話題の(?)市松模様ですが、陶磁器の品もあったので紹介します。
径 6.8㎝、高 8.2㎝。現代。
以前、普段使いの湯飲みとして、私が使っていた品です。棚の隅に置いてあったのを見つけました。作家物です。久しぶりに日の目をみました。
底には、まぎれもなく市松模様。
内側底も市松。
胴下部の外側が市松模様ですが、その上は、筋紋のみ。ほどよいバランスのデザインです。確かに、全部市松だとクドすぎますね。
写真では見ずらいですが、中央部、縦に筋が入っています。継ぎ目です。これで、製法のあらましが推定できます。
まず、2種類の土の方形紐を交互に並べてブロックを作ります。それを縦にスライスすれば、市松模様の粘土板ができます。この市松模様粘土板と、2種の粘土紐を交互に平面に並べた板などとを組み合わせていろいろな模様が混ざった粘土板を作り、ぐるっと巻いて、市松模様の底板と接合すれば、湯飲みができあがります。
これに番茶をつぎ、先回のお菓子、玉天をいただけば、しばし、浮世をわすれて小さな幸せ(^.^)
故玩館からは、いろんな物が出てきますね(^_^)
これは、練上手という技法で作られたものですね。
練上手につきましては、当地には人間国宝の松井康生という方がいましたので、少し知っています。
私も松井康生の練上手を1点くらいは欲しいと思っていましたが、高いものですから、結局は、まだ1点も手に入れることなく終わっています。
市松文様繋がりで、前回、前々回とに繋がりますね(^_^)
松井康成さんは数少ない本格派。まちがいなく、練り込んでありますね。私も一個欲しいのですが、贋物を見分けることができなくて二の足を踏みつつ、今日まできてしまいました(^.^)