同体の生物でもあります。

なぜアメフラシというのか・・・コレは諸説ありますが、踏まれたり、刺激を受けると体の中から紫色の液を出し(煙幕のように)身を守るのですが、コレが水面に広がってまるえ雨雲みたいに見えるから、という説が有力です。

食用として流通はしていませんが、昭和天皇が3回ほど煮付けにして食べたという話があります。
食べた感想は・・「かたいね・・」だったとの事(w)

今は体内に毒を含んでいる、という発表もあり、食用とはされていません。

↑コレは生まれてくる卵。コレにも毒があるのでは?といわれていますが、以前水槽内で生まれた卵を食べて見たことがあります・・・新鮮ですが・・苦いです・・(マネしないで下さい。肝臓障害を起こして小学生が運ばれたという記録もあります)

ラーメンみたいですが、この管の中に卵がぎっしり入っています。
約2週間で赤ちゃんのベリジャー幼生が生まれてきます。

繊毛を使ってクルクルとよく動くかわいい赤ちゃんです。何回か飼育にチャレンジをしていますが、いまだに幼体までに大きくなったことはありません。コレはかなりレベルの高い飼育知識が必要です。
成体は大きいものでは子猫くらいまでになります。

寿命は1年から1年半。卵を産んで、真夏になる頃にはみな死んでしまうことが多いです。

今年は磯場に現れるのが例年より早い気がします。

体の中には薄くて繊細な巻貝の名残が残っています。

コレを取り出そうと、ちょうど×になってしまったアメフラシを解剖してみました。

死んでしまう直前には紫色の液を出すのですが・・

終わってからいくら手を洗ってみても・・


手に色がついて落ちない!!
それもそのはず・・染色に使う液なんですもの(W)


仕方がない・・・この手のままで夕飯作りました(w)



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もも)
2013-02-13 22:17:12
うげっ!!
食べるとか、食べるとか、食べるとか!!
www
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Unknown (ちづ)
2013-02-14 00:51:28
もも様・・ぷぷぷ!!もも様のコメントに大笑い!座布団1枚!!(W)
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Unknown (イチゴ)
2013-02-15 09:41:29
なんとまあ~すごい!
私には絶対できない(>:<)
きもい~~~~~
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Unknown (ちづ)
2013-02-18 22:18:22
イチゴ様・・・毎日面倒を見ていると、すっごくかわいいんですのよ、おほほ・・(w)
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