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第3の波~アメリカのコーヒー文化

2014年05月16日 12時53分23秒 | カルチャー

サードウエーブという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

様々な分野で使われているようですが、今回はコーヒーの話です。アメリカはコーヒー文化不毛の地というのを来るまで知りませんでした。昔はコーヒーといえば、アメリカンダイナーやガソリンスタンドで買える薄く決しておいしいとはいえないものがコーヒーだったようです。日本でアメリカンコーヒーが薄いコーヒーの代名詞に使われているのはこのせいでしょうか。(ちなみにアメリカでアメリカンコーヒーはちょっと違うものです。アメリカンコーヒーはエスプレッソとして抽出したものをお湯で割ったもので、普通のコーヒーより少し香りが高いように思います。)これが第1の波(ファーストウェーブ)です。そこに画期的でお洒落なスターバックスをはじめとするシアトル系のショップができて第2の波ができます。これは日本にも渡って大成功しました。さらにここ数年、スタバでは我慢できない人たちの間で第3の波が人気になってきています。

僕がアメリカに来た2004年頃はおいしいコーヒーを探すのが大変でした。スタバに行けばいいじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、スタバはおいしい中に入ってません。。。日本ではドトールから個人経営の喫茶店までおいしいコーヒーがどこでも手に入ったのに。。スタバでアイスコーヒーを頼むと、コップにいっぱい氷を入れて、ホット用のコーヒーを上から入れて作るといったものでした。もちろんコーヒーは薄まり、シロップもなく、ざら目のような砂糖をアイスコーヒーにいれて我慢したものでした。

半分あきらめていたころに、サンフランシスコのフェリービルディングで出会ったのが、”Blue Bottle"コーヒーでした。ドリッパーを並べて、紙コップに挽きたてを目の前で入れてくれる、その見せ方、味、使っている器具が日本製と、興味がでることばかり。日本には無いタイプの店だなと思っていたその頃から数年、最近ではサンフランシスコを中心に、Blue Bottleをはじめ、Site Glass, Four barrelなど、同じように店内で豆を炒り、おいしいコーヒーを紙コップに入れて提供するという新しいスタイルの店が数々でき始めました。そして僕が住むサンノゼ周辺にもこういった店が増えてきています。Philz Coffee や Big Mug Coffeeなんかは同じ系統のものです。

さて、Blue Bottleをはじめた、ジェームス・フリーマンは日本の喫茶店文化に多大な影響を受けたと言っているのでこれは日本の文化の影響を受けたものといっても過言では無いでしょう。その証拠に使っているポット、コーヒーのドリッパー、サーバーなどは日本のメーカー(Hario,Kalita,Konoなど。。)が人気です。日本人にとっては少しうれしいことです。さらに面白いことには、今度はこのサードウェーブの形態を取り入れたコーヒーショップが日本にもでき始めているようです。さらに本家のBlue Bottleも2014年に日本進出ということで、世界中を巻き込んでの新たなコーヒー文化が発展していくのを見るのは面白いことです。もちろん見るだけではなく、これからも色々な店を味わっていきたいですね。

 


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